若い人ほど使いこなしている!
信用取引はしている?その目的は?
信用取引は投資の中でも比較的特殊な分野というイメージがあるかもしれない。投資を行っている会社員は信用取引をどのように捉えているのだろうか? 運用益を目指した投資を行っている、全国の20〜50代の会社員182人を対象に調査した。
Q. 信用取引を行っていますか?
現在行っている 24.2%
今はしていないが行ったことがある 13.2%
行ったことはないが興味はある 23.6%
行ったことはなく興味もない 31.9%
信用取引が何かを知らない 7.1%
投資経験のある会社員のうち、24.2%が調査時点で信用取引を実践していた。信用取引の経験がある人の総計は37.4%であった。
世代別に見ると、「現在行っている」とした人は20代で40.4%、30代で30.4%、40代で15.2%、50代で5.3%となり、明らかに若い人ほど信用取引を活用している。
逆に、「行ったことはなく興味もない」人は20代で9.6%、30代で23.9%、40代で32.6%、50代で71.0%と世代が上がるほど多くなり、特に50代からははっきりと敬遠されているという結果となった。
Q. 信用取引を行う(行ってみたい)理由として一番近いものを教えてください。
相場が下がっていても投資をしたい 37.0%
大きな利益を狙いたい 46.8%
短時間で集中的に投資をしたい 14.4%
その他 1.8%
信用取引を行う・行ってみたい理由としては「大きな利益を狙いたい」が最多の46.8%だった。「相場が下がっていても投資をしたい」が37.0%で続く。
信用取引の経験はないが興味がある人に限定すると、「大きな利益を狙いたい」が53.5%と過半数を占め、「相場が下がっていても投資をしたい」は23.3%と後退する。
調査時点で信用取引を行っていた人では、「大きな利益を狙いたい」は31.8%と少なくなり、代わって「相場が下がっていても投資をしたい」が54.5%で最多となった。信用取引を実践している人とそうでない人で信用取引の見え方はかなり違っているようだ。
Q. 信用取引を行っていない理由として一番近いものを教えてください。
リスクが高そうだから 69.3%
始め方がわからないから 7.9%
取引したい銘柄などがないから 3.0%
取引が面倒臭そうだから 9.9%
信用取引をする時間がないから 2.0%
信用取引をするだけの資金(保証金)がないから 6.9%
その他 1.0%
信用取引を行っていない人の挙げる理由としては「リスクが高そうだから」が69.3%を占め、他の理由はいずれも10%未満にとどまった。知識や時間や資金などの制約ではなく、純粋にリスクが敬遠されているようだ。
信用取引を行っていないが興味はある人に限定すると、「リスクが高そうだから」は53.5%とやや少なくなり、「始め方がわからないから」「信用取引をするだけの資金(保証金)がないから」を挙げた人がそれぞれ14.0%とやや多くなった。
未経験者にとって信用取引は発生する損得の大きさが魅力とも敬遠される理由ともなっていたが、信用取引を実践している人では下げ局面でも投資できることが最大の理由であった。信用取引は若い世代に好まれる傾向が強く、武器の1つとして使いこなされているようだ。
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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年8月
調査対象:全国20〜50代の会社員
有効回答数:182件