プロが語る!資産形成のすゝめ

安定的な資産積み立てに役立つスパイスとは?

これからは人生と資産を創る時代へ!

提供元:三菱UFJ信託銀行

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なぜ今!資産形成なのか?!

“人生100年時代”というフレーズもすっかり板についてきた今日この頃…。平均寿命の伸びの背景の1つとして、医療技術の進歩が挙げられます。中でもバイオテクノロジーを活用した最先端医療は、単に寿命を延ばすだけではなく健康寿命(人が健康に生活できる時間)を延ばすことも期待されています。最先端医療によって「人生100年時代」は、「100歳以上まで若々しく元気に過ごせる時代」の到来となるかも知れません。こうして観てみますと“平均寿命…つまり人生そのもの”は創る時代に突入したと言っても過言ではないでしょう。

こうなって参りますと必ずついて回るのは“生きるための資金”、つまり“お金“。どうせ生きるなら健康的で楽しくイキたいものです。そのためには、使い切れないほどのお金は必要ありませんが、「少なくても…、足らなくても困ります。多いに越したことはない」のがお金。

また一時期、「2000万円問題」が物議を醸しましたが、「自分は90歳まで生きていないだろうし関係ない」と思われる方も多いでしょう。しかし実際には日本人は想像以上に長寿化しており、現在60歳の人の約4分の1が95歳まで生きるという試算もあるほどです。自分には関係ないと思わず「人生100年時代」であることを受け止め、将来(老後)の生活設計を立てる必要があります。そしてそれは、できるだけ若い頃から考え、始めることができればベストですが、今からでも遅くはありません。………なぜなら、人生は100年だからです。

資産運用、資産形成の基本は株式・債券。それが…

資産(資金)を増やす資産運用は、国が発行する債券や事業会社が発行する株式・債券が中心です。株式や債券に投資する意味は、これらの値上がり益、配当、利息などを通じて、“その国や会社の経済的成長の果実“を収益として投資家が受け取ることにあります。

1970年代の日本は「高度経済成長期」として国・会社も大きく成長した時代でありましたが、1980年代後半にはすでに経済成長も成熟期を迎え、受け取る果実も一時期よりは大きく縮小してきました。他の先進諸国も日本同様に安定的な経済の成熟期に入り経済成長も一定程度に留まりました。世界の先進諸国・企業に投資しても十分な見返りを期待することができなくなり、なにか別の有効な投資先を考える必要性が出てきました。そこで、当時まだ大きな成長を期待することができた新興国と言われる国々が注目を集めることになりました。BRICs(ブラジル、ロシア、インド、チャイニーズ)がその代表です。投資の世界に新興国が加わってきたわけです。

更に投資対象として注目されたのが、REIT(不動産投資信託)です。少額から投資可能で流動性も高く、投資額に応じて投資対象物件を保有するのと同程度の経済的メリットが期待されました。REITの収益源は大半が投資先不動産の賃料で、一般的に不動産賃料収入は安定しておりリスクが小さいと考えられ、運用ポートフォリオのリスク分散に貢献する新たな投資先として認識されるに至ったと考えられます。

さて1990年代から現在までの約30年間において、最大のショックと考えられていたのは2008年秋の世界金融危機リーマンショックでしょう(現時点では、今回のコロナ禍が1929年世界大恐慌を上回るダメージと予想されています)。この金融危機直後は、株式・債券を中心とした運用では何をしてもマイナス収益となるような時期でした。つまり大変な時期だから「現金が一番!」との考えから、「換金のための売り」の憂き目にあったわけです。

そのような中、いち早く立ち直りの兆しを見せたのがでした。その後、金は上昇を続け、2012年の米国国債格下げを背景に史上最高値(NY金価格:約1900ドル)を記録するのです。現物資産の代表格である金が、運用資産として大きく見直されたのもこのタイミングではなかったでしょうか。運用ポートフォリオの中にいくばくかの金を入れておけば…との声もよく聞かれました。今回のコロナ禍でも全く同様な状況になっていると感じているのは、筆者だけではないと思います。

では運用の世界で何が一番難しいか?それは(1)毎年毎年、どの資産のパフォーマンスが一番良いか見極めること、(2)どのタイミングで売買をするのが良いか見極めることの2点に尽きます。

ではこの難問の答えはないのでしょうか?もちろん世界の経済状況を研究してある資産に資金を投じるのもよいでしょう。ただその資産選択・タイミングが正解との保証は全くありません。「だから資産運用は難しい、面倒くさい」といった嘆きにも近い声が多いのもまた事実です。

ところが世の中にはベストと考えられる方法が実はあります(筆者が個人的にそう考えるという意味です)。それは、(1)どの資産を選択すれば良いか判らない → 幅広い資産に投資してはどうでしょうか?国内だけでなく国際的に、かつ代表的な株式・債券だけではなく多種多様な資産に分散する。(2)どのタイミングで投資すれば良いか判らない → 投資は基本的には「買い」から手掛けるものと考えれば、「買い」のタイミングを複数回に分けてはどうでしょうか?長期にわたって、時間をかけて(時間の分散)少しずつ買っていけばそれほど悩むこともないのではないでしょうか。

お伝えしたいのは、「投資(資産運用・資産形成)とは、貯金のように手掛けていく」ということです。少しずつでよいですから、積み立てていくということです。この手法のメリットの一つは、知らず知らずのうちに買い付けが進行し、時間分散を図りながら中長期での資産形成が実現していくという点だと考えられます。金融庁が推奨している「つみたてNISA」(NISA:少額投資非課税制度) を活用するのも選択肢の一つでしょう。もちろん、枠組みにとらわれずご自身で管理し同じように投資していってもよいでしょう。特に人生の時間が長い若い世代の方々には、打ってつけの資産形成の手法だと考えられます。

いつも同じとは限らない

今、私たちは10年、20年前には想像が困難だった、いや…想像すらしなかった世界の真っ只中にいるのではないでしょうか。特に2008年リーマンショック以降の10年は格段の変わりようです。

例えば、

・ 誰がアメリカ大統領にトランプ氏がなると思っただろうか?

