銘柄選択のポイントは「身近なお店・商品に分散投資」

優待ブロガーに聞く! 主婦・主夫にお役立ちの優待銘柄7選

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お小遣いを使って株式投資をしてみたいものの、ついリスクばかりを考えてためらってしまう…。そんな人は、割引券やカタログギフトといった普段の生活に役立つ株主優待に目を向けてみると、投資が少し身近に感じるかもしれない。

そこで、株主総会&株主優待好きの主婦ブロガー・mtipsさんに、魅力的な優待を用意していて、少額で買える銘柄を7つ教えてもらった。主婦・主夫や子育て中のパパママの目線で選んでもらったため、参考にしてみよう。

複数の銘柄にちょっとずつ投資する「分散投資」が吉

「個人で株式投資をする際に、まず意識してほしいことは“分散”です。例えば、投資に回せるお金が100万円あったとして、全額で1つの銘柄を買ってしまうと、その銘柄が値下がりしたときのリスクが大きくなってしまいます。1つの銘柄の投資額は、せいぜい20万円程度と考えましょう」(mtipsさん・以下同)

予算100万円で、20万円の銘柄を購入すると、5つの会社に分散投資することになる。たとえ1つの会社の株価が下がったとしても、ほかの会社は上がるかもしれない。分散投資は、リスクの分散につながるのだ。

「また、株主優待目当てで投資するのであれば、数種類の優待を受け取れた方がうれしいですよね。会社によって優待を出す時期も異なるので、年間を通して楽しめるというメリットもあります。20万円前後で購入できる銘柄をご紹介するので、好みやライフスタイルに合わせて選んでみてください」

生活に役立つ7つの優待銘柄

優待銘柄その1:【2914】JT(日本たばこ産業)
1年以上継続保有することで、株主優待として年1回、パックごはんやカップ麺などの自社商品を受け取ることができる。配当利回りが5%以上(2021年10月15日現在)と、高く推移しているところも魅力。

「たばこ銘柄なので敬遠されがちですが、JTは冷凍食品や医薬品の事業も進めていますし、個人投資家から『倒産のリスクが低い』と評価されている銘柄です。配当は高いし、優待も届くし、安定的な会社だといえます。優待のパックごはんを非常食として備蓄し、1年ごとに入れ替えていくのもいいかもしれません」

優待銘柄その2:【9612】ラックランド
スーパーやショッピングモールの設計、施工などを行っている会社。株主優待のタイミングは年4回あり、3月と9月がECサイト「ご当地こわけ」のクーポン券、6月と12月が3000円相当のカタログギフト。

「カタログギフトでもらえるものは、岩手県と宮城県の名産品で海鮮系が多い印象です。東北の復興支援につながる優待で、投資をすることで社会貢献ができるところも魅力。ただ投資するだけではなく、そのお金がどのように使われるのかを知ると、会社への興味がさらに湧くと思います」

優待銘柄その3:【3048】ビックカメラ
言わずと知れた家電量販店。株主優待は年2回で、店舗で使える株主お買物優待券が届く。1年以上または2年以上の継続保有で、優待額が大きくなるところが特徴。

「近年は家電製品だけでなく、お酒や化粧品、おもちゃなど、さまざまな商品を取り扱っているので、どの世代の方でも優待券は重宝するでしょう。最低購入金額が10万円程度(2021年10月15日現在)と比較的購入しやすい額なので、普段からビックカメラを使っている方や近所にビックカメラがある方は要チェックです」

優待銘柄その4:【3387】クリエイト・レストランツ・ホールディングス
「しゃぶ菜」「デザート王国」「磯丸水産」「つけめんTETSU」など、さまざまなレストランを展開。年2回出る株主優待は、それらのレストランで使えるお食事券。

「優待好きのなかでは有名な銘柄で、最大の魅力はお食事券1枚の額面が500円であること。基本的に優待券はおつりが出ないので、額面が少ないほど使い勝手がいいのです。レストランのなかにはパン屋さんなど単価の低いお店もあるので、500円単位で利用できるのは、家計を預かる主婦・主夫としてもありがたいですね」

優待銘柄その5:【8267】イオン
イオンをはじめとしたスーパーやショッピングモールを運営。株主優待として、買い物の金額に対してキャッシュバックを受けられるイオンオーナーズカードが発行される。

「生活圏のなかにイオンがあるなら、注目するべきです。100株以上保有で3%のキャッシュバックを受けられるのですが、買い物のたびに値引きされるのではなく、半年に1回まとめて現金で返ってきます。お小遣いみたいでうれしいですよね。毎月20日、30日のお客様感謝デーではさらにお得になります」

優待銘柄その6:【8591】オリックス
リースをはじめ、不動産や金融、クレジットなど、さまざまな事業を手掛ける。株主優待は年2回で、3月にカタログギフト、3月と9月にオリックスグループの各種サービスが割引になる株主カードが届く。

「人気銘柄の1つで、『カタログ優待といえばオリックス』といわれています。全国のおいしいものが充実したカタログで、3年以上保有するとカタログのランクがアップします。グルメ系以外に、すみだ水族館や京都水族館の年間パスポートが選べるのも特徴的。家族で楽しめる優待といえるでしょう」

優待銘柄その7:【7337】ひろぎんホールディングス
広島銀行を中心とする会社。株主優待は3月のみで、定期預金への金利上乗せ、もしくは広島の特産品がもらえるカタログギフトのどちらかが選べる。今回紹介した銘柄の中では最低購入金額が一番低く、10万円を下回る(2021年10月15日現在)。

「地方銀行の株主優待だと金利上乗せが一般的なのですが、ひろぎんでは広島名産のシャインマスカットなどがもらえるカタログギフトを選べます。さらに、株主は広島東洋カープ、サンフレッチェ広島、広島交響楽団の観戦・鑑賞チケットの抽選に参加できるなど、地元愛が感じられるところも魅力的です」

優待を優先するなら「よく使うお店・商品」に投資

銘柄によって株主優待の内容はさまざまで、どれを選ぶか迷ってしまうだろう。そんなときは、自分のなかで優先順位を決めるといいとのこと。

「売買益を狙うのか、配当重視なのか、優待で楽しめればいいのか、投資に求めるものは人によってさまざまですし、どれも正解です。ただ、多くを求めるのは危険なので、どこを重視するか決めてから銘柄を選びましょう。優待を楽しみたいのであれば、普段よく使うお店や商品を選ぶことで、無駄なく恩恵を受けられるでしょう」

ただし、株主優待に着目して投資を実践する場合においても、投資に関するリスクは十分に認識し、最終的には自身の責任において判断することが重要だ。そして、株式投資を行うことで、配当金や優待以外のメリットもあるという。

「投資は金儲けの手段ではなく、その会社を応援する手段です。投資をすることで会社に興味が湧き、社会とつながりを持てるという側面があります。また、優待券を使うために友達を誘って食事に行ったり、家族と一緒にカタログを見ながら話したりといった楽しみが増え、世界が広がるきっかけにもなると思います。だからといって、無理して投資するのはよくありません。生活費や貯金を確保したうえで、余剰資金で行いましょう」

金銭的な部分以外でのメリットも考えられる株式投資。
株主優待はすべての会社が実施しているわけではないが、身近なお店や商品を手掛ける会社がどのような優待を提供しているか、調べるところから始めてみては?
(有竹亮介/verb)

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