全額受け取る?それとも一部?
給与のデジタル払いってどう思う?
2023年4月から解禁された給与のデジタル払い。給与のデジタル払いとは、従業員の給与を電子マネーで振り込む方法のことだ。最近では、キャッシュレス決済の利用者が増えていることもあり、関心を持っている人もいるだろう。会社員は給与のデジタル払いについてどのようなイメージを持っているのだろうか。給与のデジタル払いについての実態と意識を全国の20~40代の会社員1,147人を対象に調査した。
Q1. 2023年4月から給与のデジタル払いが解禁されたことを知っていますか?
知っている 60.3%
知らない 39.7%
2023年4月から給与のデジタル払いが解禁されたことについて知っているか質問したところ、60.3%の人が知っていると回答した。実際に導入している企業はまだ少ないこともあり、給与のデジタル払いについて認知していない人が4割弱となっている。
Q2. 給与のデジタル払いを利用したいと思いますか?
利用したいと思う 29.6%
利用したいと思わない 50.3%
わからない 20.1%
給与のデジタル払いを利用したいか訊いてみると「利用したいと思う」が29.6%、「利用したいと思わない」が50.3%であり、利用したいと考えている人は少数のようだ。まだ制度が開始されたばかりということもあり、周囲の様子を見て考えたいという人もいるだろう。
Q3. 給与のデジタル払いを利用するならどのくらいの額を受け取りたいですか?
全ての給与を受け取りたい 76.7%
給与の一部のみ受け取りたい 23.3%
Q2で「利用したいと思う」と回答した人に、どのくらいの額を受け取りたいか訊いてみると「全ての給与を受け取りたい」と答えた割合が76.7%であった。普段からキャッシュレス決済をメインに利用している人にとっては、デジタル払いで受け取る方が管理しやすいと感じているのかもしれない。
Q4. 給与のデジタル払いにどのようなイメージを持ちますか?(複数回答)
キャッシュレス決済時に利便性が向上する 28.0%
お金の管理がしやすくなる 26.2%
ATMでお金をおろす手間が省ける 29.0%
現金を持ち歩く機会が減らせる 25.1%
セキュリティ面に不安を感じる 30.7%
銀行振込で十分であり、メリットを感じない 23.2%
その他 0.6%
特にない/わからない 16.9%
給与のデジタル払いについてどのようなイメージを持つか質問したところ「セキュリティ面に不安を感じる」「ATMでお金をおろす手間が省ける」「キャッシュレス決済時に利便性が向上する」という回答が多く寄せられた。利便性の向上や手間が省ける反面、セキュリティに対して不安を抱いている人も多いようだ。
キャッシュレス決済の普及に伴い、今後導入する企業が増えることが予想される給与のデジタル払い。給与の一部のみをデジタル払いで受け取ることや、これまで通り現金や銀行振込で受け取る選択も可能であることから、個人のニーズに合わせて柔軟に活用していきたいものだ。
(藤田祐依)
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調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2023年9月
調査対象:全国20~40代の会社員
有効回答数:1,147件