・ IT(情報技術)の目覚ましい進歩を背景に、今や電車に乗っているヒトの9割がスマホを覗いている…電子版ニュースを読んでいるのかもしれないが、めっきり“シンブンシ“の光景を見かけなくなった…

・ 今では常態になった…世界に拡がるパンデミックなウイルスがここまで蔓延して、これほどまでに人々の活動が制限されるとは…

などたくさんあるでしょう。これを一言で言い表すと、「多様性…言い換えれば”普通でない“ことがむしろ一般的になってきた。不確実性が格段に増幅している、さらに膨れ上がる?!」といったところでしょうか。

今年2020年は「米国大統領選」を控え元々が“不安定”な世の中・マーケットでしたが、それにコロナ禍が加わり二重にも三重にもボラティリティーの高まりへの懸念がさらに増幅されることになりました。

一方、リーマンショック以降の期間において運用資産の面で観てみますと、直近までで一番運用パフォーマンスが良好なのは米国株式です。それ以外では、金の健闘ぶりが目立ちます。特に世界の株価が低迷している時間帯に、金は高パフォーマンスを上げています。実物資産である金は、不確実な不安定な世の中ではその輝きが一層増す傾向にあります。

とにかく”不安定な“、”不確実な“ことは決してなくならず巧く付き合っていくしかないのが、今の世の中なのでしょう。

マーケットにはいろいろなマイナスの要因がありますが、今、筆者が考えている最大のリスクは…?”世界債務残高“の大きさです。今回のコロナ禍により各国の金融政策・財政政策は何でもありの状況を呈しています。とりわけ国のお金を使う財政政策で債務が膨張するのはそれ自体問題ですが、債務は膨張しても流動性がある限りデフォルト(倒産)はありません。流動性が止まることが問題なのです。2008年リーマンショックは、それが起きてしまったのです。物事、膨張するにもほどがあるというものでしょう。いずれは崩壊し、血流が止まる。その時の反動の大きさは、計り知れず誰にも判りません。

だからこそ!今!そして…これからは!金が有望と考えられます。

これからの資産形成はこうなる?!

「資産運用・資産形成」の中心的な主役は株式・債券で良いのです。ただ以前に考えられていた状況ではなくなってきているのが現在ということです。つまり、「資産運用・資産形成」も中身が変わっていかないといけないのではないかということです。国内だけではなく海外も取り込み、株式・債券だけでなく不動産関連や商品関連なども運用ポートフォリオにほどよく組み入れていくことが肝要と考えられます。

とりわけ「金」についてもう少し詳細情報をお届けします。

実物資産である金の最大の弱点は、“金そのものは価値保存手段であり、配当・利息などの収益を生まない”ということです。ところがその金が今、投資家から人気を博しているのは主に以下の理由が考えられます。

(1)利息を生まない金にとって最もフェイバーな風は世の中の金利が異常な”低金利“だということです。

(2)需給面では、世界各国の中央銀行が金を買い進めています。イザッ!という時のための資金(外貨準備)として、安心感のあるどこの国にも属さない無国籍の金に焦点が当たり始めました。こうして買われる金はイザッ!という時のために買われますから、まず“売却”されることはありません。これは需給面では、大きなプラス要因の一つとして考えられます。

(3)いつの世も「地政学的リスク」や「世の中の不安情報」といったものが潜在的にあります。こういう環境下では、安全資産としての金は強いというのが一般的な考え方です。

では運用ポートフォリオの中に、どのようにして金を組み込むか?

金を保有するのに一番身近なポピュラーなスタイルが、いわゆる「金の延べ棒(延べ板)」です。この場合、保管場所や保管手数料が気になります。家庭で保管しますと気が気でなくなる…むしろこちらの方が大問題です。もっと気軽に手軽に“金”を保有する方法はないのでしょうか?そこで私ども三菱UFJ信託銀行は、2020年7月に金はじめプラチナ、銀、パラジウムの4つの貴金属ETFを『金の果実』シリーズとしてプロデュースいたしました。

【『金の果実』シリーズの特徴】

(1)現物の裏付けがある…現物を信託財産として国内で保管しています。一定条件の下、ETFから現物に交換することが可能です。国内に現物が存在することで安心感があります

(2)株式と同様にリアルタイムの価格を見ながら取引できる(取引は証券会社となります。信託銀行ではできません)

(3)少額から始められる…1口からとなっており比較的少額(金ETFであれば数千円程度)から投資が可能です

(4)低コストである…保有コスト(信託報酬。保管料や保険料を含みます)は、年間0.440%(金、税込)または0.550%(金以外、税込) です

ぜひこの機会に運用ポートフォリオの一部に金も加えてみてはいかがでしょうか。最初は全体の5~10%が適度な割合だと考えますが、状況に応じて臨機応変に割合を高めることなども有効と考えられます。

投資を始めると…「投資した資産の値動きが気になる→いろいろと調べたり聞いたりし世の中の変化に敏感になる」と考えられます。予想を含めて“いろいろと考える”といった良い面もありますが、気長に気軽にやっていくには…。人生=100年。長い時間を味方につけて、積み立て方式で始め、そのあとは忘れる…。これが一番楽な運用スタイルかもしれません。(2020年5月1日 記)

(提供元:三菱UFJ信託銀行)

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