投信・ETFトレンド情報

投資信託のトレンドが分かる!

2021年5月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

TAGS.

pixta_10204353_m

投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2021年5月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「外国株式への流入額が減少」

5月の資金流出入動向は6ヵ月連続の流入超となった。流入額は約5,240億円とほぼ前月並みとなっており、高水準の流入が続いている。

資金流入では、外国株式への流入が約5,470億円と、前月(約7,200億円)との比較では減少したものの、引き続き大きな存在感を示した。当月はグローバルに投資する外国株式ファンドの流入額が減少し、主に北米地域を投資対象とするファンドの流入額が増加した。国内株式カテゴリーは3ヵ月連続の流入超となった。同カテゴリーでは長期に亘って流出が継続していたアクティブ型が流入超に転じた。流入額は70億円程度と少額ではあるが、 2019年3月以来2年2ヵ月ぶりの流入超となった。また、複合資産は前月の流出超から流入超に転じた。

資金流出では、国内債券を除く各債券カテゴリー(外国債券、エマージング債券、ハイイールド債券)やエマージング株式、不動産投信が継続して流出超となっているが、エマージング債券を除く4つのカテゴリーの流出額は前月対比で減少した。

個別ファンドでは、当月設定の「グローバル・エクスポネンシャル・イノベーション・ファンド」(日興)(約722億円)が資金流入で1位となった。2位は「アライアンスB・米国成長株投信D」(アライアンス)(約558億円)、次いで3位は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(三菱UFJ国際)(約391億円)となった。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「すべてのカテゴリーのリターンがプラス」

5月の金融市場は、米国の経済指標や金融政策動向を受けて市場の変動幅が拡大する局面もあったが、前月比では概ね小幅な値動きとなった。

株式市場は全世界的に上昇した。米国では、消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る大幅な伸びとなったことで早期の金融緩和縮小への警戒感が高まったことや、仮想通貨が急落したことで投資家心理が悪化し、月中旬には株価が下落した。しかし、その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のメンバーが「物価上昇は一時的」との見方を示すと、堅調な景気動向や企業業績を背景に月後半には反発し、月間では小幅に上昇した。

債券市場は米国や国内で上昇( 金利は低下) 、欧州では下落(金利は上昇)した。米国ではCPIの発表を受け米金利は一時1.7%付近と約2ヵ月ぶりの水準まで上昇したが、FRBが金融緩和継続の姿勢を崩さなかったことや、景気回復ペースの一服を示唆する経済指標も散見されたことで、月間で金利は僅かに低下した。一方、欧州では景況感の改善傾向が加速し、金利は僅かに上昇した。

為替相場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに円安となった。米ドル・円は、米国の経済指標や金利動向を睨みながら方向感を探る動きとなったが、国内では緊急事態宣言が再延長されるなど、経済活動正常化の遅れが意識されていることもあり、月間ではやや円安米ドル高となった。ユーロ・円は、EU圏の好調な経済指標や企業決算を受け、月間で2円を超える円安となった。ユーロ・円が月間で円安となったのは7ヵ月連続となる。

これらを背景に、当月のリターンは、すべてのカテゴリーがプラスとなった。カテゴリー別ではエマージング債券が首位となった。原油や鉄鉱石などの資源価格高を好感しブラジルレアルが上昇したことや、インドの新型コロナウイルス感染拡大のピークアウトによりインドルピーが上昇したことが寄与した。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「設定額は大幅に減少」

当月の新規設定本数は31本と前月(25本)から増加したが、設定額は約190億と大型設定があった前月(約3,220億円)から大幅に減少した。当月は不動産投信が7ヵ月ぶり、外国債券型が3ヵ月ぶりに設定された。

当月の新規設定ファンドの設定額1位は「One円建て債券ファンド2021-05」(AM-One)(約98億円)であった。当月の新規設定ファンドで目立って多くの資金を集めたファンドは無かった。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

最後に、5月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

(三菱アセット・ブレインズ)

用語解説
設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想などをお寄せください。
(200文字以内)

注目キーワード