リタイア後のマネー事情

将来の年金見込額をシミュレーションできる!?

年金加入者なら誰でも登録できる「ねんきんネット」ってなに?

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毎年、誕生月に届くねんきん定期便。直近1年間の納付状況や現段階で受け取れる年金見込額を確認できる通知書だ。そこには「ねんきんネット」の案内も記載されているが、どのようなサイトなのだろうか?

どうやら、ねんきん定期便の電子版が見られるようだが、ほかにも年金に関する機能が用意されているらしい。そこで、「ねんきんネット」の機能と登録方法を日本年金機構に聞いてきた。さっそく紹介しよう。

納付状況だけでなく各種書類の閲覧・再交付も可能

「ねんきんネット」は、インターネットを通じて、24時間いつでもどこでも自分の年金情報を確認できるサービス。ねんきん定期便と同様、これまでの保険料の納付状況や年金見込額などが確認できるが、「ねんきんネット」の記録は毎月更新されるため、リアルタイムで現状を把握できる。

画像提供/日本年金機構 見込額はねんきん定期便と同様に、50歳未満は現段階での見込額、50歳以上は60歳まで現在の制度に加入し続けた場合の見込額が表示される ※画像内の数値はイメージです

自分の情報を知るだけでなく、年金に関するさまざまな情報を確認できるところも「ねんきんネット」の特徴だ。例えば、年金の支払に関する通知書の閲覧やダウンロードが可能。年金受給者に対して支払額を知らせる「年金振込通知書」、年金額が改定された際に送られてくる「年金額改定通知書」などが対象となる。

また、通知書の再交付をサイト内で依頼することもできる。確定申告で必要な「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」や「公的年金等の源泉徴収票」などを申請すると、約1週間で郵送されるそう。

画像提供/日本年金機構
再交付申請ページ。記載されている通知書の再交付を申請できる

「国民年金保険料追納申込書」や「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申込書」など、必要に応じて日本年金機構へ提出する各種届書もサイト内で作成可能。基礎年金番号や氏名、住所は、既に登録されているものが出力されるため、記載の手間が省ける。そして、印刷した届書を年金事務所に送付すれば、手続きは完了となる。

さまざまなケースを想定して年金見込額を試算できる

「ねんきんネット」の特徴的なサービスの1つが、「将来の年金額の試算」。先に紹介した「年金見込額」とは異なり、これからの働き方や加入する年金制度を自由に設定することで、将来の年金額をシミュレーションできるのだ。

画像提供/日本年金機構 「かんたん試算」では、現在と同じ条件で60歳まで加入し続けた場合の年金額が試算できる
画像提供/日本年金機構
「詳細な条件で試算」を選択すると、今後の仕事や繰上げ受給、繰下げ受給など、具体的に設定するページに進む

「詳細な条件で試算」で設定が終わると、試算結果が出て、ひと月分の年金見込額が表示される。この結果は、最大5つまで保存できるため、さまざまなケースを想定しながら試算できる。また、グラフでの比較も可能で、繰上げ受給や繰下げ受給の違いなどを視覚的に理解できる。今後のライフプランを立てる際の参考にできるだろう。

画像提供/日本年金機構
将来の年金見込額がわかる結果ページ ※画像内の数値はイメージです

登録には「基礎年金番号」「メールアドレス」「アクセスキー」を用意

機能が充実している「ねんきんネット」を使うには、登録が必要。用意するものは、基礎年金番号とメールアドレス、最新のねんきん定期便に記載されている「アクセスキー」。基礎年金番号は、年金手帳や基礎年金番号通知書、国民年金保険料の納付書、平成28年度のねんきん定期便などで確認できる。

基礎年金番号、メールアドレス、アクセスキー、氏名や住所などを登録するとすぐにユーザIDが発行され、「ねんきんネット」が利用できるようになる。

アクセスキーの期限が切れていたり、ねんきん定期便が手元にないためにアクセスキーがわからなかったりする場合でも、「ねんきんネット」でユーザIDを申請できる。申し込むと、5営業日ほどでユーザIDが発送されるそう。やや時間はかかるが、セキュリティ面を考慮して、郵送での通知を行っているそう。

誰しもが関係する年金。「ねんきんネット」に登録しておけば、いざという時に役立ち、ライフプランの参考にもできるだろう。
(有竹亮介/verb)

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