2024年に生まれ変わるNISA

「投資INSIDE‐OUT」

Jリート、「積み立て投資」のススメ! ~語られざる投資の真実(86)~

提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント

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◆Jリートの低迷が続く背景は?

図1はJリート(東証REIT指数)と不動産株指数の推移です。不動産株が昨年来、堅調に推移し、この3月に一段高となった一方で、Jリートは低迷しています。

国内でインフレ定着への思惑が高まる中、不動産株は「インフレ・ヘッジ」資産として人気化しました。リート(不動産投資信託)は先行きの金利上昇による借入コストの上昇や利回り商品としての魅力低下が懸念されています。地価が上昇すれば、リートも不動産株も所有物件の価値が上がる点は同じですが、リートの主たる収益源は「賃料収入」です。リートは賃料収入の9割以上が分配金として支払われます※。

一方、不動産株は業績が改善すれば増配の余地や自社株買いの期待があります。しかし、足元のリートの低迷は、こうした商品特性以外の要因も大きいようです。

※分配金が支払われると、その金額相当分、基準価額は下がります。

◆Jリートの積み立て投資に検討余地も

1-3月期のJリート市場は国内の銀行と海外投資家の売り越しが目立ちました。日銀の利上げ観測に加え、国内勢は決算対策、海外勢は米国の商業不動産問題などが理由となった模様です。一方、個人投資家は買い越したものの、新NISA(少額投資非課税制度)のもとで、いまひとつJリートへの関心が薄い感があります。

新NISAの「成長投資枠」では国内の高配当株が人気化しています。Jリートの配当利回りは図2のとおり、一般に高配当とされる「3~4%以上」を上回っています。また、高配当株は「利回りが魅力」とは言え、「株」である以上、内外の株式市場全体の動きに一定の影響を受けざるを得ません。

Jリートの特性を勘案すると、株式アレルギーが強かったり、日々の市場動向を追うことが難しい投資初心者が長期的な積み立て投資を行うのに向いていそうです。ただし、新NISAの「つみたて投資枠」の対象商品は、主たる投資対象に「株式を含む」ことが要件となっているため、Jリートのみを対象としたインデックスファンドは含まれていません。こちらは、「成長投資枠」で買うことが可能です。

古くからの投資格言に、「人の行く裏に道あり花の山」があります。皆が「外国株式投資!」と騒ぐ中、Jリートの積み立て投資は一考の余地がありそうです。

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(提供元:三井住友トラスト・アセットマネジメント)

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