「投資INSIDE‐OUT」
~日経平均株価は高値を抜けるのか!~温故知新(9)~
提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント
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「投資INSIDE-OUT」~温故知新~では、相場の大きな転換について考えていきます。
バブルの高値を抜けるのは30年後?
日経平均株価は2月16日、30年半ぶりに3万円台を回復しました。1989年12月末につけた史上最高値の38,915円も、ようやくボンヤリながら「うしろ姿」が見えてきた感があります。果たしてこのまま最高値を抜けるのか、また抜けるとしたらそれはいつなのか、株式市場では話題になっています。そこで、過去の代表的なバブル相場の高値はどのくらい後に抜けたのかを見てみましょう。
1920年代のアメリカの株式バブル相場は「狂騒の20年代」と言われ、1929年にはNYダウが381ドルの高値を付けました。その後の世界大恐慌による暴落で1932年には41ドルまで下落しました。そして、25年後の1954年にようやく1929年の高値を抜けました。
1970年代のオイルショックによる狂乱物価の時代には、商品(コモディティ)が軒並み高騰しました。特にインフレヘッジ(物価上昇対策)として買われる金ですが、それまで米ドルは金本位制で1トロイオンス35米ドルに固定されていました。1971年のニクソンショック*をきっかけに金は変動相場制になり、1980年には1トロイオンス834米ドルまで高騰しました。その後1999年に253米ドルで下げ止まり、27年後の2007年に1980年の高値を抜けました。
* 金と米ドルの交換停止を経済政策として発表した。
1990年代後半のインターネットに熱狂したITバブルでは、ハイテク株が多く組み入れられているナスダック指数が大きく上昇しました。5年で指数は約5倍となり2000年に5,048ポイントの高値をつけますが、ITバブル崩壊で2002年に1,114ポイントまで下落しました。その後、リーマンショックを経て、2000年の高値を抜けたのは15年後の2015年です。
これらの例では15年~30年弱の期間でバブル時の高値を回復しています。日経平均株価のように30年経っても未だ最高値から2割以上も低い水準で推移している例は珍しいと言えそうです。最高値をいつ抜くかは誰にもわからないものの、その日が来ると日本企業の成長力を信じたいものです。
1989年に入社したサラリーマンも、2027年頃には60歳定年を迎えます。市場参加者が全て入れ替わるまでには、高値回復を期待したいものです。
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