発電所、空港、道路、水道などのインフラに投資

ESG投資にも活用できるインフラファンドとは

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環境問題や社会課題に対する意識の高まりにより、昨今ESG投資に注目が集まっていますが、そんなESG投資にも活用できるインフラファンドという金融商品があります。東証では2015年にインフラファンド市場を開設し、2023年6月末現在5銘柄が上場しています。

インフラファンドの概要

インフラファンドは、インフラ資産を取得し、その資産から生じる収益を投資家に分配する商品です。

基本的な仕組みとしてはJリートと非常に似ていて、保有している資産が不動産なのかインフラ資産なのかという点が異なります。またインフラファンドは、保有しているインフラ資産をインフラ事業を行う運営会社(オペレーター)に賃貸し、オペレーターが支払う賃料がインフラファンドの収益のベースになります。

特徴1:リスク分散

インフラファンドもJリートと同様、1つのインフラ資産だけではなく複数のインフラ資産を保有していますので、リスク分散の効果があります。また、インフラ資産から得られる賃料収入をベースに比較的安定した収益が期待できるのも特徴です。

特徴2:幅広い投資対象

東証に上場するインフラファンドは、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギー設備(再エネ設備)から、コンセッションと呼ばれる公共施設などの運営権、空港、道路、水道といった幅広いインフラ資産を投資対象としています。

現在東証に上場している銘柄は、太陽光発電を中心に投資しているインフラファンドですが、他の再エネ設備を資産に組み入れているインフラファンドもあり、今後は保有資産の広がりが期待できるところです。

(参考)東証インフラファンド一覧

特徴3:比較的高い分配金

インフラファンドは、Jリートと同様に税務上の導管性といわれる仕組みが採用されていて、オペレーターから得られる賃料等から経費を引いた利益の90%超を分配することで実質課税を回避できるため、ほとんどのインフラファンドは利益のほぼ100%を分配しています。そのため、分配金(会社の配当金に相当)が高くなる傾向にあるという特徴を持っています。

ただし、Jリートは恒久的にこの道管性が享受できる仕組みですが、インフラファンドに関しては上場してから20年という期間に限定されている点に注意が必要です。

投資商品としての魅力

1点目は、安定した分配金と、前述のとおり実質課税を回避できるため比較的高い利回りが期待できる点です。また、インフラ資産は一般的に景気変動の影響を受けにくく、長期に安定した収益を得ることが可能な資産であるといわれています。

2点目は、10万円前後からと手の届く金額での投資ができる点です。

3点目は、投資のしやすさです。上場株式やJリートと同様に東証市場で売買され4桁の証券コードが附番されていて、証券口座があればすぐに投資できます。

動画もあわせてご覧ください(約3分)。

最後に、東証のJリートviewサイトにはインフラファンドに関する各種情報を掲載しておりますので、ぜひご活用ください。
Jリートview

(東証マネ部!編集部)

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用語解説

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