プロが語る!資産形成のすゝめ

2022年…金(ゴールド)は受難だったが…

やっぱり、“ゴールド“の出番かな?!

提供元:三菱UFJ信託銀行

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2022年!海外で取引される金価格にとっては踏んだり蹴ったりの1年

金(ゴールド)は希少性の高い非常に価値のあるものですが、最大の弱点は原則、金利がつかないことです。

つまり、株式・債券のように配当や利息を生まないことです。2022年を振り返ってみますと、金にとっては大変な“向かい風”でありました。我が国日本は蚊帳の外でしたが、米欧では通常では考えられないような規模とスピードで金利が引き上げられた1年だったからです。金利が高いと高金利の金融商品が買われるため、金利が高くなると金は売られる傾向にあります。

金利がつかない金にとって、高金利は最大の難敵であるわけです。

2022年…金利を取り巻く世界的なこの動きは、コロナ禍による世界的な供給制限(モノの数が減る)を主因としたインフレ退治のために、それまでの世界的に金利を引き下げる大金融緩和からの大転換です。この供給制限に更に拍車をかけたのが、ロシアによるウクライナ侵攻。特に天然ガス・小麦粉の供給が大幅に制限される形となりました。

金は世界的には、ドル建てで取引されるのが一般的です。ニューヨークで取引されている金先物市場の価格をチェックしている投資家が多いのが現実です。

海外で取引される国際的な金価格(ここではニューヨーク)は、ロシアによるウクライナ侵攻を受けて「有事の金」として一時は約2000ドルまで上昇しましたが、その後一転、1600ドル台前半まで下げる展開となりました。つまり、約2割の下落ということです。通常、相場の世界では2割下げると「弱気相場入り」とされています。お先…真っ暗?ということです。

しかし、ここからが金の強いところなのです。決して1600ドルを割り込むことなく、現在(2022年12月23日)では1800ドル前後まで値を戻しています。

なぜ???

今年の高値である2000ドルから2割下がった1600ドル台前半では、しっかりと金に対して「買い」が入ったからだと筆者は考えています。世の中、“安くなった金は買いだ!“との思いを持つ投資家がわんさかと存在していたということでしょう。

しかし、2022年はやっぱり“金にとっては厄年“だったと言わざるを得ないでしょう。金利がこれほどまでの規模とスピードで上昇したケースは過去にないからです。

でも…国内では?!

では、国内の金価格はどうだった?

国内金価格は概ね「海外で取引される金価格(国際金価格)」と「為替」の掛け算で求めることができます。

国際金価格は上述しましたように、「打たれ強かったが、2022年の高値からは下がった」ということです。しかし、「なんとか値は保った」という感じでしょうか。

次に為替です。

2022年は「米欧の大幅金利引き上げ」に対して「日本の金融緩和(金利は低い)継続」。金融当局のスタンスの大きな違いから、これも近年にはみられなかった“円安”が急速に進みました。米国の金利は高くなっていく一方で日本の金利は低いまま。一般的には高金利の国の通貨が選好されます。つまり米国のドルが大きく買われ、日本の円が売られる結果、ドルが高くなり日本の円は安くなる=円安ということになります。

1ドル=100円の時と1ドル=150円の時を比べてみましょう。ドルと円を交換する際に1ドル=100円の時と150円の時とでは150円の時の方が円が多く必要です。つまり多くの円を用意しなければならないので、円の力が弱いということです。これが円安ですね。

金を保有している立場の投資家からすると、円安になると「国内金価格(円建ての金価格)」には“追い風”となります。先ほどの1ドル=100円の時と150円の時のケースで考えますと、例えば国際価格10ドルのものを円に替えると、1ドル=100円の時は日本円では1,000円になります。ところが1ドル=150円の時はなんと1,500円。つまり、円高よりも円安の時に日本円に換金する方が有利だということです。

結果、国内金価格は、「なんとか値を保った国際金価格」+「為替の円安効果」を背景に年後半に向けて歴史上の高値圏内を維持することとなりました。…余談:国内金価格が高くなると、決まって新聞に「金!高く買い取ります!」といった折り込みチラシが入りますよね(笑)…

金の保険的役割…いろいろなリスクを回避することが期待されています

さてここまで金価格について、海外と国内の動きについてみてまいりましたが、なぜ?金は投資家からこうまで選好されるのでしょうか?

それは、金というのは、
“金利はつかないけれども、希少性が高く普遍性があり存在そのものの価値が認められる”
ということではないかと筆者は考えます。

もちろん、一般的に債券は安全資産と考えられていますが、債券の場合はどこかの国・会社に所属しているものです。債券の金利は発行体である国・会社の信用力(信用リスク)に応じて債券を発行する際の金利が決められています。信用力の高い発行体の債券金利は低く、信用力の低い発行体の金利は高くなります。

では金は???

