企業評価を重視して投資することのメリット:Morningstar ワイド・モート・フォーカス株式指数の場合
提供元:Morningstar Indexes(モーニングスター・インデックス)
「他人が貪欲なときは恐れ、他人が恐れているときは貪欲になりなさい。」-ウォーレン・バフェット
これは、ウォーレン・バフェットの言葉です。投資家は、業績が好調な銘柄を追い、業績が芳しくない銘柄を避けることがよくあります。 この「群集心理」は、企業の現在の評価額とその本質的価値との乖離を引き起こす可能性があるさまざまな投資家のバイアスから生じています。
バリュー投資戦略と逆張り投資戦略はどちらも、この様々な投資家のバイアスから生じる投資機会を活用しようとします。
バリュー投資家は、低い株価収益率や株価純資産倍率など、一連の伝統的な投資基準を満たす銘柄に注目する傾向があります。 これらの伝統的なバリュー指標は通常、企業の成長見通し、もしくは、利益をフリー・キャッシュ・フローに変換する効率性については、抑制された予想の反映にとどまっています。
同じ種類の株が逆張り投資家にとって魅力的な場合もありますが、逆張り投資家は市場センチメントをより重視する傾向があります。 言い換えれば、逆張り投資家は、ネガティブな市場センチメントによって株価が魅力的な水準になったと感じた時には、その株式が「バリュー」に分類されるか「グロース」に分類されるかについては気にしないかもしれません。
たとえば、急成長している成長株がネガティブなセンチメントの中で下落し、魅力的な投資機会であるように見える場合、バリュー投資家は距離を置く可能性がありますが、逆張り投資家にとっては魅力的な投資機会と見える可能性があります。
ネガティブなセンチメントの中でパフォーマンスが悪化している銘柄を見つけるのは難しくありません。 ただし、こうした株価の下落は多くの場合正当なものであり、魅力的な投資機会を表すものではありません。
Morningstarワイド・モート・フォーカス株式指数は、モーニングスターの株式アナリストが競争優位性を少なくとも20年間維持できると評価した米国株式(ワイド・モート銘柄)で構成されています。
この指数は、逆張りのバイアスを持たせるように意図的に設計されたものではないため、全ての構成銘柄が逆張りの投資機会というわけではありません。 しかし、ルールに基づいた指数構築方法論を使用して、魅力的なバリュエーションで取引されているワイド・モート銘柄を構成銘柄として選択することで、結果的に逆張りバイアスが副産物として生じています。
特に大型株式市場では、長期間にわたって市場に勝つことは非常に困難ですが、Morningstarワイド・モート・フォーカス株式指数の2023年末時点でみた長期的な運用成績は米国株式市場全体を上回る結果を記録しました。
当指数に関するお問い合わせは index-jp@morningstar.com 宛までお願い致します。
(提供元:モーニングスター・インデックス)