新規上場ETF・ETNの横顔

2024年3月22日上場

163A:半導体フォーカス 日本株(ネットリターン)ETN

提供元:三菱UFJモルガン・スタンレー証券

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2024年3月22日に半導体フォーカス 日本株(ネットリターン)ETN(銘柄コード:163A)が新規上場することから、この新しいETNの特徴、組成や設定のねらいについてご紹介いたします。

基本情報

銘柄名・コード 半導体フォーカス 日本株(ネットリターン)ETN(銘柄コード:163A)
ETNの特色 ドイツのSTOXX社と三菱UFJ信託銀行が共同で開発した「iSTOXX MUTB ジャパン半導体インデックス(ネットリターン)」との連動を目指すETN(指標連動証券)です。
対象指標 iSTOXX MUTB ジャパン半導体インデックス(ネットリターン)
対象指標の概要 「iSTOXX MUTB ジャパン半導体インデックス(ネットリターン)」について
・構成銘柄は、日本株で流動性のある時価上位600銘柄からREITを除いた「STOXX JAPAN 600 ex REITs」から選定されます。
・「STOXX JAPAN 600 ex REITs」の構成銘柄から、半導体売上高比率(半導体製造・半導体製造装置・半導体素材等の半導体に関連したセグメントに対する売上高比率)が高い銘柄を最大50銘柄選定します。
・年2回(6月、12月の第3金曜日の引け後)、構成銘柄の見直しが行われます。
分配金 分配金はありませんが、構成銘柄の配当(課税後)を再投資した成果を加味したネットリターン指数を連動対象としています。
ETNの発行者 三菱UFJ証券ホールディングス株式会社
信託委託者 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社
信託受託者 三菱UFJ信託銀行株式会社
売買単位 1口単位
管理費用 0.80%(年率)
上場日 2024年3月22日(予定)

新しいETN組成の思い

本ETNは、世界のデジタル化が進む中で、人工知能(AI)や自動運転の普及等による需要拡大が期待される半導体セクターにフォーカスして投資するものです。

半導体とは、電気を良く通す「導体」と電気を通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質を指しますが、このような半導体を材料とするIC(集積回路)も一般的に「半導体」と呼ばれています。半導体は、ほとんど全ての電子機器に使われている基幹部品であり、近年では、5G・ビッグデータ・AI・IoT・自動運転・ロボティクス等のデジタル社会を支える基盤として、重要度が増しています。

(出所)世界半導体市場統計(WSTS)のデータより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成

半導体産業において日本企業は半導体製造装置や半導体部素材などで国際的な競争力を維持しており、このような半導体セクターに投資することで、世界的な市場拡大の恩恵を受けることが期待されます。

連動する指数の特徴

日本株で流動性のある時価上位600銘柄からREITを除いた「STOXX JAPAN 600 ex REITs」の構成銘柄のうち、半導体業種(半導体製造・半導体製造装置・半導体素材等。以下「第1カテゴリー」)における半導体売上高比率が高い銘柄を最大50銘柄選定したものが「iSTOXX MUTB ジャパン半導体インデックス(ネットリターン)」になります。

第1カテゴリーから選定された銘柄が30銘柄未満となる場合、半導体に関連する周辺業種(以下「第2カテゴリー」)における売上高比率の上位から、選定銘柄が30銘柄に達するまで銘柄が選定されます。

構成銘柄のウェイトは、‟半導体時価総額”(半導体売上高比率(※)×時価総額)により決定されます(1銘柄当たり上限7.5%)。
年2回(6月、12月の第3金曜日の引け後)、構成銘柄の見直しが行われ、また、3月と9月にウェイトの再調整を行います。

(※)第2カテゴリーから選定した銘柄が含まれる場合、第1カテゴリーと第2カテゴリーの合計の売上高比率を用いる

本ETNでは、連動指標の組み入れ対象とする企業の半導体売上高比率に下限は設定せず、‟半導体時価総額”(時価総額×半導体売上高比率)でウェイト付けをすることが特長です。これにより、半導体売上高比率が一定を下回る銘柄についても、半導体売上高比率に応じて株価パフォーマンスを投資成果に取り込むことが可能となります。また、本ETNでは、1銘柄当たりウェイト上限を7.5%と低く設定し、個別銘柄のリスクを抑制しています。

なお、半導体売上高比率についてはFACTSET社のRBICデータ(セグメント別売上高データ)を活用しています。当該企業が複数のセグメントを有している場合は、売上高比率を合算して合計値を当該企業の売上高比率としています。

