「投資INSIDE‐OUT」

トヨタ自動車がテスラに追いつく日 ~語られざる投資の真実(85)~

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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◆日本株高騰の「けん引役」は、半導体関連だけではない!

トヨタ自動車の時価総額(株価×発行済株式数)が3月1日、国内企業初の60兆円を突破し、過去1年で約2倍となりました(図1ご参照)。

日経平均株価は値がさ(=株価が高い)半導体関連株のウェイトが大きいため、「足元の高騰は半導体バブルでは?」と言われがちです。一方、34年ぶりの高値圏にあるTOPIXは時価総額加重平均で算出されるため、トヨタ自動車や三菱商事、日立製作所など「半導体以外の大型株」の最高値更新が大きく寄与しています。

テスラの「背中」が見えてきた・・・

図2は、トヨタと米テスラの時価総額を米ドル換算で比較(テスラ÷トヨタ)したものです。2020年当初はトヨタが上回っていたものの、EV(電気自動車)販売の増加を背景にテスラ株の上昇が続き、一時テスラの時価増額がトヨタの4倍強となっていました。

一方、年明け以降はトヨタとは対照的にテスラの株価が3割程度下落し、時価総額の格差は1.35倍まで縮小してきました。背景には、中国企業との競争激化によるEVの販売減や採算の悪化に加えて、EV市場全体の伸び悩みがあります。欧米各社が全新車EV化の目標を後退させつつある中、HVで1人勝ちのトヨタにとっては追い風が続きそうです。

なお、時価総額の差が開いた要因の1つは、大幅な円安・米ドル高の進行です。現時点でも、1ドル=112円程度まで円高が進めば、トヨタの時価総額がテスラに追いつく計算になります。

昨年来の海外投資家の大幅買い越しで日本株の「割安」修正が進展しています。
トヨタの時価総額がテスラに追いつくとき、日本株の「成長」力に改めて目が向くと期待されます。

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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