投信・ETFトレンド情報

投資信託のトレンドが分かる!

2022年9月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

TAGS.

pixta_10204353_m

投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2022年9月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「資金流入額が大幅に増加」

資金流出入は約8,400億円の資金流入超となり、前月(約3,270億円の流入超)から大きく増加し、22ヵ月連続で流入超を維持した。

資産別の資金流入では、外国株式(約3,390億円)、国内株式(約1,990億円)、外国債券(約1,250億円)の順で流入超となった。外国株式は約4カ月ぶりに流入額が増加したほか、国内株式と外国債券は前月の流出超から一転して、今月は流入超となった。

資産別の資金流出では、エマージング株式(約170億円)、エマージング債券(約130億円)が流出超となった。

個別ファンドでは、当月新規設定の「GS社債/マクロアロケーター戦略ファンド2022-09」(AM-One)(約1,070億円)が資金流入で1位となった。2位は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(三菱UFJ国際)(約610億円)、3位は「日経225ノーロードオープン」(AM-One)(約380億円)と続いた。

主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「全カテゴリーのリターンがマイナス」

9月の金融市場は、世界的なインフレ圧力、各国当局による利上げ観測に伴う景気後退懸念、地政学リスクの高まりなどを受け、全体的に株価下落、金利上昇(債券価格は下落)、米ドル高で推移した。

株式市場は、全体的に下落した。米国株は、上旬はインフレピークアウト期待で上昇する局面もあったが、中旬に発表された8月消費者物価指数が市場予想を上回ると大幅利上げ観測の高まりから下落に転じた。下旬にはFOMCが0.75%利上げを決定、追加利上げ見通しが上方修正されると、更に下げ幅を拡げた。欧州株も、ECB利上げ加速化による景気減速懸念が強まったほか、英国の大規模減税策による財政悪化への警戒感も加わり、大幅に下落した。

債券市場は、全体的に金利上昇(債券価格は下落)した。FRBのタカ派姿勢により米10年国債利回りは上昇基調で推移し一時4.0%近辺に迫るも、月末にかけてはやや低下した。独10年国債利回りも、ECBが0.75%の大幅利上げを決定し、米国や英国、スイス、スウェーデン等主要先進国で大幅利上げが相次ぐ中で大きく上昇した。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに上昇した。米ドル・円は、日米金利差の拡大につれ一時145円台に迫る上昇となった。その後、日銀が約24年ぶりとなる円買いの為替介入を実施し一時的に急落する局面もあったが、月末にかけて値を戻した。ユーロ・円は、FRBの積極的な利上げ姿勢に加え、地政学リスクや英国新政権の財政不安等を背景としたユーロ安とともに下落したが、月末にかけてユーロの買戻しも見られ、前月比で上昇した。

これらを背景に、当月はすべての資産カテゴリーでマイナスリターンとなった。欧米などの景気後退懸念に加え、ロシアとウクライナ間の地政学リスクが高まったことから、市場ではリスク回避姿勢が強まり、REITや株式カテゴリーなどを中心に大きくマイナスとなった。

パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「設定本数、設定額ともに増加」

当月の新規設定本数は17本、設定額は約1,510億円となった。前月対比で設定本数は4本、設定額は約930億円増加した。

新規設定ファンドのうち、当月末時点の純資産残高が最大となったファンドは、「GS社債/マクロアロケーター戦略ファンド2022-09」(AM-One)であった。当ファンドはゴールドマン・サックスが発行する円建て債券(以下、ゴールドマン・サックス社債)を満期保有し、設定日から約5年後の満期償還時の償還価額について元本確保をめざす。ゴールドマン・サックス社債の利金は、毎期一定水準支払われる固定クーポンに加え、マクロアロケーター戦略指数の累積収益率により決定される実績連動クーポンが満期時に元金とともに支払われる。当ファンドが連動するマクロアロケーター戦略指数とは、米国株価指数先物、米国債券先物、米国物価連動国債、金先物およびコモディティ指数等で構成され、米国のインフレーションと経済成長の両軸から景気局面を判定し、月次で基本配分比率を変更する独自指数である。

新規設定金額、設定本数の推移

※ETF、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

最後に、9月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

資金流入上位15ファンド一覧

(三菱アセット・ブレインズ)

用語解説

「※必須」は必須フィールドを示します

設問1※必須
現在、株式等(投信、ETF、REIT等も含む)に投資経験はありますか?
設問2※必須
この記事は参考になりましたか?
記事のご感想や今後読みたい記事のご要望などをお寄せください。
(200文字以内)

This site is protected by reCAPTCHA and the GooglePrivacy Policy and Terms of Service apply.

注目キーワード