「投資INSIDE‐OUT」

ナンバーワン経済図書の含意

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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◆本棚を見れば、その人がわかる

「本棚を見れば、その人がわかる」と言われます。文字通り、星の数ほどある本の中から選んだものを一覧すれば、その人の問題意識や興味・関心、学識など多くの情報が見えてくるというわけです。

下表は、主要メディアが毎年12月頃に公表する経済図書ランキングの最新版です。多数の有識者に推薦書籍を挙げてもらい、ランキングを作成しています。本棚というわけではありませんが、日本を代表する識者達の目下の問題意識等が垣間見える興味深い情報と言えるでしょう。

◆消費のライフサイクル理論

日本経済新聞の第1位は宇南山卓・京都大学教授の「現代日本の消費分析」でした。週刊東洋経済でも3位、ダイヤモンドでも6位にランクインしています。サブタイトルにもなっている「ライフサイクル理論」がテーマです。

この理論は、人々が今年の消費・貯蓄を決める際に、今年の所得だけでは判断しておらず、生涯にわたる可処分所得の合計(同書では「生涯可処分リソース」と名付けています)を前提に判断するはずという考え方に基づいています。ネタバレになるのでここで全容を書くのは避けますが、学術的な内容にとどまらず、日本の消費の実証分析にも取り組み、独自の視点を多く提供しています。

◆生涯可処分リソース

最近の所得・消費環境を巡るマスメディア、ソーシャルメディアの論調を改めて確認すると、2023年の実質賃金が前年比▲2.5%と9年ぶりの大幅マイナスだったことや、今年度の春闘での賃上げ率に注目が集まっているようです。

同書を選んだ識者たちは、こうした単年の動向を分析しながら、それに一喜一憂するのではなく、より長期にわたる所得環境の安定的な向上、すなわち「生涯可処分リソース」の引き上げが見込めるかを見極めているのでしょう。

企業には賃金の原資になる長期的・安定的な「稼ぐ力」の獲得が求められています。
そして、政府には税・社会保険料に関する「長期的視点」を持った議論が期待されます。 

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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