使い方に要注意!
クレジットカードの信用力が下がる5つのNG行為
提供元:Mocha(モカ)
現金の持ち合わせがなくても買い物ができるクレジットカード。クレジットカードはみなさんお持ちだと思います。クレジットカードを使えば、支払いは後でまとめてできますし、お得なポイントももらえます。ネットショッピングでの決済にも使えますし、さまざまな特典や保険などのサービスもついてきます。
そんな便利なクレジットカードですが、使い方に気をつけないと信用力が下がり、損をする可能性も。今回は、クレジットカードの信用力が下がる5つのNG行為をご紹介します。
クレジットカードの信用力が下がるNG行為1:短期間に多くのクレジットカードを申し込む
1〜2か月ほどの短期間で複数のクレジットカードを申し込む「多重申し込み」を行うと、信用力が下がり、クレジットカードの審査に通らなくなることがあります。
クレジットカードの審査の可否や利用限度額は、申し込んだ人がきちんとお金を返せるのかという返済能力や、過去のクレジットカードの使い方などによって決まります。カード会社も、貸したお金が返済されなくなるのは困るからです。
しかし、クレジットカードを多重申し込みをする人に対して何枚もクレジットカードを発行すると、返済能力以上にお金を使ってしまう可能性があります。カード会社はお金が返済されなくなることを警戒しています。
多重申し込みを行うと、カード会社は「1枚のクレジットカードでは足りないくらいお金を使いたいのでは?」「すぐに大金が必要な事情があるのでは?」と判断する場合があります。そうして、クレジットカードの審査でNGを出すというわけです。
クレジットカードの申し込みの記録は、クレジットやローンの契約・申し込みの情報を管理する「信用情報機関」に6か月間保管されます。カード会社は、クレジットカードの審査の際に信用情報機関の情報を参照しますので、多重申し込みしていることがわかります。
クレジットカードの申し込みは、1枚〜2枚程度なら問題ありません。しかし、もしそれ以上新たにクレジットカードを申し込むことがあれば、最低でも6か月は時間をあけてからにしたほうがいいでしょう。
クレジットカードの信用力が下がるNG行為2:クレジットカードを短期間で解約する
クレジットカードを作るときには、数千円、ときには数万円分もの大幅なポイント還元やキャッシュバックなどの特典が受けられることがあります。カード会社も顧客を獲得するために、よくクレジットカードの入会キャンペーンを開催しています。
しかし、キャンペーン目的でクレジットカードを作り、特典を受け取ったらすぐ解約するようでは、カード会社からの信用力が下がってしまいます。カード会社には、短期間で解約した記録が残ります。「キャンペーンだけが目的だった」と判断されてしまえば、次からはクレジットカードが作れなくなる恐れがあります。
クレジットカードは、枚数を絞って使うほうが、ポイントも貯めやすく、お金の流れも見えやすくなって便利です。不要なクレジットカードは、なるべく解約したほうがいいのは確かです。しかし、クレジットカードを作り、特典だけ受け取って短期間で解約するのは好ましくありません。クレジットカードは最低でも1年間は使う、保有するなどしてから解約しましょう。
クレジットカードの信用力が下がるNG行為3:クレジットカードで換金性の高いものを大量に買う
ギフト券、商品券、ブランド品などをクレジットカードで買う機会もあるでしょう。必要な分だけ購入するのであればまだ大丈夫ですが、大量に購入するのはNG。「クレジットカードの現金化」が疑われるからです。
ギフト券、商品券、ブランド品などは、金券ショップなどの買取業者に買い取ってもらうことができます。買ったときと同額とはいきませんが、買い取ってもらえば、手元には現金が入ってきます。これがクレジットカードの現金化です。つまり、クレジットカードのショッピング枠を間接的に現金化していることになるのです。
クレジットカードの現金化は、カード会社の規約で禁止されています。もし、クレジットカードの現金化がカード会社に発覚すると、クレジットカードの利用停止や強制解約、会員資格の取消などの措置が取られます。以後も新たなクレジットカードの審査にも通りにくくなる可能性が高いでしょう。
クレジットカードの信用力が下がるNG行為4:クレジットカードのキャッシング枠をたくさん利用している
クレジットカードには、買い物ができるショッピング枠と、お金を借りられるキャッシング枠が設定されています。クレジットカードのキャッシング枠の利用が多い場合は、カード会社に「お金がいつも足りないのでは?」と思われてしまう原因に。クレジットカードを新たに作りにくくなる可能性があります。
また、クレジットカードの毎月の返済額を一定にするリボ払いも同様で、お金に余裕がないから高い金利を支払い続けているのだと判断される可能性があります。
クレジットカードのキャッシング枠を利用すれば簡単にお金を借りられますが、安易にお金を借りるのはNGなのです。
クレジットカードの信用力が下がるNG行為5:クレジットカードの支払いを滞納する
クレジットカードの信用力が下がるNG行為のなかでも、もっともまずいのは、クレジットカードの支払いの滞納です。クレジットカードの滞納がNGなのは、誰しもご想像のとおりかもしれません。
クレジットカードの支払いを滞納すると、クレジットカードは利用停止になりますし、支払いが遅れるほど遅延損害金を支払う必要も出てきます。クレジットカードの滞納がわかったらすぐにカード会社に連絡して必要な手続きをする、あるいは督促状に沿って速やかに支払うようにしましょう。
クレジットカードの支払いが1回2回程度、1日2日程度遅れたという程度であれば、まだ問題ないでしょう。しかし、クレジットカードの滞納が常態化するようだと、クレジットカードの滞納履歴が信用情報機関に保存されます。これにより、クレジットカードの利用限度額が少なくなったり、新たなクレジットカードの発行ができなくなったりすることも考えられます。
信用力の下がる使い方をしないことが大切
信用情報機関の情報は、カード会社だけでなく、銀行、携帯電話、さらには消費者金融などの会社も参照しています。今回紹介したクレジットカードの信用力を下げるNG行為をして、よくない信用情報が信用情報機関に記録されると、たとえば住宅ローンや車のローン、スマホの買い替えなどにまで影響が及ぶことがあります。
もっとも、信用情報機関の情報は永遠に残るわけではありません。クレジットカードの場合、
・クレジットカードの新規申込の情報…6カ月
・クレジットカードの支払いの遅延の情報…5年
・クレジットカードの強制解約や破産の情報…5年または10年
経過すると、情報は見られなくなります。
しかし、NG行為2で見たような「短期間で解約した」という情報は、そのカード会社にずっと残り続けるでしょう。そうなると、そのカード会社では今後もクレジットカードの審査が通らなくなる、ということも考えられます。
クレジットカードは便利なものですが、信用力の下がるような使い方をしないようにすることが大切です。
[執筆:ファイナンシャルプランナー 高山一恵]
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