「投資INSIDE‐OUT」
相場が間違っている?~相場のこころ(1)~
提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント
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「投資INSIDE-OUT」~相場のこころ~では、相場に向き合う心構えについて考えていきます。
なぜ、上手くいかないのか!
相場で確実に利益を得られる方法があったら良いのにと思ったことはありませんか。
重力理論で有名な科学者のアイザック・ニュートンは、1720年のイギリスで起きた南海泡沫事件(南海会社株価の急騰と暴落)で大きな損失を被りました。その際に「天体の動きは計算できるが、群衆の狂気は計算できない」と言ったそうです。
小惑星探査機「はやぶさ」の活躍を見れば明らかなように、天体に関する調査は、この300年で飛躍的に進歩しました。しかし、その一方、相場の世界は今でも予測が困難です。では何故、技術は進歩しても相場は300年前と変わらず予測困難なままなのでしょうか。
それは人が欲望や恐怖という感情を持つ動物で、不合理と分かっていても、その感情を優先することがしばしばあるからです。
投資を始める際、人は誰しも損をしたくないので、一生懸命調べた上で慎重に投資します。そのため、初めの段階ではそこそこ利益を得られるかも知れません。しかし、相場が上がってくるにしたがって段々と強気になり、大胆な投資をし始めます。そして自分は投資の天才かと自惚れ始めます。
そんな時、周りを見渡すと、自分よりも儲けている人がいることに気がつきます。その人に嫉妬し、負けるものかと更に資金を投入します。この頃になると最初の慎重さがなくなり、ミスも目立ち始めます。「自分は投資の天才なのだから間違えるはずがない。これは相場が間違っているのだ。」と思い始めます。
相場は人の都合で動いてはいません。しかし、自分の思う方向とは逆に相場が動くと、「どうして相場は自分の言うことを聞かないのか。」と怒りの感情が出てきます。もちろん、相場は言うことを聞いてくれず、ついに恐怖に駆られて投げ売りせざるを得なくなります。そして、全て手放したところで皮肉にも相場は底を付け、人は諦めの境地に陥るのです。
自分は大丈夫と思っていても、渦中にいると冷静さを保つことは難しいものです。「相場が間違っている」と感じたら、「自分が間違っている(かも)」という謙虚さを持ち続けることが大切です。
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