持ち家と賃貸にはそれぞれメリット・デメリットがあるため、どちらを選択すべきか悩んでいる人も多いだろう。会社員は持ち家・賃貸のどちらがよいと考えているのだろうか。持ち家と賃貸に対する意識を全国の20～40代の会社員1,147人を対象に調査した。

Q1. 持ち家、賃貸どちらを希望しますか？

持ち家　59.7％
賃貸　26.5％
わからない　13.8％

持ち家と賃貸どちらを希望するか訊いてみると、全体の約6割が「持ち家」を希望すると回答した。「賃貸」を希望すると回答した割合は3割以下と少なく、持ち家がよいと感じる人が多いようだ。

Q2.（持ち家と回答した人へ）その理由は何ですか？

Q1で持ち家と回答した人に自由回答で理由を訊いてみると「資産になるから」「安心感がある」「子供に住む場所を残せる」「高齢になると賃貸が借りられない可能性がある」「自分の家に憧れるから」「毎月の家賃がもったいない」などの意見が寄せられた。持ち家であればローンの完済後には自身の資産となり安心感が得られる点や、長く住み続けられる点にメリットを感じる人が多い印象だ。

Q3.（持ち家と回答した人へ）資金はどのように調達しますか？

現金　25.9％
ローン（固定金利）　28.4％
ローン（変動金利）　21.4％
その他　0.9％
わからない　9.7％
既に持ち家を所有している　13.7％

Q1で持ち家と回答した人に資金をどのように調達するか質問すると「ローン（固定金利）」が28.4％、「ローン（変動金利）」が21.4％であり、合わせると全体の約半数の人がローンを利用しているようだ。変動金利より固定金利を選ぶ人が多かったが、借入時点で返済額が確定することに安心感があるのだろう。

Q4.（賃貸と回答した人へ）その理由は何ですか？

Ｑ1で賃貸と回答した人に自由回答で理由を訊いてみると「ライフステージに合わせて住み替えできる」「転勤があるから」「管理が楽だから」「ローンを組みたくない」「相続で困らなくて済む」「持ち家を買うお金がない」などの回答が寄せられた。住み替えのしやすさや持ち家に比べて管理が楽な点に賃貸にメリットを感じている人が多い印象だ。また、転勤などのやむを得ない理由で賃貸を選択する人もいるようだ。

持ち家と賃貸にはそれぞれのメリット・デメリットがあるため、どちらがよいかは個人のライフプランによって変わってくるだろう。持ち家でローンを組む場合、月々の返済プランを考える必要があり、賃貸で住み替える場合はその都度初期費用がかかるなど、家計にも大きく影響してくるため、必要に応じてファイナンシャルプランナーや銀行の窓口などで相談してみるのもいいかもしれない。

（藤田祐依）

〈あわせて読みたい！〉
住宅ローンの金利タイプ
「住宅ローン」比較のポイント
知っておきたい将来の住まいのこと　～老後の住み替え編～

「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法：インターネットによる調査
調査時期：2023年9月
調査対象：全国20～40代の会社員
有効回答数：1,147件