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投資信託のトレンドが分かる!

2022年10月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2022年10月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「資金流入超が継続」

資金流出入は約4,520億円の資金流入超となり、前月(約8,440億円の流入超)から減少したが、23ヵ月連続で流入超を維持した。主に米国株式ファンドを中心とした外国株式ファンドが資金流入を牽引した。

資産別の資金流入では、外国株式(約3,260億円)、不動産投信(約610億円)、複合資産(約470億円)の順で流入超となった。エマージング株式(約30億円)が約18ヵ月ぶりに流入超に転じた。

資産別の資金流出では、国内債券(約110億円)、エマージング債券(約100億円)が流出超となった。

個別ファンドでは、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(三菱UFJ国際)(約780億円)が資金流入で1位となった。2位は「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(三菱UFJ国際)(約370億円)、3位は「楽天・全米株式インデックス・ファンド」(楽天)(約330億円)と続いた。

主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「エマージング株式以外はプラス」

10月の金融市場は、各国当局による利上げ観測を巡り小幅に上下した後、市場では利上げペース減速期待が生じたことから金利上昇(債券価格は下落)は一服、株価は上昇に転じた。

株式市場は、先進国株は上昇し、新興国株は下落した。米国株は、月前半はFRBによる大幅利上げ観測を巡り、株価も上下する展開となった。月後半は、7-9月企業決算が好感されたほか、FRB利上げペース減速への期待が高まったことも後押しとなり、株価は反発した。欧州株も、大規模減税を打ち出した英トラス首相の辞任により過度な財政悪化懸念が後退したことや、ECBが利上げ積極姿勢をやや緩和させたことから市場心理が回復し、前月対比で上昇した。一方、習政権の3期目突入が決定した中国では、米中対立やゼロコロナ政策に伴う景気低迷、新指導部による経済政策への警戒感などから株価は下落した。

債券市場は、概ね金利が上昇(債券価格は下落)した。米10年国債利回りは節目の4%超まで上昇した後、利上げペース減速期待が浮上し上昇は一服したが、前月対比では上昇して終えた。独10年国債利回りもその流れを引き継いで上昇したが、ECBが利上げ積極姿勢をやや緩和させ、月末にかけて低下する場面もあった。

為替市場は、米ドル・円、ユーロ・円ともに円安が進行した。月前半は国内外の金融政策の違いが意識された円売りにより、米ドル・円、ユーロ・円ともに上昇基調で推移した。その後、長期金利の低下や為替介入があったと観測される局面ではその上げ幅を縮小させたものの、前月対比で上昇した。

これらを背景に、当月はエマージング株式以外の資産カテゴリーでプラスリターンとなった。外国株式では、FRBによる大幅利上げ観測が幾分後退すると市場心理が回復し、米国MLP市場も上昇したことから、特にエネルギーや資源に関連する米国MLPファンドなどが好調であった。一方、エマージング株式は、共産党新指導部の陣容を受け、海外投資家を中心に政策への不安が高まり中国株が下落したことが影響し、中国関連ファンドのパフォーマンスがマイナスとなった。

パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「設定本数、設定額ともに減少」

当月の新規設定本数は12本、設定額は約80億円となった。前月対比で設定本数は5本、設定額は約1,430億円減少した。前月の設定額は、「GS社債/マクロアロケーター戦略ファンド2022-09」(AM-One)の設定額(約1,070億円)が約7割を占めていたが、当月はその反動で大幅に減少した。

新規設定ファンドのうち、当月末時点の純資産残高が最大となったファンドは、「あおぞら・新グローバル分散ファンド(限定追加型)2022-10」(あおぞら)であった。当ファンドは新興国株式を含む世界の株式および債券に分散投資を行い、また株式の組入比率を段階的に引き上げることで時期的分散も図る。基準価額が一定水準に達した後は、株式の実質的な組入比率を引き下げ、債券および短期金融商品等による安定運用に切り替える。

新規設定金額、設定本数の推移

※ETF、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

最後に、10月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

資金流入上位15ファンド一覧

(三菱アセット・ブレインズ)

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