「株主優待」の裏側に迫る!

1000株かつ3年以上保有につき抽選で日本レコード大賞への招待も♪

株主限定!新人アナウンサーのクオカードがもらえるTBSホールディングスの株主優待

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TBSホールディングス ご担当者。左から、待井さん、牧さん。

今や個人投資家から大人気の「株主優待」。株主優待を目的に株式投資をしている人も多いのではないでしょうか。各企業の優待内容は、企業のホームページで確認できると思いますが、優待誕生の背景や開発秘話はなかなか知ることができません。

そこで、人気企業の株主優待担当者にインタビューを敢行!株主優待導入の背景や現在の優待に決まった経緯、裏話までセキララに語っていただきました。

今回は、放送事業を中心に映像・文化・不動産、その他多岐にわたるメディアを展開している企業『TBSホールディングス』の株主優待です。

なお、本株主優待の権利付最終日は2020年3月27日です。

聞き手・撮影:優待好きFP 高山 一恵

――では、本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ、株主優待を導入しようと思ったのですか?

当社は2004年7月から株主優待を導入しています。導入の背景には、当社は、他局に比べて、個人株主の方が少なく、個人株主の方を増やしたいという想いがありました。というのも、他局は新聞社系列の会社ですので、安定株主がいらっしゃるわけですが、当社は、新聞社の系列会社ではなく、独立した会社ですから、安定株主が少ないという事情があります。

そこで、株主優待を導入して個人株主の方を増やし、当社のファンになっていただいて、長期保有してくださる安定株主を増やしたかったのです。

――なるほど。では、導入した当初の優待内容はどのようなものだったのですか?

導入当初は、100株以上保有している株主様に番組特製クオカードと、当時子会社であったグランマルシェという通販会社がありまして、そこで提供していたカタログショッピングに掲載している商品を優待価格で販売するという2本立てでスタートしました。

ただ、番組特製クオカードは、タレントさんの写真を使うので、契約関係や肖像権のような権利関係が非常に難しかった側面がありました。そこで、一旦番組特製のクオカードをやめて、普通の風景画のクオカードにしたのですが、これがあまり評判が良くなかったんです(笑)。

―番組特製クオカードから風景画のクオカードですから、評判が良くなかったのもわかる気がします(笑)。

そこで、入社1年目のフレッシュな新人女性アナウンサーの写真入りクオカードにしたんです。ちなみに、このクオカードは優待以外では手に入りません。

――それは、かなりプレミアム感がありますね! コレクションにしている株主の方も多そうですね。

はい。毎年新人女性アナウンサーの写真入りクオカードが届くのを楽しみにしている株主様は多いようです。現在大人気の田中みな実さんも元はTBSのアナウンサーでしたから、田中みな実さんが写っているクオカードをお持ちの株主様は、まさにお宝のクオカードを持っていることになりますね(笑)。

クオカードは、100株以上保有している株主様全員に贈呈させていただいていますので、お得度は高いと思います。

――1000株以上保有の場合には、展覧会や映画、落語会などへ抽選で招待されるんですね。

現在は、1000株以上保有している株主様には、当社主催の展覧会、当社出資の映画、落語等へ抽選でご招待させていただいているのですが、この形に落ち着くまで紆余曲折がありました。

先ほどもお話させていただいたように、優待導入当初は、番組特製クオカードとカタログショッピングに掲載している商品を優待価格で販売するという2本立てで小さくスタートしたのですが、当社の主な事業はテレビ番組の製作ですから、株主様に当社を知っていただく上で番組観覧を優待にするのが一番良いだろうと想い番組観覧も優待内容に追加しました。

当時は、「関口宏の東京フレンドパークII」と「さんまのSUPERからくりテレビ」がゴールデンタイムで放送されるバラエティ番組でかつ、観覧型だったので、この2つの番組に株主様を抽選でご招待していました。

ただ、タレントさんの予定やスタジオの空き状況、番組の内容など調整しなくてはならないことが多いんですよね。ですから、番組の収録日が決まるのが1週間前とか2週間前といったギリギリになることが多いんですよ。

そうなると、番組観覧に当選した株主様に3回程度はご連絡するのですが、株主様もスケジュール調整するのが難しく、来ていただけないケースも多かったんですね。また、観覧型の番組自体も少なくなってしまったこともあり、番組観覧は難しいということになったんです。

そこで、安定的に株主様に楽しんでいただくにはどうしたら良いのかと考えたときに、我々が主催している展覧会や映画、落語会へご招待するのが良いのでないかということになり、現在の形に落ち着きました。

――そんな経緯があったんですね。映画も展覧会も落語会もどれも魅力的ですよね。

昨年の例でいうと、映画2本、展覧会、東京国立劇場で開催している落語研究会、箱根にある星の王子さまミュージアムへのご招待でした。あまり知られていませんが、星の王子さまミュージアムは、TBSグループが運営しているものです。