金はどこの国にもどこの会社にも依存していません。言うなれば、無所属なわけです。無所属であるが故に信用リスクはゼロ(リスクフリー)。しかも、通貨(お金)ではないのに、ある意味、普遍的かつ世界のどの地でも共通の価値が認められる資産ということができるでしょう。

金が重宝されるのは、どういう時?

記憶に新しいのは、ロシアによるウクライナ侵攻の時がそうでした。国際金価格、2000ドル!“有事の金”ですね。しかし、なにも戦争だけが有事ではありません。戦争ほどの有事ではないにせよ、世の中…社会情勢・経済環境などにおいても不安・不確実な要素がある時に金が選好されてきたケースが多いですね。

リーマンショックの時がそうでした。
トランプ米大統領誕生の時もそうでした。

こういうことを経験してこそ、自身の資産運用ポートフォリオに少なからず金を忍ばせておこうと考える投資家の皆さんが多いのでしょう。誰にも言わないで…、こっそりと。

金は貴金属の中でも「投資のメタル」とよく言われます。なにも金は有事の金だけではありません。

■インフレ(物価上昇)リスクを回避する機能が基本的にある…実物資産である金は、インフレ時には価格が上昇する傾向があります。

■国際基軸通貨である米ドルの対極に位置する(為替リスクを回避する)機能が基本的にある…世界で一番信用力・流動性がある通貨ですが、「ホントにアメリカの通貨ドルで大丈夫?」という疑念が生じているのが現実ではないでしょうか?リーマンショックの時は米ドルも大幅に売り込まれました。信用リスクゼロ・どこの国にも所属していない無国籍!である金は、最後の拠りどころ?

■分散投資効果が期待される…金と株式は基本的には逆相関(逆方向に動く)と考えられています。株式のみの投資ですと、株価が上昇するなど相場が良い時はいいですが、その逆で株価が下がる時はたまったものではありません。そこで金をポートフォリオの一部として組み込んでおき、株式と逆に動く資産特性が機能すれば、ポートフォリオ全体の値動きが緩やかなものになり(=リスク抑制)、安心感を持って中長期での資産運用を継続できるのではないでしょうか。
つまり、分散投資効果が期待されるということになります。2008年リーマンショックでは、株式はもちろんのこと、信用力・流動性が非常に高かった米国債券までもが売られる展開でした。その際、金も当初は大幅に売り込まれましたが、いち早く立ち直ったのは、金でした…。

具体的には、どうするの?!

ここまで記してきましたように「投資のメタル=金」には、“資産運用ポートフォリオに対する保険”の機能が期待されると筆者は考えています。

では金に投資するには現物を買えばよいわけですが、どこで購入するのか?

購入単位は?
現物の保管はどうするの?

などの問題が山積み。

三菱UFJ信託銀行では、もっと手軽に“金に投資する方法”として、私どもが2010年に東証上場させた貴金属ETF『金の果実シリーズ』(金のほか、プラチナ・銀・パラジウムの各ETFがあります)をご活用いただけると考えています。ETFを保有いただくのも、現物に投資するのとほぼ同様な経済効果が期待されると考えています。

【『金の果実』シリーズの特徴】

(1)現物の裏付けがある…現物を信託財産として国内で保管しています。一定条件の下、金とプラチナはETFから現物に交換することが可能です。国内に現物が存在することで安心感があります

(2)株式と同様にリアルタイムの価格を見ながら売買できます(売買は証券会社での取り扱いとなります。信託銀行での取り扱いはありません)

(3)少額から始められる…1口から取引でき比較的少額(例 金:7,286円(2022年12月23日東証終値))から投資が可能です

(4)低コストである…保有コスト(信託報酬。保管料や保険料を含みます)は年間0.44%(金、消費税込み)または0.55%(金以外、消費税込み)です

ぜひこの機会に資産運用ポートフォリオに保険の機能が期待される“金”を加えてみてはいかがでしょうか。人生に保険をかけるように資産運用ポートフォリオにも保険をかけてみませんか?

コトが起きてからでは遅すぎます…。

金は、なにも起こらない・起きていない平穏な時にこっそりと購入するべき資産の一つではないでしょうか。

(2022年12月23日、記)
記載内容は筆者の個人的見解に基づくものであり、三菱UFJ信託銀行の見解ではありません。

(提供元:三菱UFJ信託銀行)

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