会社員が守りたいものとは…
節約のために何を削りたい?削りたくないものは?
会社員の収入は急には増やせないことが多い。ゆえに、お金を残したり好きなことにお金を使ったりするためには、なんらかの節約をすることも必要だ。では、会社員が節約する時にはどのような費用を削り、どのような費用は削りたくないのか? 全国の20〜40代の会社員378人を対象に調査した。
Q. 節約のために最も優先的に削りたい費用は何ですか?
食費 19.0%
衣服費・美容費 15.3%
住居費 5.3%
水道光熱費 9.4%
通信費 9.5%
交通費・車両費 4.5%
教育費 1.3%
娯楽費 12.7%
交際費 6.6%
保険料 4.2%
その他 2.9%
何も削らない 9.3%
節約のために最も優先して削りたい費用の最多は食費の19.0%であった。衣服費・美容費の15.3%と娯楽費の12.7%が続く。「何も削らない」人は1割に満たず、大半の会社員はなんらかの節約は行いたいようだ。
男女別でも全体的な傾向に大きな違いは見られないが、水道光熱費は男性7.8%に対し女性10.6%とやや多くなる。逆に娯楽費は男性14.4%に対し女性11.1%と少なくなった。
子どもがいない人では交通費・車両費を挙げた人は2.7%であったが、子どもがいる人では7.1%と大幅に多くなった。逆に、食費を挙げた人は子どもがいない人の21.0%に対し、子どもがいる人では16.2%と少なくなる。
Q. 節約のために最も削りたくない費用は何ですか?
食費 31.7%
衣服費・美容費 6.1%
住居費 5.8%
水道光熱費 1.6%
通信費 4.0%
交通費・車両費 2.4%
教育費 7.4%
娯楽費 12.4%
交際費 6.9%
保険料 1.6%
その他 2.9%
特にない 17.2%
「削りたい費用」の1位だった食費が「削りたくない費用」としても31.7%で最多となった。「削りたくない費用」2位の娯楽費も、「削りたい費用」でも3位と高い順位だった。これらは、良くも悪くも節約という時に真っ先に思い浮かびやすい支出なのかもしれない。
他方で、「削りたい費用」2位の衣服費・美容費は「削りたくない費用」では6.1%で6位にとどまり、比較的削りやすい費用であることがうかがえる。水道光熱費や保険料も削りたくないと答えた人が少なく、家計見直しの対象になりやすいのかもしれない。
教育費は削りたい人が1.3%にとどまったのに対し、削りたくない人は7.4%にのぼり、削減への抵抗感が強い費用であるようだ。
会社員が最も節約したいのは食費であったが、食費はそれ以上に削りたくないという人も多かった。教育費は削ることに強い抵抗感があることがうかがえ、また子どもがいると削りたい費用として食費を挙げる人も減ることから、子どもの成長に欠かせない出費は節約したくない傾向が強いようだ。家族構成や各々の状況によって節約対象は異なってくるだろうが、無理のない範囲で実施しよう。
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無理せずできる7つの食費節約テクニック
(三田祐介)
「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2020年7月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:378件