時代が違う、という意見もあるけれど…

「将来、親の収入よりも稼げると思っている人」は3割程度!?

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社会に出ると収入面や仕事面で様々な現実や厳しさが見えてくるもの。ふと、自分をここまで育ててくれた親の経済力に尊敬の念を抱く人も少なくない。それと同時に思うのが、「このまま働いて、自分はいつか親の収入を超えられるのか」ということ。実際に働いた実感として「将来、親の収入を超えられる」と考えている人はどの程度いるのだろうか? 20代から50代の会社員500名に「将来、親の収入を超えられるかと思うか?」の回答と理由を聞いてみた。

自分の給料(年収)が親の同じ年齢時の年収を超えられると思いますか?

20代
超えられる 39.3%
超えられない 60.7%

超えられないと答えた人が約6割いる一方、超えられると答えた人も4割いる。
超えられると答えた人の意見を見てみよう。

「大学を出ているから」(20代女性)
「今しようとしている転職で超える予定」(20代女性)
「すでに超えている」(20代男性)
「自分の業界の方が稼げる」(20代男性)

大学を出ている、稼げる業界にいるなど、親よりもスタート時で恵まれている人が「親の年収を超えられる」と考えていると考えていることが多いようだ。一方「超えられない」と考えている20代の意見は以下の通りだ。

「親の方が稼いでいるから」(20代女性)
「今の会社で給料が上がると思えないから」(20代女性)
「同じ年齢まで仕事をしていると思えない」(20代女性)
「親の方が大企業に勤めていた」(20代女性)
「景気も良かったし、役職もそこまで自分は昇れない」(20代男性)
「親の時代はバブル期だったから」(20代女性)
「お金がもらえる時代じゃない」(20代女性)
「時代が昔とは違うから」(20代女性)

圧倒的に女性の方が「親の収入を超えられない」と考えているようだ。 
20代の親世代はバブル期に若手社員だった世代だ。 時代背景的にも親の年収を超えることは不可能と考えている20代が多いようだ。

30代
超えられる 35.7%
超えられない 64.3%

30代は20代以上に親の年収を超えられないと考えている人が多いようだ。30代になって社会の現実を知り、親世代のような右肩上がりの昇給は期待できないと感じているのかもしれない。まずは、「超えられる」と考えている人の理由を見てみよう。

「景気がよいから」(30代男性)
「父親は公務員、自分は大企業の会社員であり、公務員の給料は大企業の会社員の給料よりも低く定められているから」(30代男性)
「親は自営業だから」(30代男性)
「両親は田舎だから」(30代女性)
「親は自営業をしており、自営業の厳しさを子どもながらに感じていたため」(30代女性)

自分の実力というよりも、「親が自営業」「親が公務員」などの親の収入が低かったために「自分は超えられる」とする考えが目立った。
「超えられない」と考える人の意見はどのようなものだろうか?

「業績不振だから」(30代女性)
「今の時代は無理」(30代男性)
「親は専門職だし、時代が違う」(30代女性)
「親は正社員だった。私は今、嘱託職員なので」(30代女性)
「昔の方が給料がいい気がする」(30代男性)
「今は景気があまりよくないから」(30代女性)
「親の時代の方が景気がよかったから」(30代女性)
「親の時代は景気がよかった」(30代男性)
「今の方が景気が悪いうえ、諸手当も削減されていると感じるため」(30代男性)

「親の時代の方が景気がよかった」という意見が圧倒的多数を占めている。現在の30代の親が30代だった頃は、まさにバブル真っ盛り。管理職になる人も出はじめて、給料が上昇カーブを描いていた頃だろう。また、現在はその頃と違い、何かと「コスト削減」が叫ばれる時代だ。「諸手当が削減されている」と感じている社員がいるのも当然といえる。

40代
超えられる 30.9%
超えられない 69.1%

50代
超えられる 50%
超えられない 50%

40代になると、さらに「超えられない」と考える人が増えるようだ。40代の親は高度経済成長を経て、バブル期に課長や部長クラスになった世代。日本の景気が最もいいときに最も収入が高い役職についていた世代を「超えることはできない」と感じるのは仕方がないだろう。

50代では、自分の最高収入が見えるためか「超えられる」と考える人と「超えられない」と考える人が完全に2つに割れた格好になった。

なお、全世代での数値は以下の通りだ。

超えられる 35.1%
超えられない 64.9%

今回の調査では、「超えられる」の方が多かった世代は1つもなく、今の日本について「昔よりも景気が悪い」と考えている人の方が圧倒的に多いという結果になった。ただし、若い世代ほど「超えられる」と考えている人が多くなっている。親の世代に比べて働く年数が伸びる可能性があるし、まだまだこれからスキルアップすることもできるだろう。更には、老後までの時間が長いので、積立投資をすることでコツコツ資産を増やしていくこともできるし、副業でプラスの収入を得ることもできる。選択肢が広がってきている時代なので、さまざまな手法を取り入れて収入アップを目指していくといいだろう。

(手塚大輔)

「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2019年11月
調査対象:全国20~50代の社会人
有効回答数:500件

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