連動指標のパフォーマンス

期間:2018年6月18日~2024年1月31日

騰落率

(出所)STOXX社提供データ及びBloombergデータより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成
※上記は過去のデータであり、将来の投資成果を示唆あるいは保証するものではありません。また、ETNの運用実績ではありません。ETNの運用成果を示唆あるいは保証するものではありません。
※2018年6月18日を1,000ポイントとして標準化。

連動指標の主要構成銘柄

2024年1月31日時点の構成銘柄は、以下の38銘柄です(半導体売上高比率は2023年12月時点)。

(出所)STOXX社提供データより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成

構成銘柄の業種別構成比(2024年1月31日時点)

(出所)STOXX社提供データ及びBloombergデータより三菱UFJモルガン・スタンレー証券作成

投資家の皆さまへ

短期的に好不況の波はあるものの、半導体関連産業は長期的に成長を続けており、今後もAI等のデータセンター向けや自動運転の普及等により需要が拡大する期待があります。本ETNは、このような分野にフォーカスして投資することで、市場ポートフォリオをアウトパフォームすることを狙ったものです。
投資家の皆さまの長期的資産形成の一助になれば幸いです。

【参考情報】
● 情報ベンダーコード
(ETNコード)
Quick:163A/T、Bloomberg:163A JT Equity、Refinitiv:163A.T
(対象指標)
Quick:-、Bloomberg:ISXMSEN Index、Refinitiv:.ISXMSEN

● 対象指標の算出要領
以下サイトの中ほど「METHODOLOGY」をクリックし、「Index Guide」を選択。
表示されるファイルの目次から、「iSTOXX MUTB INDICES」の中の「iSTOXX MUTB JAPAN SEMICONDUCTOR」。
https://qontigo.com/index/isxmsen/

※指数のディスクレーマーについては下記をご参照ください。
STOXX Ltd.(以下「STOXX社」という。)、ISS STOXX Index GmbHおよびそのライセンサー、リサーチ・パートナーまたは情報提供業者は、指数および金融商品に関して使用する関連商標のライセンス付与以外に、ライセンシーとの関係を有していません。
iSTOXX指数は、顧客の要請またはSTOXX Global index familyに統合されない個別のルールブックに基づく市場要件に合わせて作成されたものです。
STOXX社、ISS STOXX Index GmbHおよびそのライセンサー、リサーチ・パートナーまたは情報提供業者は、以下の行為を行うものではありません。
・金融商品に関するスポンサー、保証、販売または宣伝を行うこと
・金融商品またはその他の有価証券に対する投資を推奨すること
・金融商品の時期、金額または価格に関する決定について責任を負い、またはかかる決定を行うこと
・金融商品の運営、管理またはマーケティングについて責任を負うこと
・本指数の決定、構成もしくは計算に際して金融商品もしくは金融商品の保有者のニーズを考慮することまたはその義務を負うこと
STOXX社、そのライセンサーとしてのISS STOXX Index GmbHおよびそのライセンサー、リサーチ・パートナーまたは情報提供業者は、金融商品またはそのパフォーマンスに関して何らの保証も行わず、(過失があるか否かを問わず)一切責任を負うものではありません。
具体的には、
・STOXX社、ISS STOXX Index GmbHおよびそのライセンサー、リサーチ・パートナーまたは情報提供業者は、下記の事項について、明示的または黙示的かを問わず、何らの保証も行わず、かつ一切責任を負いません。
・本指数および本指数に含まれるデータの使用に関して金融商品、金融商品の保有者またはその他の者が得る結果
・本指数およびそのデータの正確性、適時性および完全性
・本指数およびそのデータの商品性および特定目的または使用への適合性
・金融商品のパフォーマンス全般
・STOXX社、ISS STOXX Index GmbHおよびそのライセンサー、リサーチ・パートナーまたは情報提供業者は、本指数またはそのデータの誤り、遺漏または中断について、何らの保証も行わず、一切責任を負いません。
・いかなる状況においても、STOXX社、ISS STOXX Index GmbHおよびそのライセンサー、リサーチ・パートナーまたは情報提供業者は、かかる本指数もしくはそのデータの誤り、遺漏もしくは停止の結果としてまたは金融商品に関連して一般的に生じた逸失利益または間接、懲罰的、特別もしくは結果的損害もしくは損失について、かかる損失または損害が生じる可能性を認識していた状況であっても、(過失があるか否かを問わず)責任を負いません。
STOXX社およびISS STOXX Index GmbHは、金融商品の買主またはその他の第三者といかなる契約関係も有していません。発行者とSTOXX社との間のライセンス契約は、両者の利益のみに帰するものであり、金融商品の保有者またはその他の第三者の利益に帰するものではありません。
発行者、トラスティー、代理人、計算代理人、ディーラーまたは金融商品に関するその他の仲介者のいずれも、本指数またはその承継指数の計算、管理、公表について、一切責任を負いません。

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