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第3回 純資産総額が大きいと基準価額は上がる?

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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Q・純資産総額が大きいと基準価額は上がる?

A・純資産総額の規模は基準価額とは直接関係ありません。

スミタさん:えーっどうして??運用するお金がたくさん集まっているということでしょう?

タムラさん:う~ん。そうかなあ。純資産って「資産」から「負債」を引いた額のことを言うって聞いたことがあるんだ。単純に資産だけを考えてはいけないんじゃないかな?

スミタさん:難しいわね、、、AI-Senseiに聞いてみよう!

確かに混乱しやすい部分だね。 ポイントは二人が言っていた部分なんだ。

投資信託の基準価額は、スーパーで売られている商品の値段のように、需要と供給のバランスといった市場原理によって決まる「価格」ではないんだ。

だから、スミタさんが言うように、運用するお金が集まっただけでは基準価額が上昇するかというとそうじゃない。タムラさんが言っていたことを下記の図で説明すると、投資信託を購入すると純資産総額(分子)が増加し、同時にそれに見合う受益権総口数(分母)も増加する。要するに保有資産の価格に変化がなければ、基準価額は変わらないんだ。

〈さらに、深堀り!〉

【純資産総額の規模について】

投資対象の市場の規模が小さい、市場の流動性が低いといった場合、純資産総額が大きすぎると売買がしづらくなってしまいます。

逆に純資産総額が少なすぎると、十分な分散投資ができなかったり、投資信託内での運用にかかるコスト負担が相対的に大きくなったり、投資信託によっては繰上償還が行われることも考えられます。尚、純資産総額が縮小傾向になったとしても、それだけで基準価額が値下がりするようなことはありません。

このように様々なケースが考えられることから規模の大きさで運用の良し悪しを判断することは難しいのです。

【基準価額の変動要因は?】

基準価額の変動要因は主に以下4点にあります。

(1)投資信託に組み入れている株式や債券などの価格が上昇・下落したとき
(2) 分配金の支払いがあったとき<下落要因>
(3) 運用費用の支払い時<下落要因>
(4) 配当金収入<上昇要因>

基準価額の上昇要因は(1)、(4)の投資信託に組み入れている保有資産が上昇したときや配当金収入があったときということがわかります。

ご留意事項
・当資料は三井住友トラスト・アセットマネジメントが作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。
・ご購入のお申込みの際は最新の投資信託説明書(交付目論見書)の内容を必ずご確認のうえ、ご自身でご判断ください。
・投資信託は値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替変動リスクを伴います。)に投資しますので基準価額は変動します。したがって、投資元本や利回りが保証されるものではありません。ファンドの運用による損益は全て投資者の皆様に帰属します。
・投資信託は預貯金や保険契約とは異なり預金保険機構および保険契約者保護機構等の保護の対象ではありません。また、証券会社以外でご購入いただいた場合は、投資者保護基金の保護の対象ではありません。
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・当資料中の図表、数値、その他データについては、過去のデータに基づき作成したものであり、将来の成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、将来の市場環境の変動等により運用方針等が変更される場合があります。
・当資料で使用している各指数に関する著作権等の知的財産権、その他の一切の権利はそれぞれの指数の開発元もしくは公表元に帰属します。

(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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