2022年7月27日にiシェアーズ 米国債3-7年 ETF（為替ヘッジあり）が新規上場することから、この新しいETFの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

新しいETF組成の思い

現状、東証で米国債ETFにつき、1-3年（ヘッジなし）、7-10年（ヘッジあり・ヘッジなし）、20年超（ヘッジあり）の4本を上場しています。年限につき、短期から超長期ゾーンまでと揃えることで、タイミングやマーケットビューに応じて活用されており、4本のETF合計で残高は1,132億円(2022年6月20日基準)まで拡大しています。そうした中で、中期ゾーンのニーズとして3-7年の年限のプロダクトに対する投資家からのニーズを受けて、組成したものです。

直近の債券市場をみると、年初来で米国金利は大幅に上昇しています。カーブはベア・フラット化しており、5年利回りが10年利回りを上回る「逆イールド」が発生、今般の米債3-7年は、米債7-10年の利回りを上回っています。

本ETFは、このエクスポージャーを効率的に得るツールとして活用頂けるものと考えております。

連動指標のパフォーマンス

過去のパフォーマンスをみると、直近の金利上昇（債券価格は下落）を受けて、軟調に推移。一方、過去の金利低下時においては、パフォーマンスが堅調に推移しています。

※FF金利：フェデラル・ファンド（Federal Funds）レート

投資家の皆さまへ

世界の債券ETF残高は、2022年5月末基準で220兆円まで拡大しており、ETFは日経225やTOPIXのような株式だけでなく債券投資にも活用されることが増えています。7月27日には、本ETFを含めて2本の債券ETFが新規に上場して、国内最多の13本の債券ETFを揃うことになります。是非、投資ニーズに沿ったETFを探していただき、ETFでの債券投資をご検討いただければ幸いです。

【参考情報】

● 情報ベンダーコード
（ETFコード）
Quick：2856/T、Bloomberg：2856 JT Equity、Refinitiv：2856.T
（対象指標）
Bloomberg：CFIIUJ3C Index

● 対象指標の算出要領

FTSE US Treasury 3-7 Years Select Index -JIT Ground Rules v1.0 (ftserussell.com)

※指数のディスクレイマーについては下記をご参照ください。

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