小泉劇場やアベノミクス相場を超えるか?
提供元:野村證券(FINTOS!編集部)
今年の春以降、日経平均株価が大きく上昇し、先行きが注目されています。
下の図は、今回の相場と過去に日経平均がPBR(株価純資産倍率)2倍を超えた2005年~の「小泉劇場」、2012年~の「アベノミクス相場」とを比較しています。相場の格言に「上昇相場は懐疑の中で育つ」とあるように、「小泉劇場」も「アベノミクス相場」も当初は疑問視されていましたが、後に大きく注目されることになりました。
下の図は、今回の相場と過去の上昇相場における一株当たり利益(EPS)と一株当たり純資産(BPS)の変動を示しています。実際に企業業績が改善したことが、市場の疑念を確信に変え、株価を押し上げる要因になったとみられます。
足元、東証による「PBR1倍割れ」に対する問題提起を皮切りに、「ROE(自己資本利益率)やPBRを意識した効率的な企業経営」への期待が高まっています。今回の相場がどれだけ続くのか、そして「PBR革命相場」のような名前がつく大きな上昇に繋がるかは、やはり今後の実績によると考えられます。