継続保有分も合わせると年間最高7万6千円分!
クリエイト・レストランツHDの株主優待:全国約250種の和洋中エスニックなどの飲食店で使用可能な食事優待券がもらえる!
今や個人投資家から大人気の「株主優待」。株主優待を目的に株式投資をしている人も多いのではないでしょうか。各企業の優待内容は、企業のホームページで確認できると思いますが、優待誕生の背景や開発秘話はなかなか知ることができません。
そこで、人気企業の株主優待担当者にインタビューを敢行!株主優待導入の背景や現在の優待に決まった経緯、裏話までセキララに語っていただきました。
今回は、立地特性、顧客属性に合わせて、カジュアルなフードコートから、居酒屋、ディナータイプのレストランまで様々な業態の店舗を企画・開発。そのほとんどを直営で全国に約1,000店舗のレストランを展開している外食大手「株式会社クリエイト・レストランツ・ホールディングス」の株主優待です。
聞き手・執筆:優待好きFP 高山 一恵
――では、本日はよろしくお願いします。早速ですが、なぜ、株主優待を導入しようと思ったのですか?
株主優待を導入した理由をお話する前に、当社の創業のお話からさせていただきます。
当社は1999年に創業したのですが、その頃は、既に多くの大手外食チェーンが全国的に店舗を展開していて、外食企業としては後発組でした。
そんな中、どうやって事業を展開していくのかを考えた時に、当社が考えた戦略は、立地に合わせてブランドを創る「マルチブランド・マルチロケーション戦略」でした。
他社様の場合、1つのブランドを各地に出店して拡大していくスタイルが多いと思いますが、当社は、ショッピングセンターやアウトレットモールなど、集客力の高い場所に、顧客属性に合わせて飲食店を出店するというスタイルをとっています。
ですから、他社様のように強いブランドがある、もしくは料理に強いこだわりがあってこの味を世界に広めていきたい、といった思いとは違う視点で外食業に参入した経緯があります。
当社の社名に「クリエイト」という言葉が入っていますが、社名が示す通り、その立地やお客さまの特性に合わせて新しいレストランを創り出して出店しています。現在の店舗数は国内で1,000店舗近く、ブランド数も250近くにのぼっています。
ですが、店舗名と会社名が一致しないため、当社が運営しているレストランだと知られていないケースも多く、実はみなさんの身近な店舗やよく利用される店舗は当社が運営しているなんてこともあると思います。
ですので、少しでも多くの方に当社の店舗を知っていただいて、実際にお店に足を運んでいただいてファンになっていただきたい、そのような想いから株主優待を導入しました。
――御社のウェブサイトを拝見いたしましたが、本当に多くのお店を展開されているんですね。AWキッチンはよく利用するのですが、御社が運営されていたんですね。
優待を導入したのが2013年頃なのですが、その頃から会社として、M&Aを積極的にやっていく方針になりました。M&Aをすると、M&A先の会社が展開しているレストランでも優待券が使えるようにしてきましたので、利用できるレストランもジャンルもどんどん広がります。
例えば、AWキッチンは、もともとイートウォーク(現 LG&EW社)という会社が運営していたのですが、M&Aをして当社のグループ会社になりました。ほかにも、磯丸水産や鳥良は、もともとSPFダイニング(現 SFPホールディングス社)という会社が運営していましたが、2013年にM&Aをしました。
――積極的にM&Aをすることによって、幅広いジャンルのお店を取り込めるわけですね。
M&Aで増えたこともあり、現在は国内に約17の事業会社があります。当社では「グループ連邦経営」を推進していて、各事業会社の独自性を尊重し、独自の強みを活かすスタイルで経営をしています。当社ウェブサイトに各事業会社の社長の写真を掲載しているのですが、見ていただくと、どの社長もそれは個性的だということがお分かりいただけると思います(笑)。
もちろん、管理面や食材の調達など、コスト削減できるところなどはある程度統一して行いますが、各事業会社がこれまで培ってきたノウハウや文化などを最大限活かすことを大切にしています。そして、他の事業会社の文化を認め、お互いにリスペクトし合う関係を構築していますので、企業間の壁をなくし、とても良いスタンスで経営できていると思います。
――次々にM&Aをしていくなど、御社の経営戦略は既存の外食業にはなかなか真似できないですね。
実は創業者の岡本は、三菱商事の出身だったのですが、当時、日本ケンタッキー・フライドチキンの仕事を担当していて、そこで、外食事業のさまざまことを学んだそうです。当社は、岡本が三菱商事在籍中に社内ベンチャー事業として立ち上げた会社なんです。
外食業を営んでいる会社様の多くは、こだわりの味を広めたくて出店したというケースが多いと思うのですが、当社の場合、創業者が商社出身だったということもあり、どちらかというと投資目線の経営に近いかもしれません。
その代わり、出店してうまくいかなかったらすぐに業態を変更してより良い形でやっていこうということは得意としています。現在はその意思を引継いだ川井社長のもと、コロナ禍を乗り越えるべくグループの垣根を超えた転換も進めています。
――なるほど!お話を伺って御社の経営スタイルに納得がいきました。それにしても本当に多くのお店があるので、優待をもらったらどこのお店に行こうか迷ってしまいそうです。ご担当者様のおススメを教えてください!
