安定?ハイリスクハイリターン?

若手男性会社員「終身雇用orクビあるけど高収入」どっち?

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高い給料で終身雇用というのは理想だが、そうそうそんな仕事に恵まれるものではない。若手男性社員は「クビもあるかもだが高収入」と「収入が低くても安定」のどちらを重視しているのだろうか? 「給料が低くても終身雇用」「不安定でも高収入」どちらを望んでいるのか、理由とともに20〜30代の若手男性社員に聞いてみた。

あなたの仕事選びの考えに近いのはどっち?

年収は低いけど、終身雇用 74%>年収は高いけれど、クビになる可能性も高い 26%

実に7割以上の若手男性社員が「年収は低いけど、終身雇用」を選択している。30代になって家族を持てば安定志向に入るといわれているが、いまの若手男性社員は若いうちから安定志向のようだ。

若手男性社員が安定をのぞむ原因はどのような理由なのだろうか?

「安定が一番」(30代男性)
「今の仕事に満足しているから」(20代男性)
「リストラがなく、安定している方がよい」(30代男性)
「多少年収が低くても、安定した収入を確保したい。」(30代男性)

理由には安定という文字が多く並び、20代30代の若手男性社員は安定を重視している人が多いことが分かる。一方、「安定を重視している」人の中にはこんな興味深い回答もある。

「投資でコツコツ稼いでいくから」(20代男性)

投資や副業で会社からの給与以外にも収入を確保する人が増えつつあるが、「別でも稼ぐから、メインの仕事は安定していた方がよい」と考える人もいるようだ。

反対に「年収は高いけれど、クビになる可能性も高い」と選んだ人の理由を見てみよう。

「終身雇用は崩壊しているので、年収が高いほうがよい」(30代男性)
「実力主義である方が良いため」(30代男性)
「緊張感が高いから」(30代男性)
「リスクはあるけど、やってみてダメなら変えればいい」(30代男性)

このように、自分に自信を持ち、自分の実力次第で年収が上がっていく方がよいと考えている人も一定数いる。

では、若手男性社員はどの程度の年収を希望しているのだろうか?
回答者全員に想定の収入を聞いてみた。

20代

100万円未満 1.6%
101万円〜200万円 3.3%
201万円〜300万円 10.7%
301万円〜400万円 23.0%
401万円〜500万円 20.5%
501万円〜600万円 14.8%
601万円〜700万円 9.8%
701万円〜800万円 4.1%
801万円〜900万円 2.5%
901万円〜1000万円 3.3%
1001万円〜1500万円 5.7%
1500万円以上 0.8%

30代

100万円未満 0.7%
101万円〜200万円 6.4%
201万円〜300万円 5.7%
301万円〜400万円 21.4%
401万円〜500万円 12.1%
501万円〜600万円 19.3%
601万円〜700万円 12.1%
701万円〜800万円 5.7%
801万円〜900万円 5.7%
901万円〜1000万円 3.6%
1001万円〜1500万円 5.7%
1500万円以上 1.4%

最も多いのが20代、30代ともに301万円〜400万円の年収だ。日本人の平均年収が440万円程度といわれる中、平均程度の収入が得られれば満足という若者が多い結果となった。一方、1000万円以上の年収を希望する人は、20代で6.3%、30代で7.1%となっており、安定よりもハイリスクハイリターンを求める割合はそれほど多くないのが現代の傾向のようだ。

(手塚大輔)

「お金に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2019年11月
調査対象:全国20~30代の社会人
有効回答数:500件

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