「データから考えよう」

つみたてNISA口座の開設時期と目的から考える

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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日本証券業協会が行った全国の個人投資家(20歳以上)5,000人に対するアンケート調査によると、2018年~2020年のつみたてNISA口座開設状況は、全体の15.3%で、「今後申し込む予定である」(14.3%)を含めると、29.6%となります。

年代別では若い世代の開設割合が高く、「今後申し込む予定である」まで含めると、 20代~30代では、約6割(61.6%)、40代でも約4割(42.5%)に達していることから、現役世代を中心に利用率が高まっていることがわかります。

次に、同調査内のNISAまたはつみたてNISA の利用目的について調査結果をみると、全体の利用目的は、「老後資金」(53.0%)が最も多く、他に「生活費」(22.5%)、「旅行・レジャー」(16.7%)と続いています。

20代~30代では、他の年代に比べ「子供の教育資金」(20.9%)や「住宅購入資金」(14.0%)などの割合が高く、将来に備えた資産形成を意識していることが推測できます。

データからは現役世代を中心に「資産を増やすための手段として、投資信託等の金融商品を活用することが認知されはじめている」ことが読み取れますが、この背景には、NISAやつみたてNISAなどの、投資家のための税制優遇制度が整備されたことや、当局・金融機関による制度の認知度向上に加えて、既存の制度利用者からの口コミや一部、YouTuberなどの発信も認知度向上に寄与したと推測されます。

「貯蓄から資産形成へ」の本格化となるかは、どの世代にもいる「申し込むつもりはない」という層、特に40代以下に対してどのように投資を啓蒙していくかが課題であることはもちろんですが、一方で、現在投資をしている現役世代の人たちが、短期的な投資先の変動に対し、「一時的に株価が下落しても長い目で見れば投資のほうがリターンが大きい」と考えられるかどうかです。充実した人生を送るためにも、時間をかけて投資を行っていくことが大切です。

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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