優待券とあわせてご利用店舗一覧も同封させていただくのですが、店舗一覧を見るとたくさんの店舗が載っていて、どこに行こうか悩まれる方もいるかもしれませんね。
もちろん、どこもオススメなのですが、あえて言うなら、本社がある五反田駅から少し歩いたところにあります「ブレッドアンドコーヒー イケダヤマ」です。ここのスパイシービーフカレーパンは、「カレーパングランプリ2021」の東日本焼きカレーパン部門で最高金賞を受賞した絶品のカレーパンです。ぜひ、お試しいただきたいですね。
「ブレッドアンドコーヒー イケダヤマ」は、五反田にしか店舗がないのですが、運営しているグルメブランズカンパニーという会社が展開している「ジャンフランソワ」でも「ブレッドアンドコーヒー イケダヤマ」に負けないくらいの様々な美味しいパンを食べていただくことができます。ジャンフランソワは、東京ミッドタウン(日比谷)、GINZA SIX (銀座)、渋谷マークシティ(渋谷)、Echika表参道(表参道)などにありますので、お近くにお立ち寄りの際には、ぜひお試しください。
――カレーパングランプリで最高金賞を受賞したと聞いたら食べないわけにはいかないですね!
ぜひ、お試しください!
もちろん、他の店舗にもぜひ足を運んでいただけたら嬉しいです。それこそ、幅広いジャンルの店舗を展開していますので、みなさまのお好みの店舗があるのではないかと思います。
例えば、男性1人のランチの時には「つけめんTETSU」、おじいちゃんおばあちゃんも含めてご家族で外食しようということであれば「かごの屋」、会社の同僚の方との飲み会には「雛鮨」や「磯丸水産」、お子さんとショッピングセンターで買い物したついでに休憩するなら「デザート王国」、といった具合に、年代関係なく、みなさんに楽しんでいただけるのではないかと思います。そういう意味では、手前味噌ですが、非常に活用度の高い優待だと思います。
――同じ会社がやっているとは思えないですね!御社の優待は100株以上保有で年間4,000円の食事優待券がいただけるんですよね。とてもお得ですね。
ありがとうございます。現在(2022年2月25日時点)は、1単元が10万円以下と比較的お手頃な価格で取得できますので、お得度は高いと思います。
保有株式数に応じて贈呈する優待券を増やしていますが、最高で9千株以上保有の株主様に年間6万円分、さらに1年以上継続保有していただいてますと、追加で年間1万6千円分の優待券を贈呈しておりますので、合わせて7万6千円分になります。継続保有の優遇制度も保有株式数に応じて変えているのですが、こちらは400株以上からとさせていただいております。
株主優待の導入時は、株主様は5,000人程度だったのですが、おかげ様で現在は14万人程度にまで増えています。優待を導入してからは、雑誌の優待特集や投資家の皆様のブログ等でご紹介いただく機会が増えて、優待銘柄としても認知度が上がったのではないかと思います。
新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、当社も苦境に立たされておりましたが、株主様から「コロナ禍で大変な中、優待を送ってくれてありがとう!」「コロナに負けず頑張ってください!」「お店いきますね!」など、応援のメッセージをたくさんいただきました。本当に嬉しかったですし、励みになりましたね。
――近年は、外食業は本当に厳しい状況ですよね。でも、ワクチン接種が進んだり、飲み薬が開発されたりするなど、状況は良くなっていきそうですよね。
緊急事態宣言が初めて発令された2020年の4月5月頃は、先が見えない状況の中、不安な気持ちでいっぱいでした。
でも、今は、おっしゃるとおり、ワクチン接種が進んだり、飲み薬が開発されたりと明るいニュースも出てきましたので、少しずつ状況は良くなると思っています。
優待券の有効期限も延長しておりますので、状況が落ち着いたら、ぜひみなさんで外食を楽しんでいただきたいです。
――本当にそうですね!本日は、御社の優待の魅力や経営戦略などのお話しも伺えてとても有意義でした。それでは最後に株主の方にメッセージをお願いします。
当社では「わくわく無限大! 個性いろいろ ともに創る 驚きの未来。」をグループ・ミッションとして掲げています。
食を通じて、株主様やお客様など、皆様にワクワクしていただけるようなことを常に提供していきたいと思っています。
半年に1回、お手元に優待券をお届けしていますが、それをきっかけに、「どこのお店に行こうかな」「誰と食べようかな」とワクワクしながら思いを巡らしていただいたり、実際にお店に足を運んで、楽しんでいただきたいですね。
当社が皆様の彩り豊かな生活に少しでも貢献することができれば嬉しい限りです。
現在は、外出が難しい状況ということもあり、外食の機会が減っていると思いますが、状況が落ち着き、みなさまで外食を楽しんでいただける時がきましたら、ぜひ店舗に足を運んでいただきたいと思っています。
社員一同力を合わせて頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
――本日は貴重なお話しをいただきましてありがとうございました。
【株主優待のプロフィール(データは2022年2月25日時点)】
●優待商品名
各店舗で利用できる食事優待券
優待内容は、 2021年度。
・年間予想配当金:4.5円(予定)
・最低投資金額:70,600円(100株単位)
・優待に必要な投資金額:70,600円(100株より)
※データは2021年2月25日
<合わせて読みたい!>
【絵でわかる】株主優待のもらい方