3つのステップを踏まえて貯蓄賢者になろう!

【2021年版】貯蓄賢者の10のお金管理術

提供元:Mocha(モカ)

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2020年はコロナウイルスの影響で生活様式が様変わりしました。しかし「今年こそ貯められるようになりたい」というテーマは、いつでも変わらずあるでしょう。そこで新年を迎え、今度こそお金を貯めようと目標を掲げている方に向けて、2021年版の「貯蓄賢者のお金管理術」を紹介します。

お金の流れを「見える化」して貯蓄賢者になろう

近年、キャッシュレス決済がより広まっています。現金を持たずとも、スマホかクレジットカードさえあれば公共交通機関に乗り買い物もできます。また、インターネット上で生活の様々な手続きや買い物を済ませられます。

とても便利な反面、お金の流れが見えにくくなる原因になりがちです。支出が把握しきれず、お金の管理が難しくなってしまう方が多いのです。

貯蓄賢者になるためには、「資産の現状把握」、「支出額確認」「貯まる仕組みづくり」の3ステップが必要です。これらを細かく10の項目に分けて紹介していきますので、できているかどうか確認してみましょう。

貯蓄賢者へのステップ1:「資産の現状把握」

●(1)自分が今いくら持っているかを知る

まずは自分が今いくら持っているか把握しましょう。財布の中身や通帳などをみて、今どのくらいの資産があるかを調べます。ネット銀行は通帳がなく、ネット証券もオンライン上での確認がメインなのでいくら残高があるか把握しにくいものです。各社のウェブサイトにログインして、確認していきましょう。

(漏れがちな項目)
・勤務先の財形預金や持ち株
・iDeCo・勤務先の確定拠出年金
・解約金のある保険(今解約したらいくら相当か確認)
・住宅やマイカーの資産価値(今売ったらおおよそいくらになるか)

●(2)マイナスの資産残高もチェックする

資産は(1)のプラスだけではありません。住宅ローンなどのマイナス資産があればプラス資産も相殺されてしまいます。マイナスの資産残高も洗い出していきましょう。

(漏れがちな項目)
・奨学金(残債額、いつまでいくら支払いが必要か)
・マイカーローン
・クレジットカードのリボ払い、分割払い未払い残高(手数料が何%かも確認)

●(3)自分の「純粋な資産残高」を知る

(1)のプラス資産から(2)のマイナス資産残高を差し引いた金額が自分の純粋な資産残高となります。プラス額が多いなら健全家計。多ければ多いほど貯蓄体質であるといえます。いっぽうマイナスになる場合は、家計のやりくりに問題があり貯蓄賢者への道は遠いといえます。まずはプラスに転じるような改善から始めましょう。

貯蓄賢者へのステップ2:「支出額の確認」

●(4)銀行引き落としの支出を把握する

資産の把握ができたら次は支出の確認です。毎月銀行口座から引き落としになっている金額と項目をチェックします。年払いで払っている保険や税金があればそれも確認します。

(例)
・家賃・住宅ローン
・水道代
・電気代
・ガス代
・通信費
・保険料
・ジムや習い事の月会費
・子どもの給食費や習い事月謝

●(5)クレジットカードの支出を把握する

銀行に続いて、クレジットカードの支出も確認します。上であげた毎月の固定費のなかには、クレジットカード払いできる項目が多くなってきています。これらは、通帳に記載があれば把握しやすいのですが、通帳からはわかりません。また、支払い明細も最近は郵送が有料化されてウェブサイトに移行しているケースが多いようです(だいたい、確認していないものです)。

こうしたものも1つずつ確認して、固定費はいくらか、固定費以外の支出は直近3~6ヶ月平均でいくらだったか確認します。

●(6)○○ペイの支出を把握する

LINEペイ、PayPay、au Payなどスマホアプリ決済も利用者が増えています。(5)と同様に直近3~6ヶ月平均でいくらだったか確認します。いくつもインストールして使っていると細かな支出が把握しにくく、ポイントも分散してしまいますので、1つ〜2つ程度に絞ったほがいいでしょう。

●(7)自分の「1か月あたりの支出額」を知る

(4)~(6)で毎月出ていく固定費はいくらか、その他の流動費の平均はいくらか合計し「1か月あたりの支出額」を把握します。

(毎月の手取り金額)-(1か月あたりの支出額)がマイナスであれば、これまでの預貯金やボーナスなどで補てんしている赤字家計なので支出自体を見直す必要があります。プラスであればその金額が毎月の貯蓄可能額です。

貯蓄賢者へのステップ3:「貯まる仕組みづくり」

●(8)節約できる項目・金額を洗い出し

(7)の結果から節約できる支出項目はないか確認します。固定費であれば、保険、通信費を見直すと節約効果が大きいです。通えていないスポーツジムを解約する、通わせすぎている習い事を減らす、外食や趣味の費用を少し抑えるなど具体的な項目と節約金額を洗い出していきます。

●(9)月々の貯蓄可能額を設定する

節約項目と金額を出した後の毎月の収支から、貯蓄可能額を設定します。例えば、毎月マイナス1万円家計だったが、保険料を1万円と通信費を1万円で2万円節約する目標を立てられたら月々1万円貯蓄が可能となることになります。

ここで設定の際のポイントが1つ。いきなり貯蓄可能額全部を貯蓄額に設定しないことです。目標が大きすぎると断念しがちなので、貯蓄可能額の50~80%位で設定し、頑張れそうなら100%にアップする流れにするとよいでしょう。

●(10)貯まる仕組みをつくる

せっかく貯蓄可能額を目標設定しても、ほったらかしでは貯まりません。毎月自動的に引き落としになる仕組みを作りましょう。銀行で手続きしてできる「オート定期預金」、勤務先に仕組みがあれば給与天引きで預金できる「財形預金」、銀行・証券会社・郵便局などで毎月一定額投資信託を購入する「つみたてNISA」もあります。

貯まる仕組みを作れば、「気が付けば貯まっている」状態にすることができ、貯蓄賢者になれるのです。

まとめ

尊敬する上司に「3C」を忘れるなと言われたことがあります。チェンジ(Change)はチャンス(Chance)だからチャレンジ(Challenge)せよとのこと。時代の変化を憂いているだけでは何も変わりません。わからないからと見ないフリをせず、時代に合った貯蓄賢者を目指してぜひチャレンジしてください。

[執筆:ファイナンシャルプランナー 稲村優貴子]

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