2021年に中国共産党設立100周年を迎える中国経済
存在感が高まる中国A株への投資
提供元:日興アセットマネジメント
中国経済はいち早くコロナ禍が収束し、2020年はOECD諸国の中で唯一のプラス成長を成し遂げると予想されています。今回は中国本土の企業に投資ができる中国A株について詳しくご紹介します。
中国株の種類
中国株には上海証券取引所と深セン証券取引所から成る本土市場と香港市場があります。中国の本土市場である上海証券取引所と深セン証券取引所にはそれぞれA株とB株の2種類があります。
どちらも本土企業が発行する株式ですが、株式の大多数を占めるのはA株であり、A株は原則的に中国の国内投資家のみが売買できます。例外として、外国人投資家が、適格外国機関投資家(QFII)または人民元適格海外機関投資家(RQFII)の資格があれば、中国政府により許可された投資枠の範囲内でA株に投資ができます。
加速する中国資本市場の開放
外国人投資家への市場開放を目的に、2020年5月より上述のQFII/RQFIIの投資限度枠が事実上撤廃されました。2020年9月に発表されたQFII/RQFIIの新制度では、QFII/RFQIIの申請要件が緩くなり、プロセスが簡素化されたほか、許可された投資対象もA株から、金融先物や商品先物・オプションを含むデリバティブ(金融派生商品)取引に拡大されました。
外国の機関投資家に対する中国投資への障壁が緩和されることで、今後の中国市場へのさらなる投資拡大が見込まれています。
中国A株のパフォーマンスは?
上海証券取引所には大企業が多く上場しています。深セン証券取引所には、深センがIT特区として発展してきたこともあり、最先端の技術を扱う企業やIT系のベンチャー企業が比較的多く上場しています。
中国A株の株価指数の推移のグラフが示すように、特にコロナ禍で生活スタイルが変化した2020年以降でみると、深センA株は上海A株を大幅に上回っています。また、上海証券取引所と深セン証券取引所を代表する中国の本土企業300社で構成された指数である『CSI300』は、2017年10月末以降どちらの指数よりも好調な点が特徴です。
<中国A株の株価指数の推移>
(2017年10月末~2020年9月25日)
中国A株指数の代表である『CSI300』とは
CSI300の構成銘柄は、上海・深センの時価総額および流動性の高い上位300銘柄で構成され、内需系の銘柄が中心となっています。上海証券取引所の株式だけでなく、深セン証券取引所の株式も含まれている点、そして中国を代表する企業によって構成されている点が大きな特徴です。
なお、CSIは、算出会社である中証指数有限公司(China Securities Index Co.,Ltd)の略称です。
<CSI300指数の構成上位10銘柄>
来年は、中国共産党設立100周年という節目
2021年、中国共産党は設立100周年を迎えます。それに合わせて、中国経済を押し上げるような政策を掲げる可能性が高いといえます。また、2021-25年の社会・経済計画を示す5カ年計画では、内需拡大が軸となるとみられています。
外国人投資家への金融市場開放が行われるなか、消費や技術の進展に伴う経済成長が期待される中国本土の企業に投資ができるETFへのご投資はいかがでしょうか。
<中国A株の指数に連動する東証上場ETF一覧>
※CSI300指数にかかわる価値や銘柄リストといった著作権は中証指数有限公司に属します。
「CSI300指数」の著作権などについて
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(提供元:日興アセットマネジメント)