「投資INSIDE‐OUT」

米ハイテク株は、お値打ち価格? ~語られざる投資の真実 vol.52~

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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「投資INSIDE-OUT」~語られざる投資の真実~では、マーケットでは知られているもののハッキリとは語られない、でも投資をする上で大切なことを考えていきます。

期待剥落で「半値八掛け二割引」以下も・・・

4月20日の米国株式市場で、動画配信サービスのネットフリックスが前日比▲35.1%の226.19ドルに急落しました。

同社株はコロナ禍による「巣ごもり需要」の拡大を背景に、2021年11月の取引時間中に一時約701ドルの高値をつけていました。年明け以降は、有料契約者数の伸び悩みを受けて1月21日に500ドルを下回り、その後は300~400ドル台で推移していました。19日発表の四半期決算で1-3月期の有料契約者数が▲20万人と10年半ぶりに減少したことが嫌気され、売りが加速しました。

こうしたなか思い出された「古典的な」相場格言が「半値八掛け二割引」です。これは問屋などで売れ残り品の値引きの目安とされていたものです。株式市場でも「天井(最高値)を付け、下げ局面に入った銘柄の底値」の目途として使われることもありますが、特段の「理屈」や「根拠」があるわけではありません!

0.5(半値)×0.8(八掛け)×0.8(二割引)=0.32とは、最高値から1/3程度まで下げたら「値ごろ感」がでるというだけのことです。ネットフリックスでは、高値の701ドル×0.32=224.32ドルで20日急落時の株価と同程度となり、26日終値は200ドルを割り込み更に「一割引き」となりました。

米金融引き締めが鮮明となる中、ハイテク株中心に高PER(株価収益率)のグロース(成長)株の下落が続いています。

ハイテク株の女王と称されるキャシー・ウッド氏は、「破壊的イノベーション」による成長が期待される銘柄群※は、「千載一遇」の投資チャンスだとしています。株価の「値ごろ感」から一先ず下げ止まりかとの期待はあるものの、期待が剥落した銘柄については反発も限定的になりそうです。

※EV(電気自動車)のテスラ、隔離医療のテラドック・ヘルス、動画配信機器のロク、ビデオ会議のズーム・ビデオ・コミュニケーションズなど

1月にネットフリックス株を購入したばかりのある米富豪は、今回の急落で500億円程度の損失を出した模様と報道されています。「落ちるナイフをつかむな」との格言があることも、お忘れなく。

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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