プロが語る!資産形成のすゝめ

米国で一般的なゴールベースアプローチとは

資産運用で大切なのは目標設定!?

提供元:マネックス・アセットマネジメント

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資産運用は、ただ漠然と行っているだけではなかなかうまくいきません。

人生設計において資産運用をよりうまく活用するためには「目標設定」が大切です。この記事では、資産運用における目標設定の大切さについてご紹介します。

なぜ「目標設定」が大切なのか?

「老後の資金を貯めたい」「子どもの教育費用を貯めたい」「自宅を購入するための資金が欲しい」など、人によって資産運用をする目的はさまざまです。

また目標によって、どのくらいの金額が必要なのかも変わってきます。資産運用で最も大切なことはこのように「何のために資産運用をするのか、その目的・達成したい金額や時期を明確にすること」です。

なぜなら目標がないと漠然と「儲けたい」という意識が働いて、必要以上にハイリスクハイリターンの商品を選んでしまったり、あるいは逆に長く運用できる資金なのに必要以上にリスクの低い運用をしてしまったりするからです。

目標を的確に設定できれば、必要となる利回りや投資金額などがイメージしやすくなり、適切なリスクで資産運用を行うことができます。

目標設定が大切な理由はもうひとつあります。それは、目標を持つことで長期的に資産運用を続けられるようになることです。長期で続けると安定的なリターンを得られる要因のひとつ「時間」を味方にすることができます。

しかし、どうしても短期的な値動きが気になって売買を繰り返してしまったり、衝動的に欲しいものができて、資産運用をやめてしまったりというケースも少なくありません。何のために運用しているのか、目標を明確にしておくことで、このような衝動的な行動を抑制することができます。

ゴールベースアプローチで考えよう

このように目標設定から逆算し、資産運用を行うことを「ゴールベースアプローチ」と言います。最初にゴールを決めておき、それを貯めるために毎月どのくらいの資金を投入すれば良いのか、どのくらいの利回りで運用するのが良いのか、いつまでに達成したいかなどを考えていきます。

例えば「TOEICで800点を取る」というゴールを決めた場合、いつまでにそれを達成したいかによって、1回に必要な勉強時間が変わります。下記の図では目標とする点数は800点ですが、600点を目指す人もいれば、900点を目指す人もいるでしょう。さらには現時点の点数が400点の人もいれば700点の人もいます。人によって目標も違えば現在の状況も違うことは当たり前です。それぞれに合った勉強方法や勉強時間が必要となるでしょう。

資産運用も同様です。人によって目標が違えば、目標とする金額も変わります。実現したいタイミングや今手元にある資金も人それぞれです。

このようなゴールベースアプローチの考え方は、安定した資産運用を行うために最適な考え方の一つです。

しかしながら、日本証券業協会が行っている2019年の「個人投資家の証券投資に関する意識調査について」によると「NISAまたはつみたてNISAの利用目的」として最も多いものは「老後の資金づくり」で52.7%、他にも「旅行やレジャー資金づくり」が15.2%、「子や孫の教育資金づくり」が6.4%と、目標を持って投資を行っている方がいる一方で「特に目的は考えていない」が26.4%、「生活費の足し」が20.8%と、特に目的がない人や現在の不安を解消するために投資を行っている人も多くいます。

目標が決まっていなければ、どんな商品を選ぶべきなのか、どのくらい投資を続ければ良いのかが分かりません。

ジョギングで言えば、街灯のない真っ暗な夜の道を、どこまで走れば良いのか、いつまで走れば良いのか分からず、ただ走っているだけの状態です。

アメリカでは普及しているゴールベースアプローチ

投資の先進国であるアメリカでは、90年代の半ばからゴールベースアプローチがすでに普及し始めていました。

ただ、当初はアメリカでも自らのゴールを語り、ゴールベースアプローチで投資を考える人は少なかったようです。投資商品販売員が顧客との信頼関係を築き、中長期的観点でアドバイスを行う中でゴールベースアプローチが確立されていきました。

野村総合研究所が2019年4月に金融庁に提出した「米国投資商品調査報告書」によると、アメリカでは対面アドバイザーの8割以上がゴールベースアプローチを採用しているとのことです。

ジョギングでも真っ暗な道をただ走るより、例えば「3ヵ月後にハーフマラソンを完走する」といった目標を立て、それに向かって努力をした方が継続するものです。そのために「ハーフマラソンを完走するためにはどのくらいのペースで走れば良いのか」「そのために、他にどんな体力作りをすれば良いのか」なども分かってきます。資産運用もこれと同じです。

明確な目標を定め、そこに向かってプランを作る方が無理なく継続できると考えられます。まずは「何のために資産運用をするのか」を考えてみてはいかがでしょうか。

マネックス証券をはじめ、ゴールベースアプローチに基づいたサービスを取り扱っている金融機関もあるので、そうしたサービスを利用するのも良いでしょう。

(提供元:マネックス・アセットマネジメント)

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