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投資信託のトレンドが分かる!

2023年11月 投資信託の資金フロー

提供元:三菱アセット・ブレインズ

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投資信託は個人の資産形成における中心的な金融商品として多くの人が利用している。投資信託の資金流出入などの動向は、資産形成を考えるうえで重要な情報だろう。

そこで、毎年1000ファンド以上の投資信託を評価・分析する三菱アセット・ブレインズより、以下で2023年11月における投信市場の動向(注)についてご紹介する。

(注)ETF、DC専用、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

1.投信市場における資金の流出入動向

「6ヵ月ぶりの資金流出超」

資金流出入額は約490億円の流出超となり、前月(約8,240億円の流入超)から一転し、大幅に減少した。資金流出超となったのは2023年5月以来6ヵ月ぶりである。

資産別の資金流入では、流入額の大きい順に、「外国株式型」(約1,320億円)、「エマージング株式型」(約720億円)、「ハイイールド債券型」(約110億円)となった。外国株式型は6ヵ月連続の資金流入超となったが、流入額は前月(約4,300億円)より鈍化した。

資産別の資金流出では、流出額の大きい順に「国内株式型」(▲約1,280億円)、「不動産投信型」(▲約530億円)、「その他」(▲約330億円)となった。国内株式型は、原油安や円安の進行により輸出関連企業を中心に株価が上昇したことなどから、利益確定売りが優勢となった。

個別ファンドでは、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(三菱UFJ)(約725億円)が資金流入で1位となった。2位は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」(三菱UFJ)(約660億円)、「インベスコ世界厳選株式オープン(ヘッジなし・毎月決算型)」(インベスコ)(約530億円)が続いた。

主要資産の資金流出入動向(過去3ヵ月と直近月)

※合計には、グラフ表示していない、その他資産も含む

2.投信市場のパフォーマンス動向

「前月から一転、全資産でリターンはプラス」

11月の金融市場は、日米長期金利の低下の影響ですべての資産でリターンがプラスとなった。前月はすべての資産でマイナスとなったが、特にパフォーマンスの下落率が大きかった外国株式と不動産投信は当月大きく反発した。

株式市場は、米国を中心に利上げ局面の終了観測が強まったことや、日銀による金融緩和政策継続の姿勢を受け、日米長期金利はともに低下し、株価は上昇した。

米国株式は、月上旬は、前月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きが決定したことに伴い米長期金利が低下し、ハイテク株を中心に株価は上昇した。月中旬は、物価関連指数などからインフレ圧力の鈍化が示されたことにより長期金利が一段と低下し、株価はさらに上昇した。月下旬は、堅調な経済指標から米景気の軟着陸期待が高まったことなどが株価を押し上げた。

日本株式は、月上旬は、日銀の金融緩和政策継続の姿勢を受け国内長期金利が低下し株価は上昇した。月中旬は、米長期金利の低下に伴い堅調に推移した米国株式や外国為替市場で円安が進行したことなどが寄与し大幅に上昇した。また、良好な企業決算を好感した外国人投資家が日本株を買い越したことも株価を押し上げた。月下旬は、利益確定売りや外国為替市場での円高進行を受けて、輸出関連株を中心に幅広く売りが出たことで株価を押し下げた。

債券市場は、日米独金利は低下(債券価格は上昇)した。米国10年国債利回りは、月上旬は、前月末に開催されたFOMCにて2会合連続で金利据え置きが決定されたことを受けて低下した。月中旬から月後半にかけては、各経済指標からインフレ圧力の鈍化や労働需給の緩和が確認されたことを受け、さらに低下した。

日本10年国債利回りは、日銀が金融緩和政策維持の姿勢を示したことや米国を中心に利上げ局面の終了観測が広まったことから月末にかけて大幅に低下した。独10年国債利回りは、欧州中央銀行(ECB)理事会で利上げが見送られたことやユーロ圏の低調な経済指標を受けて、金利は低下した。

為替市場は、米ドル・円は円高が進行し、ユーロ・円は円安が進行した。米ドル・円は、月前半に日銀が金融緩和政策維持の姿勢を示したことから、月中旬には1ドル151円台後半まで円安・ドル高が進行した。月後半は、さらに米長期金利が低下したため日米金利差が縮小し、月末には1ドル147円まで円高・ドル安が進行した。ユーロ・円は、ECB理事会で追加利上げは見送ったものの、根強いインフレ圧力を受けて長期金利を高水準で維持する姿勢を示したため、月末には161円台まで円安・ユーロ高が進行した。

これらを背景に、当月はすべての資産でリターンがプラスとなった。米欧を中心に約2年間続いた利上げに終了の兆しが見られ、市場では来年以降の利下げ開始を織り込む動きが見られている。一方、日本は金融緩和政策解除の観測が強まっており、外国為替市場では円高が進行している。

パフォーマンス上位5資産のランキングと実績

3.新規設定ファンドの動向

「設定額は前月から大幅に減少」

当月の新規設定は19本と前月(21本)と同水準であったが、設定額は約310億円と前月(約640億円)から半減した。設定額が500億円を下回ったのは2023年4月以来である。

新規設定ファンドのうち、設定額が最も多かったのは、「JPMグローバル高利回りCBファンド(ヘッジなし、限定追加型)2023-11」(JPモルガン)(約100億円)、次いで「VTX生涯設計プラス30/70(年3%目標払出型)」(バーテックス)(約60億円)となった。

1位の「JPMグローバル高利回りCBファンド(ヘッジなし、限定追加型)2023-11」は、先進国のCB(転換社債)を投資対象とする信託期間5年間の限定追加型ファンドである。債券の性格がより強いCBに着目し、信用リスクと比較して相対的に最終利回りが高いと判断される銘柄に投資する。

新規設定金額、設定本数の推移

※ETF、SMA専用、公社債投信等を除いた公募投信

最後に、11月の資金流入上位15ファンドを掲載しておく。

資金流入上位15ファンド一覧

(三菱アセット・ブレインズ)

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