これらの中でも一番人気が高く応募倍率が高いのが落語研究会です。月に一度、日曜の早朝に「落語研究会」という番組をやっているのですが、非常にコアなファンがいまして大人気です。地方にお住まいの株主様が当選するケースもありますが、皆さん遠方からでも観にいらっしゃいます。

当選のしやすさというところからいうと、映画は招待人数も多いですし、当選しやすいです。展覧会や落語研究会などは東京での開催になってしまう機会が多いのですが、映画は、北海道から沖縄まで各映画館で上映されますので、地方にお住まいの株主様にも楽しんでいただけると思います。

また、どのチケットもペアで贈呈しておりますので、ご家族やご友人をお誘いいただいて、楽しい時間を過ごしていただけたらと思います。

――こんなに魅力的な優待であれば、個人株主の方も増えているのではないですか?

それがおかげさまでここ数年当社は業績が良かったため、それ以前に当社の株を買っていた株主様が利益確定売りで株を売ってしまったみたいなんですね。

それで思うように個人株主の数が増えなかったので、強化策として2019年度から当社の看板番組である日本レコード大賞へ株主様を招待することにしました。

――日本レコード大賞への招待ってすごいですね!!

先ほどもお話したように、当社は番組を製作する会社ですから、本来は、番組観覧が一番当社を知ってもらえる事業なので、チャンスがあれば番組観覧をやりたかったんです。

ただ、これも先ほどもお話したように、番組観覧は日程の調整が難しいので断念していたのですが、レコード大賞であれば、日程が確定していますし、通常のコンサートと違い、撮影するスタジオにお客様が入るというテイストなので、誘導のプロもいて、ご案内もしっかりしています。ですから株主様をご招待する番組観覧としては、良いのではないかと思いました。

――日本レコード大賞への招待ともなれば、倍率がすごそうですね。

日本レコード大賞への招待は、1000株以上かつ3年以上保有している株主様を対象にしているのですが、50倍近い倍率でした。

ちなみに、株主様の席は、ステージが良く見える席をご用意させていただいています。日本レコード大賞は、通常のコンサートとは違い、撮影用のスタジオ的な位置付けなので、歌手の方が近くに座っているというケースも少なからずあります。歌手の方の素晴らしい歌を堪能していただきたいのはもちろんですが、他のコンサートでは味わえないプレミアム感も感じていただけると思います。

今後も日本レコード大賞への招待は続けていく予定ですので、ぜひ、長期で当社の株を保有していただき応募していただきたいですね。

――御社の優待は、プレミアム感のある魅力的な優待だなと思いますが、優待を実施している上で苦労している点はありますか?

当社の優待の権利確定日は3月末日ですが、優待のご案内は、6月に開催される株主総会後になってしまうんですね。そこから株主様にご応募いただきますので、ご案内できる映画が限られてしまうので、選定で苦労しますね。

例えば、映画は、夏に話題作や人気作を上映することが多いのですが、優待をご案内する時期から考えると、どうしても秋以降に上演される作品から選ばなくてはいけないという事情があります。ぜひ、この映画に株主様をご招待したいと思っても時期的な都合で招待できないというところがもどかしいですね。

展覧会については、秋以降に大物芸術家の展覧会などが開催されるケースが多いのでそんなに苦労はしないんですけどね。

――なるほど。映画の選定には、そんなご苦労があったんですね。でも、そんな裏事情もわかると、毎年どんな映画が選ばれるのか楽しみにもなりますね。では、最後に株主の皆様にメッセージをお願いします。

当社では、現在の事業に加え、「赤坂エンタテインメント・シティ計画」と称して、これまでにない全く新しいエンターテインメント事業も構築していてく予定です。

新しいエンターテインメント事業がスタートした時には、優待内容に取り入れて、株主様をご招待させていただきたいと思っていますので、これからも末長く応援していただけたら嬉しいです。

また、業績もますます向上させ、株主の皆様にもしっかり還元していきたいと思っておりますので、今後の当社の事業にもご期待ください。

――本日は貴重なお話しをいただきましてありがとうございました。


【株主優待のプロフィール(データは2020年2月21日時点)】
●優待商品名
・100株以上保有の株主様に特製クオカード(額面1000円)1枚贈呈
・1000株以上保有の株主様には、当社主催展覧会、当社出資映画、落語会等へ抽選でご招待
・1000株以上かつ3年以上保有の株主様には、番組観覧へ抽選でご招待

優待内容は、2019年度。

●年間予想配当金:30円(2020年3月期)
●最低投資金額:190,400円(100株単位)
●優待に必要な投資金額:190,400円(100株より)
※データは2019年2月21日

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