求めている情報を瞬時に提示する様はGoogleのよう…!

投資初心者こそ使うべき「バフェット・コード」の活用法

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個人投資家が行うファンダメンタル分析をサポートするべく、2018年1月にサービスを開始した財務情報収集・比較ツール「バフェット・コード」。無料で使えることもあり、投資初心者にも使いやすいだろう。

しかし、そもそも何を調べればいいのか、わからない。そこで、バフェット・コード(twitter:@buffett_code)の中の人である開発担当者に、簡単かつ便利な活用法を聞いた。

<前編はこちら>

コンセプトは“企業の財務情報におけるGoogle”

「企業の財務情報における“Google”を作りたいという思いを持って、『バフェット・コード』を開発しました。そのため、トップページは検索ウィンドウと業種だけを載せたシンプルなものにしています。検索方法も一般的な検索サイトと同じで、『企業名 株価』と入れてもらえれば、すぐに結果を出します」


銘柄情報を掲載するサイトは多く存在するが、大抵は検索しても企業のページに飛ぶだけ。「バフェット・コード」では、例えば「ソフトバンク 株価」と検索すると、トップにソフトバンクグループの株価が表示される。ダイレクトに、欲しい情報を示してくれるのだ。

検索結果のページ。情報も逐一更新されていく

「欲しい情報にすぐアクセスできるツールでありたいし、5秒程度で目的が達成されることが理想です。現在はまだ『株価』『時価総額』など、いくつかのワードにしか対応していませんが、今後は『大株主』と検索したら、一覧でバーンと出せるようにしていきたいですね」

クリック1つで複数社の財務数値を「比較」

「投資先を探す時に、投資基準を決めて絞り込んでいく作業を、『条件検索』から行えます。いわゆるスクリーニングです。基準が決まっていない方のため、ページ下部には『バフェット銘柄』『高配当銘柄』など、参考となる基準も用意しています」

「時価総額」「売上高」「配当金」「ROE」などの条件を選び、基準となる数値を入れると、当てはまる企業が表示される。

「条件検索(スクリーニング)」のページ。条件は必要な分だけ追加できる
投資基準に当てはまる企業がズラリ。気になる企業には「比較する」にチェックを入れよう

「気になる企業の『比較する』にチェックを入れて、緑色の『比較を実行』をクリックしてもらうと、『企業比較』のページに飛びます。複数の企業を比較することで、興味のある企業の特徴が見えてきますし、企業分析のフェーズに進んでいけます」

「企業比較」のページ。数値だけでなく、グラフでも「売上」「営業利益」「ROE」などを比較してくれる

クリック1つで、企業を比較してくれるところが「バフェット・コード」の特徴。これまでの個人投資家向けのサイトでは、見られなかった機能だ。「なぜ売上は低いのに、利益率は高いのか?」「なぜ飛び抜けてROEが高いのか?」など、企業分析につながる疑問も浮かんでくるだろう。

「『条件検索』を使わず、『企業比較』からスタートしてもまったく問題ありません。投資経験がない人であれば、例えば携帯キャリア3社など、競合企業を比較してみると、違いが見えてきて面白いと思います」

投資初心者は「好きな企業」を比較して類似点を探れ

ひと通り使い方を知れたものの、投資基準の設定などは、ある程度投資経験がないと難しいのではないだろうか。

「確かに、自分なりの投資基準を持っている方は、投資中級者以上だと思いますが、『バフェット・コード』は投資初心者の方にも活用していただきたいと思っています。投資先を見つけるための使い方を紹介しましょう」

(1)心から好きだと思える企業、生活を送るうえでなくなると困る企業を30個書き出す

「上場、非上場関係なく、30個挙げてほしいですね。もし、30個思い浮かばなかったら、スーパーに行ってみてください。食料品に書籍、衣類、駐車場の車など、あらゆる商品やサービスが揃っている場所なので、好きな企業がきっと見つかると思います」

(2)書き出した30社の中から上場企業だけをピックアップし、「企業比較」に入力

「比較すると、企業の類似点が見えてくるでしょう。業界が同じかもしれないし、利益率が高い会社ばかりかもしれない。宣伝費を重視しているという共通点もあるかもしれません。そして、自分が心から好きな企業に共通しているものが何か、探します。この作業は少し大変だと思いますが、ここで投資基準を見出すことができます」

(3)導き出された共通点を「条件検索」に入力

「共通項を見つけられたら、それを使って、今度は全上場企業3700社を対象に、自分はまだ知らないけれど心から好きになる可能性が高い企業を掘り起こします。そのため、共通項でスクリーニングするのです。当てはまる企業が多いと絞れないので、100社以内に収まる条件を設定できるとベスト。出てきた企業を、1社ずつ見ていきましょう。知らない企業もあると思いますが、それこそが新たな気づきです。企業を知り、社会を知ることが、投資の第一歩だと思います。将来性がありそうな企業を探してみてください」

「タグづけ」でサイト作りにも参加

各企業のページには「タグ」がつけられるようになっている。例えば、ソフトバンクグループなら「孫正義」「時価総額国内2位」「アベノミクス」などに加え、孫氏の名言などもタグづけされているのだ。

「『バフェット・コード』に触れてもらいたいという思いもあり、ユーザーがタグを追加できるようにしています。投資上級者の方が楽しんで増やしてくれているので、タグを見るだけでもその企業の事業や特徴が見えてきますし、タグのワードでの検索も可能です」

企業の個別ページ。企業名のすぐ下にタグが並んでいる。思わずクスッと笑ってしまいそうなものも

投資玄人はもちろん、初心者も投資に触れるきっかけとして活用できる「バフェット・コード」。まずは知っている企業の名前を検索するところから、始めてみよう。
(有竹亮介/verb)

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