1位と47位で1753万円も違う!都道府県別・平均貯蓄額ランキング

貯蓄額が多いのはどこ?

提供元:Mocha(モカ)

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貯蓄大好きといわれる日本人。コツコツと、毎月貯蓄をしている方も多いでしょう。しかし、この傾向は日本全国どこでも同じなのでしょうか。今回は、都道府県別の平均貯蓄額、年収に対する貯蓄割合をランキングでまとめました。

47都道府県の貯蓄額ランキング

総務省の「家計調査」には、家庭内の収入や負債、様々なお金の使い方の統計結果がまとめられています。そのなかから、二人以上の世帯の平均貯蓄額を都道府県別にまとめ、貯蓄の多い順にランキングしたのが、次の表です。

出所:総務省「家計調査(貯蓄・負債編、2020年4〜6月期)」より筆者作成

貯蓄額の1位は東京都の2,378万円。一方、47位は沖縄県で、貯蓄額は625万円です。2つの地域の貯蓄差は、1,753万円もあります。年収の平均を比べると、東京都の804万円に対して沖縄県は444万円と、 2倍近くの大きな差があります。なお、貯蓄額の全国平均は1,748万円、年収の全国平均は637万円です。

この結果だけを見ると「年収が多いから貯蓄が多い」と感じます。とはいえ、単純に年収が多ければ貯蓄額が多くなるわけではなさそうです。

貯蓄額が全国平均の1,748万円を上回る地域は、1位の東京都~19位の茨城県までです。しかし、たとえば愛知県の場合、年収は674万円で、全国平均を少し上回る程度なのに、貯蓄額は全国2位、2,361万円となっているのです。年収に対する貯蓄額は350%となっています。

これは、「年収が多いから貯蓄額が多い」とは少し毛色が違います。お金に対して、ブレなく堅実に積み上げている傾向が見てとれます。

また、貯蓄額が平均以上の都道府県のうち、富山県、兵庫県、京都府、滋賀県、秋田県、三重県は、持ち家率が90%を超えています。とくに富山県は97.4%と、この調査の中ではもっとも高くなっています。仮に、実家暮らしで住居費がかからないとなれば、支出が削減できるため、貯蓄しやすいと考えられます。

年収が全国平均以下でも、貯蓄額が全国平均を上回る都道府県とは

年収が全国平均の637万円よりも少ないにも関わらず、貯蓄額が全国平均の1,748万円以上の都道府県は、徳島県、京都府、奈良県、秋田県、香川県、茨城県の6つです。

出所:総務省「家計調査(貯蓄・負債編、2020年4〜6月期)」より筆者作成

これらは、とても貯蓄好きな都道府県と言えます。どこも年収は平均以下ですが、年収に対する貯蓄額をみると、徳島県、京都府、奈良県は300%超えとなっています。このことから、どちらの地域も、平均よりも貯蓄が好きな人々が多いといえそうです。

一般的に、年収が少ないと貯蓄は少ないと捉えがちです。また、年収が少ないと、貯蓄もしにくいと思われるのではないでしょうか。確かに、年収が多い方が貯蓄するお金を用意しやすいとはいえます。しかし実際のところは、年収が高くなるとその分生活レベルを上げてしまったり、なんとなく贅沢をしてしまったりする傾向も。そうすると、貯蓄額が伸び悩むこともあります。

特に、年収が700万円以上と、平均を大きく超えているにもかかわらず貯蓄の少ない愛媛県・山形県・山口県の3県の方は、支出の面で見直すポイントが多くあるかもしれませんね。

まとめ

今回の結果からも、貯蓄額の多さは、年収の多小よりも、貯蓄に意識が向いているかどうかがポイントのように感じます。

家計調査は、都道府県の県庁所在地にある世帯を対象としているため、それ以外の市町村に住む方まで含めると、また結果が変わってくるものと思われます。そのため、あくまで参考程度のデータにはなります。しかし、そうはいっても、年収や貯蓄額の傾向、特徴をつかむことができます。もし、年収の割にお金が貯まっていないなと思われたならば、貯蓄を増やすために支出から見直してみましょう。

[執筆:ファイナンシャルプランナー 舟本美子]

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