お金持ちの節約に学ぼう
お金持ちが節約している「出費」 3つの視点が大切
提供元:Mocha(モカ)
お金持ちになれば、「値札など気にせずに買い物ができるようになるのでは?」とか、「節約なんてお金持ちには無縁の事なんだろう」と、ついつい思いがちです。
しかし、お金持ちもキッチリ節約をして出費を抑えているのです。では、お金持ちが意識している節約について見てみましょう。
(1)安さより長持ちで買うものを選ぶ
「安物買いの銭失い」と昔の人は良く言いましたが、まさにそのとおり。お金持ちは安いという事だけでは飛びつきません。なぜなら、品質や本物にこだわるからです。
例えば靴やかばんは高級なものを持っていますが、実は単純に高級志向というだけではないようです。
高級ブランドなどは素材や縫製など品質が良いという事に加え、アフターサービスが充実していて修理をしながらも長く使う事が可能です。
お金持ちにとっては、良いものを長く持つことに価値観を持っている人が少なくありません。場合によっては10年以上同じ靴やかばんを使っている、なんて人も多いのです。
それは、購入時は高額であっても、長い目で見ると出費を抑えることにつながっています。
安価なものは、壊れやすかったり、飽きてしまったりで使用する期間が短いため、頻繁に買い替えることになります。安価なものでも何度も買えばトータルで出費がかさみます。また、安価なため、ついついもうひとつという気持ちになりがち。数を多く持てば、出費は増えて結局高くつくことになりかねません。
お金持ちは「良いものを愛着持って長く使う方が節約につながる」という事を知っているのかもしれません。
(2)年会費がかかるものは必要かを見極める
お金持ちの持っているクレジットカードは年会費の高いブラックやプラチナかと思いきや、無料や、せいぜい年会費1万円程度のカードです。
実は、案外プチお金持ちの方がステイタスにこだわって年会費の高い上級カードを持ち、本当のお金持ちはクレジットカードのステイタスにこだわっていないものです。
確かに、上級カードは会費が高い分、ポイント還元率が高かったり、提携先の割引率が高かったり、コンシェルジュサービスが充実していたりして魅力的です。しかし、年会費が10万円を超えることもあり、サービスを利用しなければ完全に無駄な出費となります。
お金持ちは、サービスが必要な時に必要な分だけ支払った方がお得と考えているようです。年会費に関係なくクレジットカードの本来の機能である決済はできますから、それで十分。サービスが必要なときは別に考えているようです。
また、どんなにポイントの還元率が高くても出費しての還元ですから「出費を抑えた方がお得」と考えるのがお金持ちの思考のようです。
クレジットカード以外にも、さまざまな年会費制度のものがありますが、お金持ちはその年会費で得られる対価が自分にとって必要かどうかを見極めて出費を抑えています。
(3)私生活でもコスト削減を考える
お金持ちは、無駄なことをしたくないという意識が高いため、なるべく必要ないものは省いていこうとします。また必要があるものであってもコストが削減できないか常に気にしています。
それは、もちろん仕事においては当然の意識ではありますが、お金持ちは私生活においても無駄なコストは削減する、そもそも無駄なものは買わないという意識が高いのです。
お金持ちは大きなお金を使う事も多々ありますが、必要ないものや、節約できるものがたとえ数百円、数千円であっても、それが積み重なれば大きな無駄になる事を良く知っています。
無駄を省いて、自分が本当に好きなことや必要なことにお金が使えることの方を好むのです。
小さいお金を意識することがお金持ちになるという事につながっていくのかもしれませんね。
お金持ちが節約するのはお金だけではない!
実はもうひとつ、お金持ちが節約しているものがあります。それは、時間です。
時間をかければお金が節約できることもありますが、その分時間が足りなくなり、できることが減ります。どんなにお金を節約しても、時間をかけることで、効率が悪くなり、思った対価が得られず節約につながらなければ、お金より時間を優先することもあるのです。
お金持ちは、お金でも時間でも無駄を嫌い、メリハリをつけて支出をコントロールしているようです。うまくバランスをとれる人がお金持ちになれるのではないでしょうか。
[執筆:ファイナンシャルプランナー 廣木智代]
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