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投資信託のトレンドが分かる!

2021年8月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2021年8月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「国内株式インデックス型、外国株式の資金流入減少が目立つ」

8月の資金流出入動向は9ヵ月連続の流入超となった。流入額は約4,510億円と6ヵ月ぶりに5,000億円を割り込んだ。

資金流入では、外国株式への巨額の流入が続いているが、当月の流入額は約4,570億円と前月(約6,150億円)から減少し、直近9ヵ月間では最も少ない水準となった。流入を継続的にけん引しているグローバル株式ファンドへの流入額が減少したことが影響した。また、国内株式についても6ヵ月連続の流入超となったが、インデックスファンドへの流入が減少し、約260億円の流入にとどまった(前月は約990億円)。

資金流出では、国内債券を除くすべての債券カテゴリー(外国債券、エマージング債券、ハイイールド債券)に加え、不動産投信、エマージング株式の5カテゴリーが前月に引き続き流出超となった。

個別ファンドでは、「アライアンスB・米国成長株投信D」(アライアンス)(約924億円)が資金流入で1位となった。2位は「eMAXIS Slim米国株式(S&P 500)」(三菱UFJ国際)(約404億円)、3位は「GSフューチャー・テクノロジー・リーダーズ B」(GS)(398億円)と続いた。流入1位の「米国成長株投信D」は、前月に続いて首位となり、純資産額は1兆2,000億円を突破した。

(図表1)主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「国内株式カテゴリーが11ヵ月ぶり首位」

8月の金融市場は、各国の金融政策や景気動向等を睨み方向感を探る展開となったが、月間で株式は上昇、債券は下落した。

株式市場は上昇した。良好な米雇用統計や欧州企業決算を受け、米欧株を中心に月初は堅調な値動きとなった。月半ばには世界的なデルタ変異株の感染拡大や、アフガニスタンの混乱に伴う地政学リスクが重荷となり、一時下落に転じる場面もあったが、月末のジャクソンホール会議で米FRB議長が利上げを急がない姿勢を示すと再び上昇に転じた。

債券市場は下落(金利は上昇)した。米国や欧州では、両者で景気回復のスピード感や金融政策のスタンスに違いはあるものの、いずれも景気が回復傾向にあることや高いインフレ率を受け、早期のテーパリング(中央銀行による資産買い入れの縮小)が織り込まれる動きとなった。一方、国内金利は米欧の金利上昇を受けてわずかに上昇したものの、ほぼ横ばい水準にとどまった。

為替市場は、米ドル・円は円安、ユーロ・円は円高となったが、いずれも前月対比で小幅な動きにとどまった。米欧で経済指標や企業業績を睨みながら、早期のテーパリングが意識されたことが円安圧力となった一方、中国の規制強化の動きやアフガニスタン情勢を巡る地政学リスクが円高圧力となった。

これらを背景に、当月のリターンは、国内株式がカテゴリー別で11ヵ月ぶりにリターン首位となった。国内では当面緩和的な金融政策が継続するとみられる中、米欧の株式市場対比でバリュエーションが低い(割安)ことが意識された。

(図表2)パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「設定本数は増加するも設定額は低水準」

当月の新規設定本数は26本と前月(14本)から増加したが、設定額は約86億円と前月(約540億円)対比で6分の1以下に減少した。新規設定額が100億円を下回るのは2020年4月の約92億円以来、1年4ヵ月ぶりとなった。

(図表3)新規設定金額、設定本数の推移

最後に、8月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

(図表4)資金流入上位15ファンド一覧

(三菱アセット・ブレインズ)

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