非課税投資枠を手放す前に…

NISA口座の解約前に検討すべき5つの選択肢

提供元:Mocha(モカ)

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NISA口座を開設し、株式や投資信託の取引をしていたけれど解約したいというケースがあります。それは、大きな損が出たとか、急にお金が必要になったなどさまざまな理由があるはず。もちろんNISAは解約することもできるのですが、せっかくの非課税投資枠を手放すことになってしまいます。そこで今回は、NISA口座を解約したいと思ったときの選択肢についてご紹介します。

NISA口座を解約したいと思ったら…

NISA口座の解約自体はそれほど難しいことではありません。後から再開することも可能です。しかし、解約した年にすでにNISAの非課税投資枠を使って投資をしてしまっている場合、たとえ他の金融機関を利用する場合でもその年中はNISA口座の再開ができません。そもそも、NISA口座は無料ですから、無理に解約しなくても損はありません。とはいえ、それでも解約したいという場合、次の5つの選択肢を検討してからのほうがいいでしょう。

・選択肢1:購入する銘柄自体を変更する

「NISA口座を解約しようかな」と考えた理由が「儲からない」「思うように利益が出ない」という理由であれば、まずは解約より先に購入している金融商品の変更を検討しましょう。NISA口座なら投資信託だけでなく、国内株式、外国株式なども購入可能です。思い切って商品の変更をするのでも構いませんし、ほかの投資信託に変えたり、ほかの企業の株を買ったりするのもいいでしょう。

・選択肢2:保有している株や投資信託を一部売却する

「急遽お金が必要になった」という理由でNISAの解約を検討している場合は、一旦保有している株や投資信託の一部売却を検討してみませんか。そうすれば、必要資金を工面することができ、かつNISA口座は解約せずに済むのでまた経済的に余裕が出てきたタイミングで残りの非課税投資枠を活用することができます。

・選択肢3:一旦NISA口座での投資をやめる

投資を始めるとつい値動きが気になってそわそわしてしまう、という人も中にはいます。そんな人はNISA口座の解約を検討する前に、一旦NISA口座で投資をすること自体をやめて検討する時間を設けるというのも大事です。解約してしまうと残りの非課税投資枠は使えなくなるので、NISA口座は解約せず温存しながら一旦投資と距離を置けばいいのです。保有している株や投資信託を売却してから投資と距離を置くことで、冷静になることもできます。

・選択肢4:金融機関を変更する

NISA口座を解約する目的が「今使っている証券会社は使い勝手が悪い」「手数料が高い」という場合、ほかの金融機関に変更することもできます。ただし、解約同様、NISA口座の非課税投資枠を使って一度でも投資をした場合はその年に金融機関変更はできません。金融機関変更を行う場合は、事前に取引がないかを確認する必要があります。

また、かなり手間と時間をかけてNISA口座を開設したはずですが、同様の手間と時間をかけて金融機関変更することになるというのも考慮に入れておきましょう。

・選択肢5:NISA口座をつみたてNISA口座に変更する

NISA口座からつみたてNISA口座に変更することもできます(逆も可能です)。NISA口座とつみたてNISA口座の大きな違いは、NISAは最大5年間、年間120万円の非課税投資枠が与えられ、国内外の株式や投資信託が購入できるのに対して、つみたてNISA口座は年間40万円で最大20年間の非課税投資枠を使えて、選定基準を満たした投資信託のみ購入が可能という点です。

ですので、年間で40万円以上NISA口座を活用していなかったり、株式を購入しておらず投資信託での運用を考えているという人の場合はつみたてNISA口座のほうが適している場合があります。

NISA口座の解約と再開について

NISA口座の解約自体は決して難しい作業ではありません。基本的には利用している金融機関より解約に必要な「非課税口座廃止届出書」などの書類を送ってもらい、本人確認書類等と一緒に返送することで解約できます。NISA口座解約後に「非課税口座廃止通知書」または「管理勘定廃止通知書」が交付されますので、それは大事に保管しておいてください。もしNISA口座の再開をするのであれば、その際に必要となります。

NISA口座の再開は、口座開設時と同様に「非課税口座開設届出書」と取り寄せ、個人番号が記載された本人確認書類と、解約時に金融機関から交付された「非課税口座廃止通知書」または「管理勘定廃止通知書」を同封して返送します。すると金融機関と税務署の審査や手続きを経て、再開することができます。

まとめ

いかがでしたか。NISA口座をなんとなく解約したいと思ったり、金融機関を変更したいと思ったり、もう投資とは距離を置きたいと思ったりする人も多いと思います。しかし、せっかく利益が出ても課税されない非課税投資枠なので、深く考えずに切り捨ててしまうのはもったいないですよね。しっかり検討して、自分に合った方法でNISA口座と付き合っていきましょう。

[執筆:ファイナンシャルプランナー 大塚 ちえ]

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