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投資信託のトレンドが分かる!

2020年2月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2020年2月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「2ヵ月連続の資金流入超」

2月の資金流出入動向は約2,360億円の資金流入超となった。流入額は前月の約1,300億円から拡大し、2ヵ月連続の資金流入超となった。

資金流入では、前月に引き続き外国株式、複合資産、その他が流入超となった。外国株式への資金流入額は2,527億円と前月から1,000億円以上増加し、カテゴリー別で最も多く資金が流入した。

資金流出では、前月まで資金が流入していた国内債券が流出に転じたことで、全ての債券カテゴリー(国内債券、外国債券、エマージング債券、ハイイールド債券)が流出超となった。また不動産投信は2019年4月以来10ヵ月ぶりに流出超となった。

個別ファンドで当月の資金流入額が大きかったのは、「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズBコース(為替ヘッジなし)(nextWIN)」であった。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「株式資産を中心にマイナスのリターン」

2月の金融市場は、月初から中旬にかけては良好な米経済指標を背景に株高債券安となったが、その後は新型コロナウイルスが中国以外にも拡大したことで世界経済への深刻な影響が懸念され、急激にリスクオフの展開となった。

株式市場は、月前半は堅調な経済指標を背景に米国を中心に上昇したが、新型コロナウイルス感染が中国以外にも拡大したことで景気の先行き不安が急速に拡大し、株価は世界的に急落した。

債券市場は、中旬にかけては金利が上昇する局面もみられたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、月末にかけて長期金利が大きく低下し、債券価格は上昇した。米長期金利はFRB(米連邦準備制度)の早期利下げを織り込む形となり、過去最低を更新した。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに横ばいとなった。米ドル・円は米経済指標が予想を上回り、一時大きく円安となる場面もあったが、その後は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて円高が進行した。最終的には米ドル・円、ユーロ・円ともに前月対比でほぼ横ばいとなった。

これらを背景に、2月の投信市場では国内債券、外国債券を除く全てのカテゴリーでマイナスのリターンとなった。月中旬以降、新型コロナウイルスの感染が中国以外にも拡大したことで株価は大きく下落し、国内株式は2018年12月以来の水準となるマイナス幅となった。他方で、グローバルなリスク回避の動きから、海外金利の低下とともに国内金利が低下し、国内債券のリターンがプラスとなった。

直近1ヵ月、直近3ヵ月のリターンは、世界的な金利低下を背景に債券カテゴリー(国内債券、外国債券、エマージング債券、ハイイールド債券)が上位となった。また、直近12ヵ月では先月に引き続きREITが1位となったが、2月の下落によりリターンのプラス幅は縮小した。

個別ファンドの1ヵ月リターンでは、新型コロナウイルス感染拡大により下落していた中国株式が反発したことにより、多くの中国関連株式ファンドがランクインした。また、リスクオフに伴い金価格が上昇したことで、金関連ファンドも上位にランクインした。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「新規設定額は大幅に増加」

当月の新規設定本数は29本と、前月の19本から10本増加した。また、新規設定額は約1,540億円と、前月の約140億円から大幅に増加した。

当月の新規設定ファンドの上位は「GSフューチャー・テクノロジーズ・リーダーズB」および「同A」で約1,320億円の資金を集めており、当月全体の8割以上を占めた。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

最後に、2月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

 

(三菱アセット・ブレインズ)

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