東証市場再編

全国上場会社の旅

【和歌山県】住まいに関するすべてをワンストップで引き受ける和歌山のオンリーワン企業

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※この記事はJPX「新市場区分特設サイト」上で2022年2月25日に掲載した記事の再掲載です。

アズマハウス株式会社
代表取締役社長 東行男

住まいに関するすべてをワンストップで
引き受ける和歌山のオンリーワン企業
―和歌山県― アズマハウス株式会社

和歌山県を中心に、不動産・建設事業、不動産賃貸事業、土地有効活用事業、ホテル飲食事業など多岐にわたる事業を展開するアズマハウス株式会社は、18年連続で和歌山県ナンバーワンの住宅供給棟数を誇ります。2020年には、県内の賃貸仲介件数ナンバーワン企業だった賃貸仲介・管理業のアイワグループと経営統合。グループ企業となったことで、住まいに関するすべてをワンストップで引き受けるオンリーワンの不動産事業者となりました。「より大切に、より迅速に、すべてはお客様のために」を経営理念に掲げる代表取締役社長の東行男さんに、和歌山への思い、SDGsへの取り組み、新たな事業展開等について伺いました。

18年連続県内ナンバーワンの住宅供給棟数を誇る

――御社の主たる事業展開についてご説明ください。

東社長 当社の事業は、不動産建設事業、不動産賃貸事業、土地有効活用事業、ホテル飲食事業ですが、収益の下支えとなっているのは不動産賃貸事業の安定した賃貸収入です。主たる事業は不動産建設事業で分譲住宅地の販売および建売住宅の販売がメインとなっています。おかげさまで住宅供給棟数は、和歌山県内で18年連続ナンバーワンです。

2021年からは、分譲住宅に加え、賃貸マンションの請負や、和歌山市や和歌山県の公共工事の請負などにも力を入れています。

不動産建設事業に関しては、和歌山県だけでなく、大阪府でも事業展開しており、今期、大きな投資を行いました。分譲住宅と中古住宅の再生販売をメインに事業展開しており、来期からの売上に反映する予定です。

――競合他社との差別化につながる、御社の強みはどこにあるのでしょうか。

東社長 当社は18年間連続で、和歌山ナンバーワンの住宅供給棟数を誇っています。資材等も他社に比べて大量に購入するため、競合他社と比べると、仕入れを安く抑えることができます。また、年間250~350棟を建設しますので、月毎の発注を平準化し、安定した取引を実現することで取引会社からの信頼も厚く、安心してお付き合いいただける企業として認識していただいております。だからこそ、価格の面でも品質の面でも、取引会社の協力を得やすい点が大きな強みだと考えています。

競合他社であるハウスメーカーの建売住宅の中は、品質がよい代わりに価格も高いものも多くあります。しかし、アズマハウスは、品質とコストの両面で勝負したいと思っています。この両面が住宅販売の値打ちだとしたら、この値打ちはどこにも負けません。価格、品質、デザイン、すべてのバランスで、他社に負けない強さがあると自負しています。

和歌山に根差し、子どもの健全育成を支援

――和歌山県ナンバーワン企業とのことですが、沿革について教えてください。

東社長 アズマハウスは、現在、和歌山県内に4支店、大阪に1支店の計5支店で営業しています。不動産取引を目的とした法人設立は1977年ですが、その3年前に父が創業しています。その後、事業を拡大し、創業時の東不動産株式会社から2011年にアズマハウス株式会社へ商号変更しました。

私自身、和歌山で生まれ、和歌山で育ち、和歌山から出たことがありません。和歌山の魅力の一番は、温暖な気候で、住みやすいところではないでしょうか。人間的にも温厚な方が多いのではないかと思います。高野山、白浜、那智の滝といった魅力的な名所もあります。そして、なんといっても、魚介や果物がおいしい。和歌山の果物といえばミカンが有名ですが、モモやカキ、イチゴなどの生産も活発で、実はフルーツ大国なんですよ。

――地域貢献にも力を入れていらっしゃるそうですね。

東社長 地域貢献活動としては、子どもたちへの支援を重点的に行っています。少年野球の大会(アズマハウス旗)や、小学校のドッジボール大会(アズマハウスカップ)、和歌山県サッカー協会のオフィシャルスポンサーでもあります。和歌山にある幼稚園、保育園、こども園の子どもたちと一緒にダンスを踊るテレビ番組「おじゃ天!」のスポンサーや、昨年からは子ども食堂の運営にも力を入れています。

