○千万円あれば引退!?

アーリーリタイアしたい?

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少子高齢化に伴い、生涯現役が求められるようになり定年も引き上げられつつあるが、他方で、定年を待たずに引退するアーリーリタイアも注目されるようになってきている。会社員は十分な資産ができたら引退したいものなのだろうか? 全国の20〜40代の会社員732人を対象に調査した。

Q. 資産がいくらになったら定年前に引退したいですか?

1000万円未満 4.4%
1000万円〜2000万円未満 5.9%
2000万円〜3000万円未満 8.2%
3000万円〜4000万円未満 6.3%
4000万円〜5000万円未満 7.8%
5000万円〜6000万円未満 7.0%
6000万円〜7000万円未満 1.1%
7000万円〜8000万円未満 1.4%
8000万円〜9000万円未満 1.1%
9000万円〜1億円未満 6.0%
1億円〜2億円未満 12.8%
2億円〜3億円未満 4.4%
3億円〜4億円未満 1.1%
4億円〜5億円未満 0.8%
5億円〜10億円未満 1.1%
10億円以上 2.5%
いくらあっても引退はしない 13.8%
わからない 14.3%

「わからない」を除くと、選択肢として一番多かったのは「いくらあっても引退はしない」の13.8%だった。資産が一定額に到達したら引退したいと考えている人が71.9%を占める。

引退したい資産額として最多だったのは「1億円〜2億円未満」で12.8%だった。以降、「2000万円〜3000万円未満」が8.2%、「4000万円〜5000万円未満」が7.8%と続く。6000万円未満の一定額で引退したいという人が39.6%とほぼ4割を占めた。6000万円ぐらいまでの資産ができれば引退したい人、億単位の資産ができたら引退したい人、引退は考えていない人に三分されるようだ。

世代別に見ると、「1億円〜2億円未満」とした人は20代で8.2%、30代で12.4%、40代で17.6%だった。世代が上がると、億単位の資産が強く意識されるようになってくるのかもしれない。

Q. 前問でお答えの資産額が必要十分と思う理由を教えてください。

【5000万円未満】
「住宅の頭金にしたいから」(男性、20代、1000万円未満)
「やめたくなったらやめればいい」(男性、30代、1000万円未満)
「夫婦なので2人で稼ぐなら1人それだけ稼げば良いかと思う」(女性、40代、1000万円〜2000万円未満)
「その資産をさらに運用すればいいので」(女性、40代、1000万円〜2000万円未満)
「退社してもフリーランスになると思うから」(男性、40代、1000万円〜2000万円未満)
「田舎だからそこまでお金はかからない」(男性、40代、1000万円〜2000万円未満)
「質素な生活したらいいかなと」(女性、30代、2000万円〜3000万円未満)
「2000万問題をクリアできるギリギリラインだから。そこをクリアすれば、貯めるためにたくさん稼ぐ必要がないと考えるから」(女性、20代、2000万円〜3000万円未満)
「遊びにも行きたいし、このくらいあればいいかなと」(女性、40代、3000万円〜4000万円未満)
「1日の生活費などを考慮」(男性、40代、3000万円〜4000万円未満)
「現在の自分の生活費を計算すると、年金がもらえなくても生活できそうな額」(女性、40代、4000万円〜5000万円未満)
「細々と暮らす分には不足もなく過剰でもないと思うから」(男性、40代、4000万円〜5000万円未満)
「家を一軒建てられる金額はないと、もしもの天災時に新たなローンを覚悟しなければならないから」(男性、40代、4000万円〜5000万円未満)
「半分はさらに運用してやっていけそうだから」(男性、40代、4000万円〜5000万円未満)

【5000万円〜1億円未満】
「それだけあれば、贅沢をしなければ普通に生きられるから」(男性、20代、5000万円〜6000万円未満)
「辞める時点での残り寿命によってかわってくると思うが、少なくとも定年前であるということは年金受給までにも期間があくことになるから、最低このぐらいはないと困るだろうと思う金額を選択した」(女性、30代、5000万円〜6000万円未満)
「何かを始める元手としては十分に感じる」(男性、40代、5000万円〜6000万円未満)
「半額を投資に回せばその後も生きていけそうだから」(女性、20代、5000万円〜6000万円未満)
「アルバイトでいいので体にキツくない仕事もしたい」(男性、40代、6000万円〜7000万円未満)
「趣味等も含めこれぐらいあれば細々生活できるので」(女性、30代、8000万円〜9000万円未満)
「自身が死亡するまで十二分に暮らせて、子孫にある程度残せる額だと思うからです」(女性、30代、9000万円〜1億円未満)
「資金を利用して運用しつつ普通の生活が出来そうなので」(女性、30代、9000万円〜1億円未満)
「天災その他で家屋が被災したり、病気でお金が必要になったりしても、十分生活を立て直せると思うので」(女性、30代、9000万円〜1億円未満)
「贅沢しながら過ごせる額」(男性、30代、9000万円〜1億円未満)

【1億円以上】
「株の配当金だけで暮らしていけるぐらいのお金だから」(男性、20代、1億円〜2億円未満)
「1年で300万円あれば生活できるので、最低でも1億円有れば年率3%で運用すれば安心だから」(男性、20代、1億円〜2億円未満)
「年齢と老後に必要な金銭を多めに見積もって」(女性、30代、1億円〜2億円未満)
「漠然と。老後と子どもや孫の面倒が見ることができ、相続できる資産運用も可能」(男性、30代、1億円〜2億円未満)
「必要十分かどうかわからないがひとつの大きな区切り」(男性、40代、1億円〜2億円未満)
「一年にかかるお金が400万と考えて50年持つから」(男性、20代、2億円〜3億円未満)
「現状の生活水準を維持できるから」(男性、30代、2億円〜3億円未満)
「生涯賃金を十分に超えており、子どもたちへの支援も十分に可能であると考えるため」(男性、40代、5億円〜10億円未満)
「死ぬまでに使い切れない金額だと思うから」(女性、30代、10億円以上)
「これくらい稼げる実力がつけばなんでもできる気がする」(女性、30代、10億円以上)

必要と考える金額の感覚にはかなりの個人差が見られるが、5000万円までを考えている人にはいわゆる「2000万円問題」を意識している人が少なくなかった。

引退後に必要なだけの生活費を目標とする人と、資産をさらに運用することで引退後の生活を賄うことを前提とする人に分かれるようだ。

Q. 前問でお答えの資産額は実現できると思いますか?

貯蓄だけで達成できると思う 9.5%
貯蓄と堅実な資産運用で達成できると思う 22.1%
資産運用がうまく行けば達成できる可能性があると思う 26.4%
達成はできないと思う 34.8%
わからない 7.2%

引退したいと思える資産額は「達成はできないと思う」人が34.8%で最多であったが、なんらかの形で達成できると考える人が31.6%、達成できるか少なくとも可能性はあると考える人は58.0%いた。

投資経験別に見ると、達成できるかその可能性はあると考える人は投資経験者では73.9%、投資経験はないが関心はある人では50.4%、投資に関心がない人では21.0%であった。投資に関心がない人は最初から諦めてしまっていることが多いようだ。

7割以上の会社員が、ある程度の資産ができればアーリーリタイアしたいと考えており、投資を行っている人や投資に関心のある人はそれを実現できると考える傾向が強かった。貯蓄だけでは難しいと思うことも、資産運用を組み合わせることで希望を持てるようになるようだ。

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「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2022年3月
調査対象:全国20〜40代の会社員
有効回答数:732件

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