200株以上長期保有の株主には、さらに6千円分の食事優待券を追加贈呈!
トリドールHDの株主優待:丸亀製麺などで利用できる食事優待券が年に2回!合計で最低でも6千円分、最高3万円分!
今や個人投資家から大人気の「株主優待」。株主優待を目的に株式投資をしている人も多いのではないでしょうか。各企業の優待内容は、企業のホームページで確認できると思いますが、優待誕生の背景や開発秘話はなかなか知ることができません。
そこで、人気企業の株主優待担当者にインタビューを敢行!株主優待導入の背景や現在の優待に決まった経緯、裏話までセキララに語っていただきました。
今回は、セルフうどんの「丸亀製麺」をはじめ、炭火焼鳥・釜飯の「とりどーる」、ハワイアンパンケーキ「コナズ珈琲」、とんかつ・かつ丼の「豚屋とん一」など幅広く外食店舗を展開し、海外への出店にも力を入れている外食大手「株式会社トリドールホールディングス」の株主優待です。
聞き手・執筆:優待好きFP 高山 一恵
――では、本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ、株主優待を導入しようと思ったのですか?
当社の株主優待は、当社が運営している「丸亀製麺」や「コナズ珈琲」などで利用できる食事優待券を贈呈しております。
導入当初から食事優待券を贈呈していますが、その理由は、実際に株主様に店舗に足を運んでいただいて、当社がどういう事業をしているのかということを肌で感じていただきたいという想いが強くあるからです。近くに店舗がないというお声をいただくこともあるのですが、全国47都道府県に合計1,100店舗程ございますので、お近くの店舗に足を運んでいただければ嬉しく思います。
――御社の優待は年2回、合計6,000円分の食事優待券をもらえるんですよね?これはすごくお得ですね。
保有株数によって贈呈させていただく食事優待券の金額を4段階に分けており、100株以上200株未満を保有していただいている株主様には、3,000円分の食事優待券を年2回、合計6,000円分贈呈させていただいています。最高では2,000株以上保有で15,000円分を年2回の計30,000円分を贈呈させていただいています。
また、株主様には末長くご支援いただきたいという想いから、2019年に継続保有優遇制度も導入しました。1年以上継続して200株以上保有してくださっている株主様には、3,000円分を年2回、合計6,000円分の食事優待券を追加で贈呈させていただいています。
当社は2020年に株式分割をしましたので、最低投資金額も従来の半額になっています。比較的リーズナブルな価格帯で当社の株を購入していただくことができ、かつ、優待の内容も以前よりも拡充しましたので、非常にお得なのではないかと思います。
――食事優待券が100円券で綴られてくるのも使い勝手がいいですよね。
当社の食事優待券はお釣りが出ません。丸亀製麺ではうどんの他に天ぷらやおむすびも販売していて、価格は天ぷらは110円~、おむすびは140円程度なのですが、天ぷらだけをお持ち帰りいただくケースもありますので、お釣りを気にすることなく、気軽に利用していただけるのではないかと思います。
ちなみに、以前は100円の優待券1枚が千円札くらいの大きさだったのですが、株主様からかさばるとのお声をいただき、今は100円券5枚で千円札くらいの大きさに変えております。
――丸亀製麺といえば、今や世界に広がっていますが、創業は御社の屋号にもなっているトリドールという焼き鳥店からのスタートなんですよね?