――子ども支援に力を入れられているのは、どういった理由からですか。

東社長 私自身、少年野球もやっていたし、サッカーもやっていて、地域に育てていただいたからではないでしょうか。今後も機会があれば、どんどん支援していきたいと思っています。地域の子どもたちの健全育成にかかわることは、今後も増やしていくつもりです。

地方都市はどこも同じ悩みを抱えていると思いますが、和歌山も人口が減少しています。若い人が働く場所が少ないことも大きな問題だと考えています。アズマハウスとしては、業績を上げることで、地域の雇用を増やすことにも貢献したい。いつの時代であっても、その時代の社会に受け入れられる事業を行っていきたいと思っています。子ども支援、若者支援の姿勢は、次代の経営陣にも引き継いでもらいたいことです。

住環境の向上、リノベーション推進、空き家対策に注力

――「わかやま健康推進事業所」にも認定されています。

東社長 和歌山県が実施している「わかやま健康づくりチャレンジ運動」に参加し、積極的に従業員の健康づくりに取り組んでいるということで認定していただきました。以前から、事業所の規模に関係なくストレスチェックを行うなど、従業員の健康管理には配慮していました。

また、半日単位での有給休暇取得や、男女問わず育児休暇取得の促進など、ワークライフバランスに配慮した働きやすい職場環境づくりにも注力しています。

――2021年2月には「SDGs宣言」を公表されております。取り組みについて教えてください。

東社長 和歌山市SDGs推進ネットワークへ加入し、「SDGs宣言」を行いました。主に、住環境向上として、住宅の耐震性能、省エネ性能、断熱性能の向上に取り組んでいます。また、リノベーションを通じて長く住み続けられるまちづくりにも貢献しています。

賃貸アパート、マンションのオーナーが物件をリフォームする際に、工事費用を家賃で相殺する「ゼロリノベ」という取り組みや、中古住宅を買い取りリフォームして販売するなど、中古住宅再生に力を入れています。スクラップ・アンド・ビルドばかりではなく、あるものを活かすストック事業に力を入れています。

社会的な課題である空き家対策にも取り組んでおり、私が支部長を務める公益財団法人日本賃貸住宅管理協会和歌山支部は、和歌山市と「空家等対策の推進に関する協定書」を締結しました。近々、和歌山県とも同様の協定を結ぶ予定です。

「より大切に、より迅速に、すべてはお客様のために」

――今後の事業戦略について教えてください。

東社長 今後の事業戦略の柱は2つあります。1つ目が大阪の事業拡大です。今期、大きな投資を行い、準備してまいりましたので、来期以降の成果を期待しているところです。

2つ目が和歌山の事業深耕です。昨年、和歌山市ナンバーワンの賃貸仲介・管理の会社をグループ化しました。これにより、不動産建設事業でナンバーワンの当社と、賃貸仲介・管理事業のナンバーワン企業が一緒になり、アズマハウスは、住まいに関するすべてをワンストップで請け負うことができるようになりました。今後のシナジー効果に期待しています。

――さらなる企業価値向上に向けて注力する事項がありましたら教えてください。

東社長 当社は中途採用の社員も多く、上場会社としての歴史も浅いことから、社員教育と組織改革に力を入れていきたいと思っています。組織改革の中にはDXも含まれます。

もちろん、業績の向上と共に進めてまいります。よい社員が育ち、よい組織が組み上がったとしても、業績の伸びがなければ、ステークホルダーの皆さんには認めていただけないでしょう。業績を伸ばしながら、同時に社員教育と組織改革に取り組んでまいります。

社員には、まず法令遵守を徹底しています。しかしそれは、守りに入るという意味ではありません。守るところは守り、チャレンジするところはチャレンジするという社員を育成してまいります。

当社の壁には、「より大切に、より迅速に、すべてはお客様のために」という経営理念を掲げており、同じ言葉を全社員の名刺に印刷しています。アズマハウスは、「顧客満足の追求」を第一に事業を展開しています。

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