今日から貯められる人になる!
2020年こそ貯蓄賢者、お金が貯まる3つの整理術
提供元:Mocha(モカ)
1月に受けるマネー相談で多いのが「今年こそ貯められるようになりたい」というテーマ。新年を迎え、今度こそお金を貯めようと目標を掲げている方も多いと思います。
2020年は東京オリンピックがあるアニバーサリーイヤー。そこで今回は、自分に貯蓄賢者の金メダルをあげるために行いたい家計見直しの3ステップを紹介します。
貯蓄賢者へのステップ1:見たくない現実に向き合おう!資産をすべて洗い出し
貯まらない体質の人の特徴は、現実逃避。「この収入じゃどうせ無理」と貯蓄自体を諦めるタイプの人や、「家計をやりくりしてあまったら貯めよう」となんとなくのイメージでやり過ごして結局貯められなかった…とため息をついておしまいなタイプの人がいます。
貯蓄賢者になるために、見たくない現実にしっかり向き合いましょう。
お金を貯めるためには、自分がいくらもっているか具体的に知ることから始めます。まずはプラスの資産残高から確認します。持っている通帳をすべて記帳し、それぞれの残高を書きます。次に保険証券を出し、今解約したらいくら相当あるかを確認します。会社の財形制度や保険、確定拠出年金があれば今の残高を確認しましょう。
また不動産や自動車を所有している場合は今売却したらいくらかをざっくりとでいいので把握します。
同様に、マイナスの資産残高も確認します。住宅ローン、カードの分割払いやリボ払い、奨学金の借入残高などをチェックしましょう。
プラスの資産残高からマイナスの資産残高を差し引いた数字が自分の純粋な資産残高となります。プラス資産を忘れているケースが多いので、ここまでの確認で意外と安心した!という人も多いものです。
貯蓄賢者へのステップ2:家計を見直して目標をたてよう!
自分の資産がいくらあるか、現実を知ると貯蓄のやる気が出てくるはずです。そうしたら、次は具体的に貯蓄するために家計を見直してみましょう。
資産があまりない場合、毎月の家計のやりくりが上手く行っていない部分があるはずです。支出を洗い出して見直していきましょう。特に大きくメスを入れるべきなのは固定費の2つです。
(1)通信費
2年縛りが緩くなるなどキャリアを変えやすくなっている通信費。キャリアを変えても電話番号を変えずに済むので、より安いキャリアや格安スマホの導入などを比較検討してみることが大切です。
筆者は大手キャリアでできるだけ通話しないように頑張っても月8000円より安くなりませんでしたが、格安スマホに変更して約4000円になりました。浮いた4000円を毎月貯金すると、年間4万8000円貯蓄できます。
(2)保険
保険の無料相談がちまたに溢れています。しかし、無料で相談できる相手はボランティア団体ではありません。FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を持った営業員が販売目的で話をするため、場合によっては必要以上の保障を勧めてくるケースもあるのです。
まずは自分がどんな時にいくら位の保障がほしいのか、具体的にイメージしてから保険を選びましょう。
高額療養費などすでに社会保険で用意できる保障をふまえると、医療保険はさほど必要ないこともあるのです。保険はそもそも「元をとる」ものではなく、多くの人から少額のお金を集めて困ったことがあった人に給付するという「相互扶助」の考え方からできた仕組みです。自分が貯蓄でまかなえない万が一は何なのかを具体的に考えると保険選びがしやすくなります。
仮に月15000円の保険料を月7000円に抑えることができたら、毎月8000円浮くので1年で9万6000円貯蓄できます。
固定費の削減にはその他にも、行っていないスポーツジムや英会話教室を解約したり、さほど使用していない自動車を手放したりするなどがあるでしょう。自分の支出で「これは気になる」というものにスポットをあてて見直していきます。
そうすると、「固定費がいくら削れそうだから月にいくらずつ貯める」「何年後までにいくら貯めたい」といった目標ができるでしょう。こうなれば、より具体的なアクションを起こせるはずです。
貯蓄賢者へのステップ3:貯まる仕組みを作ろう!
固定費を見直して貯める目標がたてられたら、いよいよお金が貯まる仕組みを作ります。
目標金額を10年未満で達成したい場合は、銀行や郵便局で、指定日に指定金額を自動的に引きとしてくれる「自動積立定期預金」を設定するのがおすすめ。自分で給与口座から引き出して別の口座に入金する手間も省けますし、貯める金額を先取りしますので、自然と貯まっていきます。
会社に財形貯蓄の制度があれば、給料から天引きでお金を貯められますので、自動積立定期預金と同様の効果が得られるでしょう。
目標金額を10年以上かけて貯める場合は、投資信託を積み立てるつみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)をおすすめします。どちらも投資で得られた利益にかかる約20%の税金をゼロにできます。
また、iDeCoは60歳まで引き出せないものの、毎年所得税や住民税の控除が受けられます。
まとめ
何も考えずに、勝手に貯蓄ができるのは、よほど収入に余裕のある人だけ。そうでない以上、現実から目をそむけず、実態を把握して目標を掲げ、達成するためには具体的にどのような商品を選択していくかが大切です。
2020年こそ貯蓄賢者になれるよう頑張ってみてください。応援しています!
[執筆:ファイナンシャルプランナー 稲村優貴子]
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