「食わず嫌い」してませんか?はじめてみよう!アメリカ株投資
提供元:岡三証券
~実は、既に外国株に投資しているのです~
「外国の株はちょっと・・・」「アメリカ株って難しそう・・・」
外国株投資に対して、このように尻込みする方は多いかもしれません。しかし、実は私たちの多くは既に外国株に投資しているのです。
私たちが支払っている社会保険料の一部は、年金資金として年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)がまとめて運用しています。ここでGPIFの資産運用を見てみましょう。
2019年3月末時点の運用資産の内訳は、国内債券が26.30%、国内株式が23.55%、外国株式が25.53%、外国債券が16.95%、現金などの短期資産が7.67%。外国株式の占める比率は、国内債券に次いで2位となっています。
GPIFはもともと国内債券中心の運用を行ってきましたが、2014年に運用比率の見直しを行い、国内債券の比率を大幅に引き下げるとともに外国株式の比率を12%から25%にほぼ倍増することを決定。世界的な低金利環境が長引く中で運用収益を確保するには、リスクをとって投資先を多様化することが不可欠との考えが背景にあります。
そして、外国株式の国別投資比率は米国がトップ。保有する2731銘柄の顔ぶれをみてみると、マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コム、フェイスブックなど私たちにもおなじみの企業がずらりと並んでいます(2019年3月末時点)。
~アメリカ株投資の魅力とは~
ここで、アメリカ株投資の魅力について考えてみたいと思います。
まず一つ目の魅力は、圧倒的な存在感です。
アメリカ株式市場の時価総額は約32.5兆ドルと世界最大で、日本(約6.1兆ドル)の5倍以上。世界全体の株式市場の約40.3%を占め、2位中国の8.4%を大きく引き離しています。
上場している企業にもスケールの大きさが感じられます。たとえば、アップルの時価総額は1.1兆ドルで、日本のトヨタ自動車の約4.8倍。アマゾン・ドット・コムは楽天の約63.9倍です。(※2019年10月末時点)
ただ大きいだけではありません。
アメリカ株の2つ目の魅力は、豊富な品揃えです。
調査会社ミルワード・ブラウンによる企業のブランド価値ランキング(2019)では、上位10社中8社をアメリカ企業が独占。マイクロソフトやアップルに加え、アマゾン・ドット・コムや検索サイト・グーグル(※親会社はアルファベット)、SNS大手フェイスブックなど、テクノロジー企業が目立っています。
革新的な商品やサービスで、時代をリードするこうした企業に投資できることがアメリカ株投資の醍醐味といえます。
またVISA(ビザ)やマクドナルドなど、アメリカのみならず世界的に成功を収めている企業もランクイン。強いブランド力を持つ企業は仮に商品やサービスを値上げしても「消費者離れ」が起こりにくく、安定した業績拡大が見込めそうです。
アメリカ株の3つ目の魅力は、圧倒的な株価パフォーマンスです。
日本株が1989年のバブル期の高値をいまだ上抜けないのに対し、アメリカ株は足元で史上最高値を更新するなど50年以上にわたり上昇トレンドを描き続けています。1980年から足元までのパフォーマンスはTOPIXが3.5倍なのに対し、S&P500が26.6倍にのぼります。
背景には、人口増によって先進国の中で相対的に高い経済成長率や、コーポレート・ガバナンス(企業統治)に対する高い意識、増配や自社株買いなどの手厚い株主還元などが挙げられます。特に米国では「会社は株主のもの」という考え方が浸透しており、50年以上の連続増配記録を持つ企業も珍しくありません。
~食わず嫌いではもったいない!~
以上みてきたようにアメリカ株投資は魅力にあふれており、「食わず嫌い」ではもったいない。iPhoneユーザーならアップル、VISAカードを使っているならVISA(ビザ)、ハンバーガー好きならマクドナルドなど、身近な株を第一歩に、アメリカ株投資を始めてみませんか。
(岡三証券株式会社 投資戦略部 グローバル株式戦略グループ 皆越 まどか)
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