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これからの投資方法の選択

一括投資?積立投資?それともブレンド投資?

提供元:岡三オンライン証券

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金融商品への投資方法は、タイミングを見てまとまった額を買う「一括投資」と、定期的に少額ずつ買っていく「積立投資」に大きく分かれます。

これまでは「一括投資」が主流でしたが、最近では若い世代を中心に、毎月の給料の一部を自動的に投資にまわす「積立投資」が浸透してきています。投資信託協会が発表した調査(2019年11月実施)では、投資信託を保有している20代のうち、約3分の2の方が「積立投資」を利用しているようです。

「一括投資」と「積立投資」の特徴

それぞれの投資方法は主に以下のような特徴があります。

<一括投資の特徴>
(1)ある程度まとまった額を用意する必要がある
(2)リスクが大きくなりやすい
(3)投資の手間がかかる

<積立投資の特徴>
(1)少額から投資をはじめられる
(2)時間分散によるリスク軽減が期待できる(「ドル・コスト平均法」(※)の効果)
(3)
投資の手間が少ない

どちらを選ぶかは各投資家の余裕資金を用意できるタイミングやリスクを取れる許容度などにより左右されます。

※「ドル・コスト平均法」について、下方の関連リンクにある当社の投信積立ページで解説していますのでご覧ください。

「一括投資」と「積立投資」の損益状況

投資をする上で、多くの方の最大の関心事はどれくらい儲かるのか、またはどれくらい損をするのかだと思いますが、それぞれの投資方法は、投資の成果である損益状況に対しても特徴が表れます。

まず、当社のお客さまを対象に、投資信託を「一括投資」でお買付された方の損益状況を見てみます。

2020年7月末時点で、投資信託を保有している個人のお客さまに対して、投資信託の評価額に対する損益の割合をお客さまごとに分けています。例えば、100万円分投資信託を買付し、2020年7月末に120万円になっているお客さまは「+10%以上+30%未満」に該当します。グラフの右側に位置するほど投資額に対して大きく儲かっていて、左側に位置するほど大きく損をしている状況を示しています。

「一括投資」の特徴として、買うタイミングにおける影響が大きいため、お客さまごとに損益の度合いが大きくなる傾向があります。

次に、投資信託を「積立投資」でお買付された方の損益状況を見てみます。

例えば、投資信託を毎月2万円分、合計10回(投資額は20万円)買付し、2020年7月末に21万円になっているお客さまは「0%以上+10%未満」に該当します。多くのお客さまが「0%以上+10%未満」に該当し、約4人中3人の方が儲かっている状況(運用損益が0%以上)となっています。

「積立投資」の特徴として、買うタイミングが分散されて影響の度合いが抑えられるため、「一括投資」で見られたような大きく儲けたり、または大きく損をしたりする方がほとんどいない結果となっています。

「ブレンド投資」とは

金融商品への投資方法は「一括投資」と「積立投資」に大きく分かれると上述しましたが、両方を混ぜ合わせた投資(以下、「ブレンド投資」といいます。)を行っている方もいます。「積立投資」で買付している上で、「一括投資」も行っている方が該当します。どのような損益になったのか同じく見てみます。

運用損益0%以上の割合が、図2では75.5%に比べて、図3では85.4%となっていることから、2020年7月末時点では「積立投資」に限定している方に比べて、「ブレンド投資」をしている方のほうが儲かっている割合が高かったことが分かります。

「ブレンド投資」をしている方の投資行動を見てみると、「積立投資」で買付している銘柄が大きく下落したときに、積立額を大きく超えない範囲で買い増しをしたり、または「積立投資」をしている銘柄と異なる資産や地域に投資する銘柄を「一括投資」で買付(例えば、米国株に投資するファンドを「積立投資」し、日本株に投資するファンドを「一括投資」する)したり、柔軟な運用を行っているようです。

筆者はこうした投資方法を実践している一人ですが、同じような投資行動をしている方は決して多くありません。ほとんどの方は、最初からどちらかの投資方法を長く継続させている傾向があります。

投資方法の選択

「○○投資こそが王道だ」ということをよく耳にします。しかしながら、投資に対してこれだけやっていれば良いといったものはありません。投資を検討される方、または今まで投資をされている方は、それぞれの投資方法の特徴をご理解いただいた上で、これから行う投資方法を選択していっていただければ幸いです。

(注)それぞれの図は、あくまでも各投資方法に基づく2020年7月末時点の損益状況を示したものであり、投資環境などによっては異なる結果となる可能性があることにご留意ください。

(提供元:岡三オンライン証券 エクイティ事業部 熊澤英樹)

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