6000~7000円分のポイント獲得の可能性あり!?
還元率25%「マイナポイント」の手続き方法まとめ
9月1日から始まった「マイナポイント」。マイナンバーカードをキャッシュレス決済と連携すると、利用額の25%(上限5000円分)が還元されるという制度で、ポイント付与の期限は2021年3月末まで。
最大5000円分のポイントが手に入るため、気になっているものの、手続きの仕方がわからないという人も多いだろう。そこで、ファイナンシャルプランナーで社会保険労務士の川部紀子さんに、「マイナポイント」の申込方法を教えてもらった。
マイナンバーカードの申請はスマホ・PCでできる
「『マイナポイント』の取得には、大きく2つのステップが存在します。1つは、マイナンバーカードの申請。もう1つは、マイナポイントの予約・申込です」(川部さん・以下同)
この手続きを2021年3月末までに行えば、「マイナポイント」を取得できるとのこと。
「もともと『マイナポイント』の公式サイトには、『2020年8月末までの申込が必要』と記載されていたのですが、現在はその文言が削除され、期限が2021年3月まで延長されました。どうやら、『マイナポイント』を統括している総務省の想定よりも申込が集まっていないため、延長が決まったようです」
(1)マイナンバーカードの申請
まずは、数年前に役所から届いた「個人番号カード交付申請書」とカードに使用する顔写真を用意しよう。「個人番号カード交付申請書」に書かれている23桁の申請IDとQRコードを使用し、パソコン、スマートフォン、証明写真機、郵送といった方法で申請できる。
もし「個人番号カード交付申請書」を紛失してしまっている場合、住んでいる自治体の役所に電話すれば、無料で再発行してもらえる。ほとんどの自治体では、すぐに郵送で送ってくれるだろう。
マイナンバーカードの申請後、自治体から「交付通知書」が届いたら、通知カードや本人確認書類など、必要書類を持って役所に赴くと、マイナンバーカードが交付される。
「申請してから、概ね1カ月ほどで『交付通知書』が届きます。現在は『マイナポイント』のために申請する人が増え、さらに時間がかかる可能性もあります。『交付通知書』が届いてから役所に取りに行くまでの時間も含めて、2カ月程度はかかると考えておきましょう」
マイナポイント申込はコンビニのマルチコピー機でも可能
(2)マイナポイントの予約・申込
予約・申込は、スマホやパソコンで完結する。下記の3つの準備しよう。
□マイナンバーカード
□マイナンバーカード受け取り時に設定した4桁のパスワード
□「マイナポイント」を受け取る決済サービスのID・セキュリティコード
スマホの場合は、「マイナポイントアプリ」をダウンロードして立ち上げ、4桁のパスワードを入力。そのままマイナンバーカードの上にスマホの上部を乗せると「マイキーID」が発行され、決済サービスの登録を行えば、申込完了となる。
※マイナンバーカードが読み取り可能な機種でのみ可能
パソコンの場合は、「マイキープラットフォーム」というサイトにアクセスし、対応ICカードリーダライタでマイナンバーカードを読み取り、4桁のパスワードを入力すると「マイキーID」が発行される。そして、決済サービスの登録となる。
「もし、スマホやパソコン、マイナンバーカードが読み取れなかったとしても、心配ありません。コンビニのマルチコピー機やセブン銀行ATM、郵便局、携帯ショップなどで申し込みできます。各種パスワードを準備していれば、申込は数分で終わりますよ」
マイナポイント手続きスポット検索
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/reserve_search/
決済サービス各社のキャンペーン活用でポイント上乗せ
「マイナポイント」が取得できるキャッシュレス決済サービスは、100社以上。SuicaやPASMOといった交通系電子マネー、WAONやnanacoといった流通系電子マネー、PayPayやLINE PayなどのQRコード決済、一部のクレジットカードやデビットカードも対象となっている。
「決済サービス各社が、お得なキャンペーンを打ち出しています。例えば、イオンの電子マネー・WAONは、2万円チャージすると、『マイナポイント』に加えて2000円相当のポイントがプラスされます。交通系電子マネーのSuicaは、『マイナポイント』の申込だけで、JRE POINT1000ポイントが付与されます。QRコード決済のPayPayやau PAY、d払いなどもキャンペーンを発表していますよ」
キャンペーンを活用すれば、1000円、2000円分の上乗せも難しくはなさそうだ。普段利用している決済サービスでキャンペーンが実施されているか確認してから、「マイナポイント」を受け取るサービスを決めた方がいいだろう。
「手続きに多少の手間はありますが、5000円分以上のポイントがもらえるチャンスです。例えば、家族が4人いたとすれば、最高で2万円分、キャンペーンで上乗せされればそれ以上もらえます。家計はかなり潤いますよね。ぜひ、活用しましょう」
ポイント還元率25%というお得すぎる「マイナポイント」。期限は2021年3月末なので、最大限活用するためにも、マイナンバーカードの申請はお早めに。
(有竹亮介/verb)
関連リンク
川部紀子
FP・社労士事務所川部商店代表、ファイナンシャルプランナー、社会保険労務士。日本生命保険相互会社に8年間勤務し、営業の現場で約1000人の相談・プランニングに携わる。2004年、30歳の時に起業。個人レクチャー・講演の受講者は3万人を超えた。著書に『まだ間に合う 老後資金4000万円をつくる! お金の貯め方・増やし方』など。