幹事をやりたい?やりたくない?
いくら払う?忘年会の幹事に報酬を払うとしたら
忘年会の幹事。場所の設定や料金や企画など決して楽ではない仕事だ。幹事をやりたくて引き受ける人はそれほど多くない。「幹事は報酬が出ない大変な仕事」と考えている人も多いのではないだろうか?忘年会の幹事に報酬を払うとしたらいくらが妥当なのだろう?20代から60代の社会人500名に金額と理由を聞いてみた。
率直なところ、幹事にはいくら払うのが妥当だと考えているのだろう?
会社の忘年会、幹事の仕事に報酬を出すとすると、いくらが妥当?
1000円未満 18.6%
1000円以上3000円未満 30.1%
3000円以上5000円未満 23.0%
5000円以上1万円未満 16.8%
1万円以上3万円未満 9.2%
3万円以上 2.4%
半数以上が1,000円〜5,000円の間と考えているようだが、中には3万円以上もらわないと幹事をやりたくないという人もいるようだ。幹事への報酬金額の違いが生まれる理由は、「幹事の仕事をどのように捉えているか」の個人の価値観の違いによるところが大きい。幹事の「仕事を大変ではない」と感じている人は数千円程度の報酬でよいと考えているが、「幹事の仕事を大変」と考えている人は「飲み会代金くらいは報酬として払うべき」と考えている人が多いようだ。
金額別の理由を見てみよう。
1000円未満の理由
「誰もやりたくないので、(多少の)報酬があったほうがよい」(30代男性)
「他のインセンティブをつけるから」(30代男性)
1000円以上3000円未満の理由
「多少の報酬は必要」(30代男性)
「そんなに工数(手間は)はかからない」(20代女性)
「幹事の人は忙しい中時間を割いて段取りしてくれるから立派な仕事だと思う」(30代女性)
「余計な仕事が発生するので報酬があった方が良いが、実際やる作業は大したことないため(それほど多くは必要ない)」(30代女性)
「幹事は業務外でイベントの企画や調整、仕切りをしているため」(30代女性)
「難しい仕事ではないためそんなに報酬がなくてよい」(20代男性)
「幹事は下の者の仕事の内のひとつだから(報酬はそれほど多くは必要ない)」(20代女性)
3000円以上5000円未満の理由
「手間ひまかかることなので本人分はタダでよい」(30代女性)
「幹事は誰もやりたがらないので、報酬があったほうがよい」(30代男性)
「飲み会がタダではあってもいいと思う」(20代男性)
「本人分は(会費が)ただくらいが相当」(20代女性)
「幹事は面倒なので、多少の見返りはあったほうがいい」(30代男性)
5000円以上1万円未満の理由
「日常業務とは別に各種手配等を行うため、当日の飲食費程度はカバー出来る方がよい」(30代男性)
「会費を無料にするという考え方で、大体の相場で5000円とした」(30代女性)
「忘年会の幹事は大変なので、1回の飲み代くらいの金額の報酬は妥当だと思う」(30代男性)
「忘年会費用プラス交通費ぐらい。やらない人は文句しか言わないから。報酬ぐらい欲しい」(20代女性)
「飲み代を引くと2000円くらい報酬が貰えるかなと考えたから」(20代女性)
1万円以上3万円未満の理由
「報酬が有るのと無いのとでは、幹事の気持ちが全然違うと思う!幹事を楽しめそう!」(30代女性)
「時給2000円として、会場探し3時間、準備1時間、当日1時間とした」(30代男性)
「幹事の慰労のため(ある程度の報酬は必要)」(30代女性)
「幹事は大変なので」(30代女性)
3万円以上の理由
「仕事より大変だから」 (20代女性)
次に報酬金額別に年齢の割合を見てみよう。
1000円未満
20代 14.8%
30代 18.6%
40代 20.9%
50代 11.1%
1000円以上3000円未満
20代 38.5%
30代 25.7%
40代 29.1%
50代 22.2%
3000円以上5000円未満
20代 22.1%
30代 25.7%
40代 22.7%
50代 11.1%
5000円以上1万円未満
20代 13.1%
30代 17.1%
40代 17.3%
50代 33.3%
1万円以上3万円未満
20代 7.4%
30代 9.3%
40代 9.5%
50代 16.7%
3万円以上
20代 4.1%
30代 3.6%
40代 0.5%
50代 5.6%
興味深いのは、「報酬金額5,000円以上」と回答しているのは50代が最も多いことだ。5,000円以上1万円未満では33%、1万円以上3万円未満では16.7%、3万円以上では5.6%と、年齢別で50代の割合が最も多くなる。これは管理職の50代は「幹事をやりたくない」と考えている人が多いということだろう。「幹事の仕事は上司がやりたくない仕事」と考えれば、やりたくない幹事も「上司から評価される仕事の1つ」と前向きの捉えられるかもしれない。
(手塚大輔)
「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2019年11月
調査対象:全国20~50代の社会人
有効回答数:500件