2022年5月25日にiシェアーズ 気候リスク調整世界国債 ETF（除く日本・為替ヘッジあり）（銘柄コード：2853）が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

※2022年5月24日から2024年5月24日までの期間は、年0.11％（税抜0.10％）程度の報酬が適用されます。2024年5月25日以降は、年0.132％ （税抜0.12％）程度の報酬が適用されます。委託会社および受託会社の判断で当該料率の変更、また適用される期間が変更されることがあります。

新しいETF組成の思い

サステナブル投資は4兆米ドル規模の市場に成長し 、世界のサステナブルETFの資産残高も3,600億ドル※に拡大しました。ブラックロックは、足元で起こりつつある脱炭素化に代表される持続可能な社会への移行は、経済全体の再構築を促すものであり、投資の世界ではこれに伴うリスクへの対応が求められる一方で、新たな技術やビジネスモデルへの極めて大きな投資機会が生じていると考えています。こうしたことを念頭に、サステナビリティを重視した様々な投資機会に対してお客様をサポートできるよう、我々は数多くの選択肢を提供することに注力しています。

この度、東京証券取引所により上場が承認された3銘柄は、持続可能な経済社会の実現を目指す取り組みが世界的に進む中、長期的な収益機会やリスクをポートフォリオに反映するためのツールとして、日本株、世界国債、Jリートといった主要な資産クラスのETFのサステナブル版をご提供するものです。

※出所：Morningstar、Simfund、Broadridge。データは、サステナブル投資に分類されるミューチュアルファンド、ETF、機関投資家向け、およびオルタナティブの運用資産を対象としています。またサステナブル投資分類の定義は第三者のデータソースに依拠しており、インテグレーションとエンゲージメントに分類される運用資産は除外しています。なおミューチュアルファンドとETFは2021年10月時点、機関投資家向けとオルタナティブの運用資産は2021年6月時点のデータを参照しています。

連動指標のパフォーマンス

2001年末を100として換算したもの。

連動指標の主要構成銘柄

代表的な債券指数であるWGBI（FTSE世界国債インデックス）をベースに各国の気候変動に関する3つのピラー（物理的リスク、移行リスク、耐性）に基づく評価によって、各国のウェイトが調整されています。現状の指数ウェイトをWGBI（FTSE世界国債インデックス（除く日本））と比較すると、米国債のウェイトが低くなっており、欧州債のウェイトが高まっています。

投資家の皆さまへ

当ETFは、国内最初 の債券のESG ETFであり、主として対象指数の組み入れ銘柄への投資を通して、気候リスクを反映した世界国債への投資機会をご提供するものです。信託報酬率は東証上場債券ETFの中で、最安の水準で設計しております。サステナブルの要素を資産運用に組み込みたいとお考えの投資家の皆様に、是非、本商品の活用を検討いただければ幸いです。

【参考情報】

● 情報ベンダーコード
（ETFコード）
Quick：2853/T、Bloomberg：2853 JT Equity、Refinitiv：2853.T
（対象指標）
Bloomberg：CFIIAXJC

● 対象指標の算出要領

https://research.ftserussell.com/products/downloads/FTSE_Advanced_Climate_WGBI_ex_Japan_JIT_Ground_Rules.pdf

関連リンク

ブラックロック・ジャパン株式会社

• iシェアーズETF