「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2024年)より
【第1回】あなたは持ち家?賃貸?
提供元:三井住友信託銀行/三井住友トラスト・資産のミライ研究所
ミライ研では今年も、「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2024年)という1万人規模の独自アンケート調査を実施しました。その結果をもとに、「令和の住宅ローン事情」について分析しましたので、全3回シリーズでご紹介します。
持ち家率は年齢とともに上昇
まず、令和の“住まい”の形は、持ち家と賃貸のどちらが多いでしょうか。現在お住まいについて、持ち家(自己所有)、賃貸、その他(親世帯の住居(実家)に同居など)の3つの選択肢でお伺いしたところ、【図表1】の結果となりました。
全年代では、持ち家が45.6%、賃貸が37.6%、その他が16.8%という結果となりました。しかし年代別に確認してみると、20代では持ち家は15.6%ですが60代では74.8%と、年齢が上昇するにつれて持ち家率が上昇していることが分かりました。
【図表1】現在の居住形態
また、持ち家の方に対して、住宅を購入された年齢についてお伺いしたところ、【図表2】の結果となりました。購入タイミングとして最も多いのが、30~34歳の時で20.5%、次が29歳以下の時で16.3%と、およそ3人に1人は34歳までに購入しているということが分かりました。加えて、4人に1人は相続・譲渡などで保有したので、「購入」はしていないと回答しました。
【図表2】購入時年齢
住宅は人生の中でも非常に大きな買い物の1つですが、購入するという決断に至った最も大きな理由は何でしょうか。一番選択された理由は、「自分の住宅を「保有」することが夢だったから」の16.4%、次いで「賃貸の家賃を払うなら、自分のものになったほうがいいから」の15.3%でした。
当然ながら、人間どこかには定住地が必要であり、その場所を自身で「保有」すること自体に一定の意義を見出していることが伺えます。
【図表3】住宅を購入した最も大きな理由
次回は、住宅を購入するにあたって活用する方の多い「住宅ローン」について紐解いていきたいと思います。
(提供元:三井住友トラスト・資産のミライ研究所)