給料が入ったら、そのお金をどのように使っているのだろうか。毎月一定額を貯蓄にまわす人もいれば、使い切ってしまう人もいるだろう。中には給料では足りずにボーナスをあてにしたり、キャッシングなどを利用したりしている人もいるのかもしれない。今回は貯蓄の総額ではなく毎月いくらくらいを貯蓄にまわせているかを全国の20〜40代の会社員1111人を対象に調査した。貯蓄は毎月の積み重ねが大事だからだ。

Q1. 毎月貯蓄はできていますか？

毎月できている　53.7％
その月によって、できたりできなかったり　33.3％
まったくできていない　13.0％

「毎月貯蓄できている」人が53.7％で半数以上を占めた。計画的に貯蓄ができているということだろう。「その月によって、できたりできなかったりする」人が33.3％で3分の1ほどいたことになる。先取り貯蓄ではなくお金が余った月だけ貯蓄しているのかもしれない。普段は貯蓄ができていても不測の事態が起こった月は貯蓄にまわせていない可能性もある。「まったくできていない」人が13.0％いた。もしもの時に心配になりそうだ。

Q2. どんな方法で貯蓄していますか？（複数回答）

勤務先の財形貯蓄制度を利用　27.3％
金融機関の自動積立定期預金を利用　35.2％
毎月決まった金額を自分で貯蓄　45.7％
毎月余ったお金を自分で貯蓄　32.3％
その他　1.5％

「毎月決まった金額を自分で貯蓄する」人が45.7％いた。自分で毎月貯蓄している人は、意志の強い人なのかもしれない。「勤務先の財形貯蓄制度を利用」「金融機関の自動積立定期預金を利用」の自動積立を利用している人が、それぞれ27.3%と35.2％だった。強制的に貯蓄ができていいのだろう。両方を同時にしている人も多いのかもしれない。「毎月余ったお金を自分で貯蓄する」人が32.3％いた。

Q3. 毎月平均いくらくらい貯蓄できていますか？

5,000円未満　1.8％
5,000円～1万円未満　5.5％
1万円～2万円未満　18.4％
2万円～3万円未満　16.9％
3万円～5万円未満　17.4％
5万円～10万円未満　18.9％
10万円以上　14.1％
答えたくない　7.0％

「5万円〜10万円未満」の人が18.9％で最多だった。僅差だが「1万円〜2万円未満」がそれに続き、「3万円〜5万円未満」「2万円〜3万円未満」が続いている。これらを合わせると「1万円〜10万円未満」が一番厚い層だということがわかった。「10万円以上」の人も14.1％いて、かなりまとまった金額を貯蓄している様子がうかがわれる。逆に「1万円未満」の人は7.3％で少数派だ。

今回の調査は、全国の20〜40代の会社員1111人を対象にしたものである。毎月貯蓄ができている人が半数以上いて、貯蓄ができている人のさらに半数近くは毎月決まった金額を自分で貯蓄していた。先取りなのかは今回の調査ではわからないが、意志の強い人たちなのだろう。貯蓄額は、1万円〜10万円とそれぞれの事情に合わせて貯蓄している層がもっとも多かった。貯蓄していない人もいるが、もしもの時のために節約をするなどして貯蓄したいものだ。

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（日野りえ）
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調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2022年10月
調査対象：全国20～40代の会社員
有効回答数：1111件