はい。1985年に現在の社長栗田が夫婦で兵庫県加古川市に焼き鳥店「トリドール三番館」を開業したのが始まりです。開業当時は、わずか8坪の店舗だったそうです。
その後、順調に事業を拡大し、店舗数も20店舗以上になりました。事業が好調だったこともあり、焼き鳥の業態で上場の準備も進めていたのですが、2003年から2004年頃に鳥インフルエンザが流行したんですね。
鳥インフルエンザが流行する以前に、BSE問題で苦しむ焼肉業界を目の当たりにしていたこともあり、焼き鳥を主軸にした事業で上場するのは非常にリスクがあるとの判断に至ったんです。
実は鳥インフルエンザが流行する前の2000年に、兵庫県加古川市に丸亀製麺1号店を出店していました。社長の父親が香川県出身で幼少の頃から讃岐うどんの文化に慣れ親しんで育ってきたということもあり、地元の方々にリーズナブルな価格で手づくり・できたてのうどんを食べていただきたいという想いで開業したそうです。
当初は、丸亀製麺が800以上もの店舗を展開するブランドになるとは全く思っていなかったそうですが、2000年の開業以来、丸亀製麺の店舗も拡大していき、2003年の鳥インフルエンザをきっかけにセルフうどんへと事業の主軸を移しました。
――なるほど、謎が解けました!丸亀製麺は、海外でも積極的に出店しているようですね。ハワイ店は常に行列ができていると聞きました。
現在は、国内出店よりも海外出店の方が多い状況です。いずれは海外の店舗数が国内店舗数を上回るのではないかと思います。
ハワイのワイキキに2011年に店舗をオープンしたのですが、オープン以来行列が絶えず、ずっと世界一の売上を誇っています。
ハワイで外食をすると、通常日本円で2,000〜3,000円程度かかってしまうと思うのですが、丸亀製麺であれば、天ぷらなどをつけていただいても1,000円程でお召し上がりいただけます。リーズナブルでお腹いっぱいになるというところがご好評いただいている理由だと思います。
また、今年の7月にロンドンにも出店したのですが、1日700人、多い時で900人ものお客様にご来店いただいています。ロンドンも食費が高く、ラーメン1杯で3,000円くらいしますからね。
――確かに、アメリカやヨーロッパなどの人気の外国の観光地で食事をしようと思うと値段が高いところが多いですからね。各国に丸亀製麺があれば、安心して旅行にも行けますね(笑)。
海外で丸亀製麺がご好評いただいているのは、安さの他にも、和食のファーストフード店と捉えていただているのもあると思います。
国内の丸亀製麺は、うどんと天ぷらがメインですが、海外の店舗では、その国の特色に合わせて、うどんや天ぷらに加えて、カレーや照り焼きチキン丼、かつサンドなども販売している国もあり、メニューの幅が広いんです。
私も海外に行った際にどんなメニューがあるのか現地の丸亀製麺を見るのが楽しみになっています。
――日本の店舗にはないメニューがあるんですね。私も行ってみたくなりました。正直、コロナの影響があって、外食産業は大変だろうと思っていたのですが、御社の海外店舗のお話を聞くと好調なようですね。
昨年の4月、5月はコロナの影響が大きく、売上が半減しまして、この先どうなっていくのか非常に不安な時期がありました。現在も、イートインの売上は、通常よりも2〜3割程度減っていますが、テイクアウトの売上が好調なので、全体でコロナ前の水準に戻ってきています。
アメリカなどワクチン接種が進んできた国では、これまでの自粛生活の反動で動きが活発になる傾向があり、ハワイ店はコロナ前の売上を抜き、過去最高を更新しました。
各国でワクチン接種が進み、人々が以前のように出歩けるようになれば、外食産業も再び勢いを取り戻すのではないかと期待しています。
――私も早く気軽に外食できるようになるといいなと思います。参考までにご担当者様の丸亀製麺の一押しメニューを教えていただけますか?
「明太釜玉うどん」が一押しですね。この商品は、ゆであげの麺に生玉子を混ぜていただく釜玉うどんに、さらに明太子をのせたものです。
実は丸亀製麺の一部の路面店には蛇口からだしが出る「だしサーバー」があるんです。明太釜玉うどんを最後に少し残して、だしサーバーでだしをかけると、2度おいしさが味わえておすすめです。
だしサーバーを設置していない店舗では、注文口で「かけだしください」と注文いただければ提供いたします。
また、おむすびにだしをかけて、だし茶漬けみたいに召し上がる方もいらっしゃいますし、丼ぶりを注文された方は、だしにねぎなどをたっぷり入れて、スープ代わりに召し上がっている方もいらっしゃいます。
ねぎや天かすなどもご用意していますが、お客様に好きなだけ入れていただけるので、ぜひ楽しんでお食事をしていただきたいと思っています。
――だしサーバーを使いこなすとは、通な食べ方ですね!路面店に行ったら、だしサーバー試してみます。本日は、御社の魅力が伝わる貴重なお話を伺えてとても有意義でした。それでは最後に株主の方にメッセージをお願いします。
今回は、丸亀製麺のお話を中心にさせていただきましたが、他にも炭火焼鳥・釜飯の「とりどーる」、ハワイアンパンケーキ「コナズ珈琲」、とんかつ・かつ丼「豚屋とん一」など様々なブランドの店舗を展開しています。ぜひ、ご家族やご友人をお誘い合わせの上、ご利用いただければと思います。
また、実際にご利用いただいて、お気づきの点があれば、ぜひご意見をいただけたらと思います。株主様をはじめお客様のご意見は大変参考になりますし、その声を経営にも活かしていきたいと思います。今後とも当社をどうぞよろしくお願いします。
――本日は貴重なお話しをいただきましてありがとうございました。
【株主優待のプロフィール(2021年9月28日時点)】
●優待商品名
各店舗で利用できる食事優待券
優待内容は、 2021年度。
・年間予想配当金:未定
・最低投資金額:261,100円(100株単位)
・優待に必要な投資金額:261,100円(100株より)
※データは2021年9月28日時点
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